モンサンミッシェルへ行ってみよう!

切り立った岩盤の上に天国へと向かって伸びるモンサンミッシェル。やっぱり1度は訪ねてみたい!

天へと伸びるモンサンミッシェル

天へと伸びるモンサンミッシェル

こんにちは、パリナビです。今日は奇跡の聖地、モンサンミッシェルへ行ってみましょう。切り立った岩盤の上に天国に向かって伸びるモンサンミッシェル。何度行ってもその壮大な姿にいつも感動してしまうナビ!本日は皆さんをモンサンミッシェルの小旅行へご案内いたしまーす。

モンサンミッシェルとは?

聖ミカエル。モンサンミッシェルを守る大天使です。

聖ミカエル。モンサンミッシェルを守る大天使です。

ここの守護神、聖ミカエル(フランス語でサンミッシェル)は、天国へ行けるか地獄へ落ちるか、天国の門で魂の重さを計り、悪魔から守る大天使のこと。モンサンミッシェルからほど近い町、アヴランシュの大司教がある日、聖ミカエルが岩山の上に聖堂を建てよ、という夢を見ました。大司教は最初はただの夢のつもりでしたが、再び聖ミカエルが夢に立ち、聖堂を建てよと額に指を押し込みました。朝起きた大司教は、額にアザがあることを見て、聖ミカエルのお告げであることを知ったのです。その後も、盗まれた雄牛がモンサンミッシェルの頂上で見つかる、少年が大きな岩を足先で動かしてしまうなど、数々の奇跡がおきました。こうして、聖ミカエルを祀るモンサンミッシェルの建築が始まりました。

モンサンミッシェルをたっぷり楽しみたいなら‥

パリからのバスツアーは便利ですが、日帰りしちゃうのはもったいない!1泊して、ライトアップされたモンサンミッシェルや朝もやの中と、刻々と姿を変えるモンサンミッシェルを楽しんでみては?時間があれば、モンサンミッシェル湾を歩いて横断できるツアーもあります。夏には夜のモンサンミッシェル修道院へ入館できる期間があります。

モンサンミッシェルへの行き方


国鉄、バスを利用する場合

モンサンミッシェルへは、パリのモンパルナス駅からレンヌ(Rennes)までTGVで行き(所要約2時間)、レンヌのバスターミナルからモンサンミッシェル行きのバスに乗車(所要時間約1時間30分)。ただしバスは1日1本のみ。
または、レンヌからポントルソン(Pontorson)まで電車で行くと、そこからバスが1時間に1本出ています。

レンタカーの場合

レンヌから‥ペリフェリックの出口15番からD175の道路をポントルソン(Pontorson)方面へ向かい、モンサンミッシェルの表示に沿って進みます。約70km、所要約1時間。

いよいよ、モンサンミッシェルへ!

 さあ、いよいよモンサンミッシェルが近づいてきました。あれ、なぜか車がストップ。目の前にモンサンミッシェルが見えてるのにー!なんと羊の横断でした。。この辺りの羊は「プレサレ」と呼ばれ、ほんのり潮の香りがしてとっても美味なんです。おいしそうー♡

では、修道院をちょっと覗いてみましょう!


西のテラスから
西のテラス遠くブルターニュからノルマンディーの海岸線が100kmも見渡せる西のテラス。海の表情が刻々と変わっていきます。
ある日の西のテラスからの風景。引いた潮が幻想的な風景を作り出します。

ある日の西のテラスからの風景。引いた潮が幻想的な風景を作り出します。

また違った日、夏の西のテラスから。

また違った日、夏の西のテラスから。

毎日、そして時間ごとに違った風景を見せます。

毎日、そして時間ごとに違った風景を見せます。

 回廊、屋上庭園
永遠に天に向かって開かれた回廊。1日に8時間もの祈りを捧げる厳しい生活の僧侶たち。海と天の間に浮いた形の回廊は、モンサンミッシェルに祈りを捧げる、僧侶たちの散策、瞑想、会話の場所でした。石灰石で彫られた花や聖人は、ノルマン装飾芸術の素晴らしい作品です。
瞑想に耽った僧侶がまだいそう。

瞑想に耽った僧侶がまだいそう。

回廊のステンドグラス。

回廊のステンドグラス。

繊細なアーチを組んだゴシック様式の円柱。

繊細なアーチを組んだゴシック様式の円柱。

 僧侶たちの食堂
僧侶たちは、食事中の会話が禁止されていました。パンをちぎる音やスープをすくう音のみが大きな食堂に静かに聞こえていました。そして、ひとりの僧侶が読み上げる聖書の朗読に耳を傾けていたのです。57枚の窓が明るく食堂を光で包んでいます。
石作りの食堂を明るく、ステンドグラスが落ちついた雰囲気。

石作りの食堂を明るく、ステンドグラスが落ちついた雰囲気。

フランボワイヤン様式の内陣

フランボワイヤン様式の内陣

聖ロベール。聖ミカエルのお告げを聞きました。

聖ロベール。聖ミカエルのお告げを聞きました。

労働者がそれぞれのマークを付けて、いくつ運んだか計算しました。

労働者がそれぞれのマークを付けて、いくつ運んだか計算しました。

モンサンミッシェルへ行ってみよう!世界遺産 モンサンミッシェル ノルマンディー 修道院 キリスト教 巡礼 食堂。柔らかい光が差し込みます。

食堂。柔らかい光が差し込みます。

もうひとつのとっておき、モンサンミッシェルの楽しみ方

干満の差が激しいモンサンミッシェル湾は、潮が引くと18kmも先まで砂浜に変わります。春から夏にかけてこの湾を歩いてモンサンミッシェルに渡るコースが設けられます。昔の巡礼者のようにモンサンミッシェルを目指して砂浜を歩いてみましょう。出発はベックアンデンヌ。説明付き、なしが選べます。遠くに見えるモンサンミッシェルがどんどん近づいてきます。砂の上を歩くのはとても気持ちよいですよ。片道コースもあるので、体力に自信の無い方は、片道もOK。日にちによって出発時間が違うので、インターネットのHPを見てみてくださいね。
モンサンミッシェルへ向かって、ガイドさんについて歩いていきます。冷たい水が気持ちいい!

モンサンミッシェルへ向かって、ガイドさんについて歩いていきます。冷たい水が気持ちいい!

時々川があります。結構深い!

時々川があります。結構深い!

ガイドさんに付いていかないと‥足がはまった!流れる砂に気を付けて。

ガイドさんに付いていかないと‥足がはまった!流れる砂に気を付けて。

あーやっぱり奇麗。モンサンミッシェル。

あーやっぱり奇麗。モンサンミッシェル。

海がどこまでも続きます。

海がどこまでも続きます。

まだまだあります。もうひとつのモンサンミッシェル。

干潮の時は、なんとモンサンミッシェルを一周できます。遠くに広がる開放的な海、奇跡が起こった聖オベール聖堂、聖オベール噴水が見ることができます。
目の前に海が広がります。思わず走りたくなってしまう?

目の前に海が広がります。思わず走りたくなってしまう?

子どもが足で大きな岩を動かしてしまったという伝説のある聖堂。

子どもが足で大きな岩を動かしてしまったという伝説のある聖堂。

聖オベールが聖堂を見守ります。

聖オベールが聖堂を見守ります。

奇跡の泉。この泉のおかげで修行僧が水を得ることができました。

奇跡の泉。この泉のおかげで修行僧が水を得ることができました。

モンサンミッシェルへ行ってみよう!世界遺産 モンサンミッシェル ノルマンディー 修道院 キリスト教 巡礼

天国へ伸びるというモンサンミッシェル。何回行ってもやっぱり、毎回違う表情を見せてくれます。皆さんはどんなモンサンミッシェルに会うことができるでしょうか?

モンサンミッシェル湾を渡る道は、砂の滞留が多いため、ただいま大改修中です。これが終われば、また昔の海に囲まれた神秘の地、モンサンミッシェルになると言われています。工事が終わるのも楽しみですね。1度行ったことがある方も是非、もう一度訪れてみて下さいね!以上、モンサンミッシェルからパリナビでした。

その他情報

○修道院の開館時間
(5月~8月)9:00-19:00、(9月〜4月) 9:30-18:00(入場は1時間前まで)
1/1、5/1、12/25は閉館

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-06-16

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