サン・ジャックの塔にのぼってみよう!

360℃パリのパノラマが見渡せる絶景スポット!

こんにちは、パリナビです。パリ中心部からの絶景スポットと言えばノートルダム大聖堂の塔がありましたが、残念なことに現在は立ち入ることができません。そこで今回は、パリの中心から街のパノラマを見渡せるもう一つのおすすめスポットをご紹介したいと思います。それはシャトレーにあるサン・ジャックの塔。通年ではなく、6月から11月初めまでの期間限定ですが、塔の一番上まで上るガイド付きツアーがあります。高さ53mから見下ろすパリの眺めはどんな感じでしょうか?それではサン・ジャックの塔へ上ってみましょう!
サン・ジャックの塔

サン・ジャックの塔

教会の鐘楼

教会が立っていた頃の塔の様子

教会が立っていた頃の塔の様子

パリ屈指の繁華街であるシャトレー。その真ん中の東西を走るリヴォリ通りと、南北に延びるセバストポール通りの角にあるのがサン・ジャックの塔です。ニョキッと伸びた白い塔はシャトレーのランドマーク的な存在と言えます。
サン・ジャックの塔はもともとサン・ジャック・ラ・ブシェリーという教会の鐘楼として16世紀の前半に建てられたものです。教会の方は18世紀の終わり頃に壊されてしまいましたが、この鐘楼だけはそのまま残り、19世紀の中頃、現在の形に修復されました。スタイルは15世紀のゴシック・フランボワイヤンという形式を忠実に再現されています。

チケットの購入方法

塔の見学は最大17人までのガイドツアーになります。所要時間は約1時間で、ツアーは毎時0分の出発です。
見学料は一般10ユーロ。チケットはサン・ジャックの塔がある公園内のキオスク(見学窓口)で買うことができます。この場合は当日の見学となります。事前にチケットを買いたい場合は、des Mots et des Artsというサイトから購入する必要があります。日にちと希望時間を選んでカードで購入し、見学当日にキオスクの窓口で入場チケットと引き換えます。購入の際に受け取るメールを窓口で見せると簡単です。
階段が約300歩あり、幅が非常に狭い螺旋階段であるため、10歳以下の子供、心臓に疾患のある人は入場できません。履物は滑りにくく平らなものをお勧めします。
公園の入り口

公園の入り口

チケット引換所であるキオスク

チケット引換所であるキオスク

いざ、塔の中へ

ガイドさんが扉の鍵を開けて、いよいよ塔の中へ入ります。中は薄暗いので足元に気をつけて下さい。螺旋階段はかなり幅が狭いので、みんな柱や壁に取り付けてある手すりを持って上ります。
いよいよ門が開きます

いよいよ門が開きます

螺旋階段はこんな感じです

螺旋階段はこんな感じです

最初に入るのは修復前と修復後の写真が展示されている部屋。ここで改修工事に関するちょっとした説明があります。現在のようなリヴォリ通りはオスマン改造後に作られたものなので、塔の周りの様子が全然違うのが分かります。また、長い間塔が放置されていたことが写真からも見て取れます。改修後の塔には聖人の像が加えられ、塔の周りには現在と同じようにスクエア(小公園)が作られました。今では街のあちこちにあるこのスクエア、以前はパリの街にはなかったもので、イギリス風の小公園をモデルにして初めてこの場所に作られたそうですよ。
また、ガーゴイルや装飾の残骸(?)が展示されるともなく置いてあるのが印象的でした。
ガイドさんが説明してくれます

ガイドさんが説明してくれます

右が改修前、左が改修後の現在の形

右が改修前、左が改修後の現在の形

使われなくなったガーゴイルたち。この放置された感じがなんとも言えません・・・。 使われなくなったガーゴイルたち。この放置された感じがなんとも言えません・・・。 使われなくなったガーゴイルたち。この放置された感じがなんとも言えません・・・。

使われなくなったガーゴイルたち。この放置された感じがなんとも言えません・・・。

気象台跡

気象台跡

二番目に訪れる部屋は、気象台として使われていた場所です。ここは吹き抜けになっていて、塔の一番上までを見上げるかたちになります。四方には小さなステンドグラスがありますが、そこに刻み込まれているイニシャルは誰のものでしょう?答えは、教会に多額の寄付をした中世の出版業者で錬金術師として知られるニコラ・フラメル。彼の死後に埋葬されたのも実はこのサン・ジャック・ラ・ブシェリー教会でした。
気象台で働く人たちはここで寝起きをし、生活をしていたそうです。その名残か、暖房や調理台がそのまま残っています。
生活の名残りがあります

生活の名残りがあります

一番上まで吹き抜け

一番上まで吹き抜け

さて、ここから先は長い螺旋階段が続きます。そしていよいよ塔の頂上へ!

360℃の大パノラマ

頂上からの景色

頂上からの景色

ようやく一番上へ!

ようやく一番上へ!

果てしなく続くかと思われる階段をようやく上りきると、それまでの苦労が一気に報われる景色が広がります。
まさにこれぞパリのパノラマ!街の中心から360℃ぐるりと見渡せるその大パノラマは、主要モニュメントが全て視界に入るというとても贅沢な眺めです。ここまで来るとガイドさんも休憩モード。みなさんご自由にのんびりと写真撮影をお楽しみください。
ちなみに塔の四辺には、それぞれ獅子、雄牛、天使の像が街を見下ろしていて、サン・ジャック塔の名前の由来である聖ジャックの像がリヴォリ通りとセバストポール通りの角にひときわ高く立っています。それぞれの像の足元には言わずと知れたガーゴイルが突き出しています。
この頂上ではたっぷりと時間を取ってくれるため、ひとしきり写真撮影が終わったら屋根に腰かけてパリの空気を満喫できます。
広々とした景色を楽しむ見学者の皆さん

広々とした景色を楽しむ見学者の皆さん

ガーゴイルもいます

ガーゴイルもいます

エッフェル塔のある景色

エッフェル塔のある景色

セーヌ河の向こうにはシテ島、ノートルダム

セーヌ河の向こうにはシテ島、ノートルダム

モンマルトルの丘とサクレ・クール寺院

モンマルトルの丘とサクレ・クール寺院


下りは一気に地上まで降ります。同じ方向にぐるぐると続く螺旋階段は目が回りそうになるので、急がずゆっくりと降りましょう。この階段は上りよりも下りの方が危ないので足元にはくれぐれも気をつけて下さいね。
とにかく上ってみる価値のあるサン・ジャックの塔。期間限定ですがスケジュールの合う人はぜひ挑戦して欲しいと思います。パノラマを楽しむにはやっぱり晴れの日に限りますので、お天気のいい日を選んで行ってみて下さい。
以上、パリナビでした。







上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2019-08-14

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