フランスの偉人、ナポレオンの元妻ジョセフィーヌ元皇帝妃が暮らした静かな館にいってきました!
こんにちは、パリナビです。突然ですがフランス史の偉人といえば誰の名前が思い浮かぶでしょうか?多くの人がその偉大なる功績でいまだ栄光がおとろえることのない皇帝ナポレオン・ボナバルトの名前をあげるのではないでしょうか。そしてそのナポレオン1世の元妻として知られるジョセフィーヌ・ド・ボアルネはそのスキャンダラスで華やかな生き様でもよく知られています。略奪愛、不倫、離婚・・・本能のおもむくままに生きた女性だったようです。でもそんなジョセフィーヌに時の皇帝ナポレオンはぞっこんだったよう。国民の人気も高かった、とのことなので、とても魅力のある女性だったのでしょうね。
そんなジョセフィーヌが暮らしたマル・メゾン城、現在では彼女やナポレオンゆかりものを紹介する博物館として観光客に人気のスポットになっています。
ナポレオン・ボナパルト
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ジョセフィーヌ・ド・ボアルネ
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現代的な香りのする館
パリの中心地から約15分。マル・メゾン城は広大な敷地の中にあります。最寄りのバス停を降りるとすぐにマル・メゾン入り口という案内がありますが、まったくお城の姿は見えません。5分ほど歩いていくと、ようやく館に到着。
ここがマル・メゾン城!
第一印象は“地味だな”と思ったナビ。ジョセフィーヌといえば時の皇帝ナポレオンの奥さんだった人。離婚してしまったとはいえ、亡くなるまでナポレオンとの交流は続いたそうだし、その人の館だったということは、ベルサイユ宮殿のようなものを勝手に想像していたのです。でもそれもそのはず、ベルサイユ宮殿は絶対王政だった当時の贅をし尽くした建物ですよね。王政時代と帝政時代の流行とかの違いを比べてみるのも楽しいかもしれません。そうはいってもジョセフィーヌもかなりの浪費家だったとして知られているそうで、普通に考えるととっても贅沢な住まいではあるのですが・・・ちなみにこの館は、ジョセフィーヌがナポレオンがメキシコ遠征に行っている間にその勝利品を見込んで勝手に購入してしまったそう。強いですねえ。だんなさんのあとに静々とついていくようなタイプの女性ではなかったのですね!そんな気の強さにもナポレオンは惹かれたのかなと邪推してしまうナビ。
中に入るとまずそのセンスのよいモダンな装飾の数々に目を奪われます。華美ではなくとってもシックなのです。広間にはビリヤードの台があったり、モダンでシックです。また落ち着いた雰囲気の音楽の間や図書室、とってもおしゃれなダイニングなど、これらのデコレーションはそのまま現代の家のインテリアに活用できそう!歴史に思いを馳せながら、何か今の生活にも生かせそうなインスピレーションを受けることができるかも。
偉大なるナポレオン
アルプス越えのナポレオン。
ここで皆さんも知っているフランスの歴史の話を少し・・・1789年、それまで長く続いたフランス王政が撤廃されることになりました。フランス革命ですね。その際に王家側の人々の多くは処刑されることになってしまいました。マリーアントワネットもそのときに断頭台の露と消えたひとりです。革命のあとフランスはあたらしい道を進むはずが、当初は混乱の中にありました。そのなかで頭角を現し、国をまとめ、軍事独裁政権を確立し、最初の皇帝となったのが軍人ナポレオン・ボナパルト。ナポレオンは生涯に2回結婚してますが、最初の妻がジョセフィーヌ。彼女の館であったマル・メゾンは当時の政府の要衝となっていたそうです。確かに会議室なるものが存在しています。そして現在、館の2階部分にはナポレオンの肖像画などが多く飾られています。かの有名なダヴィッドのアルプス越えのナポレオンの肖像画が堂々と展示されていました。
その他、同じ階にはジョセフィーヌの寝室や彼女たちが使用した食器などが展示されています。こちらも見ごたえ充分です。
おしゃれな衣類や装飾品の数々。
センスのよいステキなアクセサリー類!
美術館の3階部分にはナポレオンやジョセフィーヌの普段着や正装やその他装飾品が数々展示されています。ただ、彼らの衣類がとても小さいサイズでびっくり!当時のフランス人は小柄だったのですねえ。ナポレオンにしても意外なほど小柄だったようです。そんな小さな体で戦いに赴き、数々の戦果を得たことがすごいことだな、と感慨深くなりました。また、ジョセフィーヌの衣類からはロココ調の華美さはまったく感じられませんでした。でもその分、センスの良さをまたも感じました。肖像画からもわかりますが、ボディコンシャスなトップ、そして流れるようなラインのシンプルなデザインのドレスは、女性の美しさをよく引き立てています。また、かわいらしい刺繍が施された羽織りものや履物は、現代なお身につけても時代遅れにならないようなセンスを感じました。どれもこれもステキです!
ジョセフィーヌはナポレオンとの離婚後も1814年に亡くなるまでこの城を自らの居館にしたそう。マリーアントワネットも暮らしたベルサイユ宮殿のような華美さはこちらの館にはありませんが、モダンさ感じるデコレーションはとてもステキだと思います。以上、マル・メゾン城からパリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-08-13