この教会で販売されている「奇跡のメダイユ(メダル)」を求め、世界中から観光客が集まります。
こんにちは。パリナビです。皆さんはパリにあるこちら、「Chapelle Notre-Dame de la Médaille Miraculeuse(奇跡のメダイユ教会)」という教会をご存知ですか? メダイユとは、フランス語で「メダル」のこと。この教会で販売されている「奇跡のメダイユ」を求めて、世界中から観光客がやってきます。もちろん日本人も。特に女性に人気です。さて、「奇跡のメダイユ」とは一体何なのか? さっそく詳しくご紹介いたします。
教会の歴史
老舗デパートのボン・マルシェの近くにひっそりたたずむ美しい白い教会「奇跡のメダイユ教会」。教会は1815から1930年にかけて造られました。この教会の名前が世界中に知れ渡るきっかけになったのは、「奇跡のメダイユ」。1830年、修道女カタリナ・ラブレがマリア様から「人々のために心を込めてメダルを作りなさい」というお告げを受け、作ったメダルをパリでコレラが流行した際に人々に配ったところ、コレラが収束したという言い伝えがあります。そして、メダルを手にした人に奇跡が起こる、幸福が訪れるということで「奇跡のメダイユ」が世界中で有名になった、というわけです。
それでは、実際中に入ってみましょう。
教会の中の様子
一瞬見逃してしまいそうな入り口から入ると、通路があります。教会に入る前のこの通路の左側に聖カタリナの記録や銅像、右側にメダルが販売されている部屋があります。
一瞬見逃してしまいそうな入り口
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中に入ると通路があります
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メダルが販売されているのは
右手に、メダルが販売されている部屋があります
☆メダル販売の営業時間
(月) 9:00-19:00
(火~土) 9:00-13:00/14:30-19:00
(日) 9:15-13:00/14:30-19:00
教会の中に入ると
教会の中に入ると、優美で崇高な雰囲気に包まれます。1876年聖カタリナは天に召されましたが、何故か遺体は腐敗せず、今でもそのままの状態で安置されています。本当に奇跡ですね…!
ちなみにフラッシュを使った写真撮影は禁止です。また、ミサが執り行われている間は写真撮影を慎みましょう。熱心な信者の方達の邪魔にならないように気を付けてください。
メダルの種類
ゴールドバージョン
透明な水色&シルバーのバージョン
どれも美しいです
さて、肝心の「奇跡のメダイユ」を見てみましょう。いつも身に付けていると良いらしく、女性はチェーンを通してペンダント・トップにする人が多く、男性はお財布などに入れる人もいるそうです。
【表面】悪の象徴である蛇を踏んで地球に立っていらっしゃるマリア様の手からは、恵みを請う人々への光線が出ています。また、マリア様のまわりには次のような文字が彫られています。
「汚れなくお宿りになられた聖マリア、あなたにより頼む、私達の為にお祈りください」
【裏面】使徒の上に立てられた教会を表す12の星の中に、十字架、Mの印、愛のシンボルであるイエス様とマリア様のハート(心臓)があります。左は茨(いばら)の冠がのっているイエス様の心臓、右は剣が突き刺さったマリア様の心臓です。
シスターいわく、「大きな苦難が身に降りかかった時や、頑張っているのに道が開けない時など、メダルにお祈りしてみなさい。マリア様が希望の光を与えてくださるでしょう」とのこと。
ちなみにこの「奇跡のメダイユ」は、カトリック法において転売してはいけないことになっています。ただし人にあげるのは良く、手紙の中にこのメダルを入れて大切な人へ送る人もいるそうです。
また、この「奇跡のメダイユ」に似せた図柄で、アメリカ製やイタリア製のメダルも出回っているようです。それらは正規品ではありませんので、ご注意を。
いかがでしたか? この「奇跡のメダイユ」、梨花さんや辺見えみりさん、山田優さんなども身に付けているそうですよ。また、癌を克服してアースマラソンを完走した間寛平さんも、走行中にこのメダルを身に付けていたそう。皆さんもパリにいらっしゃったら、この教会を訪れてみても良いかもしれませんね。以上、「奇跡のメダイユ教会」から、パリナビでした。