ノエル色に染まるパリの街の様子を今年もお届けします。
こんにちは、パリナビです。こちらパリでは、11月に入ると気温もぐっと下がり、冬の到来を感じさせます。そして時同じくして、ノエル (クリスマス) に向けた準備が各地で始まり、一年で一番のビックイベントともいえる、ノエルまでのカウントダウンが、始まります。刻々とノエル色に染まっていく、パリの街を眺めることは、旅行者にとっても、パリに暮らす人々にとっても、心が躍るロマンティックな時間です。今回パリナビでは、パリの街角で出会ったノエルの様子を、お届けしたいと思います!パリらしいラグジュアリーで、伝統的なノエルを感じていただけたらうれしいです!!!
クリスマス・イルミネーション!
シャンゼリゼ大通り
ロマンティックで華やかなパリのノエルを演出する、クリスマス・イルミネーション。まずはなんと言っても、シャンゼリゼ通りのイルミネーション。毎年趣向を凝らした光のショーを楽しむことが出来ます。2011年は “アメリ” や “ダ・ヴィンチ・コード” などでおなじみのフランス女優、Audrey Tautou (オドレイ・トトゥ) が点灯式に出席し、スイッチをオン!瞬く間に通りは幻想的な雰囲気で包まれました。今年は光のリングが、200以上の木々を包むデザインです!そしてキーワードは、 “エコロジー” 。従来よりもかなり消費電力が抑えられているそうです。
シャンゼリゼ大通りは、世界一美しい通りとも言われるそうです。
ヴァンドーム広場、サントノレ通り界隈
パリ一優雅でゴージャスな空気に包まれる、ヴァンドーム広場とサントノレ通り界隈。こちらのエリアを彩るイルミネーションは、とてもエレガントでクラシックなデザインです。ヴァンドーム広場を包む白い花々の光は、広場の雰囲気をさらに高貴なものに演出しています。
個性を感じる老舗デパートのデコレーション!
パリを代表する3つの老舗デパート、Galarie Lafayette (ギャラリー・ラファイエット) 、Printemps (プランタン) 、そしてLe Bon Marché (ル・ボンマルシェ) 。ノエルのデコレーションもそれぞれに個性を感じます。ちなみに、2011年の12月はクリスマスまでの日曜日 (4,11,18日) 、3店とも特別営業をするそうです。
ギャラリー・ラファイエット
オペラ座の裏手に立つ、パリを代表するデパート、ギャラリー・ラファイエット。こちらの今年のテーマは“ロック”!モード感溢れるデコレーションは、見ているだけで楽しい気持ちになります。落ち込む景気に元気を与えたい、そんな心意気を感じるデコレーションなのでした!
こちらは毎年恒例、光の帯が建物を囲むようなイルミネーションです。
プランタン
ギャラリー・ラファイエットのお隣、プランタンの2011年のデコレーションを一言で表現すると、 “ゴージャス” 。こちらのウインドーはフランスを代表するメゾンCHANELと、デザイナーであるファッション界の重鎮、カール・ラガーフェルドとのコラボレーションだそう。テーマは “ノエル、逃避の夢” 。そのテーマ通り、世界の各地にいざなってくれる、夢溢れるラグジュアリーなウインドーは思わず見とれてしまいます。
小さなカール・ラガフェルドが一杯!
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日本をイメージしたデコレーションもありました。
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ル・ボン・マルシェ
パリ左岸にある高級デパート、ボン・マルシェ。こちらのデコレーションは “エレガント” 。所々で光るセンスがこちらの老舗の格式を感じさせます。
それぞれの楽しみ方があります♪マルシェ・ドゥ・ノエル!
ノエルで華やぐパリ。この時期人々が楽しみにしていることの一つ、それは各地で開かれている“Marché de Noel (マルシェ・ドゥ・ノエル) ”、クリスマス市です。
その中でもご紹介したいのは、シャンゼリゼ通りとラ・デファンス地区のマルシェ。パリで最も規模が大きいのがこちらの二つです。
マルシェ・ドゥ・ノエル シャンゼリゼ
シャンゼリゼ通りのマルシェは、クリスマスの間だけ現れる、白い巨大観覧車のあるコンコルド広場側から始まり、通りの両側に約160の小屋が立ち並びます。
マルシェ・ドゥ・ノエル ラ・デファンス
そして、ラ・デファンスの方は新凱旋門前の広場にマルシェが立ち並びます。約350の小屋が並び、その規模はパリ、そしてパリ郊外を含む地域の中でも最大級です。ラ・デファンスは高層ビルが並ぶオフィス街として知られています。こちらで働くビジネスマン達は、ノエル色のマルシェを横目に仕事に集中できるのかな、と余計なことを考えてしまう、ナビなのでした。
新凱旋門の前のクリスマスデコレーション。コントラストが美しい!
※パリで行われるマルシェは他にも、エッフェル塔の目の前のトロカデロ広場 (こちらはスケートリンクも出現します!) やモンパルナス駅前、サン=ジェルマン教会前などで開かれます。
フォアグラサンド+ヴァン・ショー!
マルシェには、クリスマスプレゼントによさそうな小物はもちろん、フランス国外の物産なども並び、ながめているだけで楽しいです。また食べ物や飲み物を楽しむために訪れる人も。フランス地方料理、たとえばフランス南西地方の特産、フォアグラのサンドイッチや、サヴォワ地方のタルティフレットなど・・・おいしそうな湯気とにおいを漂わせていて、抗うのに一苦労です。今年は念願のフォアグラサンドにトライしてみました。ちょっとフォアグラの量が少なめ?!とその点だけ不満でしたが、少しグリルした濃厚なフォアグラは、フランスパンとの相性もばっちりで、美味しかったです!!そしてナビのオススメはなんといってもヴァン・ショー (ホットワイン) 。ぴりっと効いたエピス (香辛料) の香りが心地よく、身体がとても温まりますよ!
サパン・ドゥ・ノエルの飾りつけ!
各家庭でもクリスマスのデコレーションには気合が入ります。こちらでは本物のもみの木を使ったサパン・ドゥ・ノエル (クリスマスツリー) を飾る家庭も多いです。そしてそれらを彩るオーナメントは、とっても豊富です。
オーナメントやクリスマス用のデコレーションを、リーズナブルに探せるナビオススメのお店を、2つご紹介します。どちらもチェーン店でパリ市内にも多くの店舗があります。今回ナビはどちらもラ・デファンス地区の店舗に行ってきました。
Habitat (アビタット) イギリス生まれのインテリアショップ。ヨーロッパを中心にフランスでも多くの店舗を展開しています。シンプルながら、センスのよさを感じるグッズが沢山見つかります。そしてお値段もリーズナブルです。
駅直結、ホテルなども併設している総合施設CNIT内のNiveau Jardin (公園階) にあります。
カタログです。とってもメルヘンチック!
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建物は駅直結です。こちらの通路からアクセスできます。
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Maisons du Monde (メゾン・デュ・モンド)
こちらはフランス発のインテリアショップ。ポップで明るい色使いのグッズは、インテリアのポイントになりそうなものばかり。日本語で“世界の家”という意味の店名通り、色々な国のカラーを取り込んだ商品も人気です。駅直結の超大型ショッピングモール、Les Quatres temps (レ・キャトル・タン) のNiveau 0 (地上1階) にあります。
パリの街角で見れるツリーといえば、ノートルダム大聖堂前に巨大なツリーが飾られます。いつも荘厳な佇まいを見せる大聖堂の前に、期間限定で現れるクリスマスツリー。その姿はおとぎ話の中の一つのシーンのようにメルヘンチックで芸術的です。特に日が暮れた頃がナビ的にオススメしたい時間帯です。
大人も子供のみんな楽しみ、ノエルのカドー!
こちらフランスでも、ノエルにはプレゼントを贈りあう習慣があります。当日は日本のお正月のような感覚で、離れて暮らす家族や、親しい人たちが集まって過ごすことが多いそう。そんな日のために、親しい人たちへのプレゼントを準備するんだそうです。贈る内容はそれぞれですが、でも日本と比べると、割とささやかな物が多いかも。大人も子供も心のこもったプレゼントを手にして、笑顔が溢れます。
ノエル限定のラインは思わず欲しくなってしまいます。
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可愛いおもちゃたち。
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ところで、皆さんは何歳までサンタさんを信じていましたか?(あ!今でも信じている?!) ノエルのマルシェを歩いているとサンタさんに出会いましたよ。白ひげを蓄えた貫禄たっぷりのサンタさん。触れ合っている子供たちもとってもうれしそうでした。夢がありますよね!
サンタさんと触れ合う子供たち、うれしそう♪
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サンタさんへの手紙を入れるポストを見つけました。返事が待ち遠しいですね!
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2011年の秋冬はヨーロッパ各地で気温が高め。12月に入ってからも、例年の寒さに比べるとまだまだ暖かいです。いてつくような寒さはあまり歓迎しないけれど、白い息を吐きながらヴァン・ショーを片手にノエルのメ幻想的な光を眺めるのも、パリらしいノエルの過ごし方。去年のノエルは、当日に白雪が舞うホワイト・クリスマスでした。今年どんなノエルになるのでしょうか。楽しみです。以上パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-12-08