パリ北駅

ガール・デュ・ノールGare du Nord

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投稿者:dahon

口コミ掲示板英国入国は厳しく、フランス入国はあっけないほど簡単です

2012-05-18
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  • 上はロンドン、セントパンクラス→パリの1等、下はパリ北駅→ロンドン、セントパンクラス行き2等チケット。

  • パリ北駅。怪しい連中がカモを求めてうろついています。

  • パリ東駅。地図では北駅と近いのだが……

  • ユーロスターの連接台車。日本の新幹線とは大きく異なる。

  • 左ユーロスタ-と、右タリス。パリ北駅にて。

  • キングスクロス駅内のファーストクラス待合室。WiFiも利用可だった。

  • ユーロスター1等車で提供される食事。あまりおいしくない。

  • ユーロスター内のトイレ。

ユーロスターに乗ってドーバー海峡を越えてみたかったので、いざパリ北駅からロンドンに向かいます。ユーロスターの正規チケットの定価は片道で1等219ドル、2等149ドルとかなり高いので、日本からネットでチケットを予約しました。写真1参照。上は1等130ユーロ、下は2等72.5ユーロです。値段は変動制で、残り枚数が少なくなると金額が上がっていくシステムです。ユーロスターHPで購入しました。旅行代理店経由で購入すると、自分でネット経由で自力で買うより2割~3割高くなるようです。発車時間が迫ると正規料金に近くなります。ネットで今見ている料金が、一番安い料金という事になります。だから、乗車数ヶ月前に購入できれば、驚くほど安く買える場合があります。

パリ北駅(写真2)は利用客が多く、様々な国籍の人たちが行き来しています。私は東駅(写真3)近くに宿をとっており、地図で見たら東駅と北駅は隣り合わせのような位置関係だったので、歩いて行くことにしました。しかし地図で見るのと、実際に歩いてみるのとは大違いで、かなりの距離でした。しかもフランスの歩道は石畳のことが多いので、キャスター付きのスーツケースを引っ張っての移動はたいへんです。ガタガタと引きながら歩くと、石畳でおもうようには進めず、私の安物スーツケースはキャスターが壊れてしまいました。

北駅にはスリや、日本人をカモにしようとしている人たちが沢山待ち構えています。特にブランドバッグを持っていたり、オレンジやピンクのスーツケースを持っている(しかもスーツケースの上からバンドで念入りに留めている人が多い)ので、ヤツらにとっては恰好の目印となります。北駅の入り口にはそんな輩が、虎視眈々とカモを探して待機しています。ご注意を!ブランドバッグ、派手なスーツケースはやめておいた方がいいですね。私はカモですよと宣伝しながら歩いているようなものです。北駅構内できょろきょろしていたら、切符を持っているか、切符の買い方を教えてあげるよとか言う具合に、英語や日本語を使って話しかけてきます。特に日本語で話しかけてくる奴は、信じない方が良いでしょう。

さて、日本で予約しておいたユーロスターのチケットを発券してもらいましょう。窓口で発券してもらう方法と、自動発券機を利用する方法があります。ユーロスターのチケット窓口はいつもひどく混んでいるので、まずは自動発券機に挑戦してみる事にしました。発券には、まず日本で印刷して持ってきたバウチャーに記載されている、予約番号を入力します。すると画面に自分の名前と、予約の一覧が表示されますので、予約した際にカード番号の情報を入力したクレジットカードを、自動発券機に入れるように指示があります。RERを利用した際も感じたのですが、どうやら日本のクレジットカードには、フランスの自動発券機で使える物と、使えない物があるようです。私の経験上、IC付きクレジットカードでないと、ダメなことが多いようです。残念なことに私のクレジットカードは自動発券機から拒否されてしまいました。仕方がないので、チケット窓口の長い列の最後尾に並びます。

フランスの切符窓口はどこでも一人一人に丁寧に対応してくれるので、勝手のわからぬ外国人にとっては有難いのですが、丁寧にゆっくり対応するがゆえに、待っているとなかなか番が回って来ません。だから発車時間が近づいている際にはいらいらします。くれぐれも時間に余裕を持って行列に並んでください。ユーロスターのチケットに書いてあるとおり、発車の30分前までに入管手続きを済ませないと、乗車できなくなってしまいます。

やっと私の番となり、窓口でバウチャーとクレジットカードを差し出すと、あっけないくらい簡単に発券されました。発車時間まで少し余裕があったので、構内の両替所でユーロからポンドに両替も済ませておきました。トイレに行きたい場合は有料です。トイレ入り口に地下鉄入り口のようなバーがあるので、コインを入れて、中に入る仕組みになっています。もう少し我慢できるなら、ユーロスター車内ではもちろん、トイレ使用は無料です。

次にエレベータもしくは階段を使って2階へ上がり、ユーロスター(写真4 連接台車が特徴です)の乗り場へ向かいます。イギリスはシェンゲン条約に調印していないので、入国審査が簡単(というよりいい加減)なフランスとは違い、とても厳しい入国審査が待っています。写真5のタリス(右側の赤い列車でベルギー、オランダへ向かう)は条約の効力でホームへは誰でもフリーではいれてしまいます。写真でご覧の通り、改札口さえ存在しません。国際列車なのに、こんなんでいいのかと思ったりします。それに比べて左のユーロスターホームは柵で遮断され、英国への入国手続きを経ない限り、ホームに近づくことさえ許されません。

ユーロスターチケットを自動改札機に通すと、すぐに英国の入国審査ゲートがあります。まだフランスのパリなのに、ここから先は取扱上は英国国内になります。だから中の売店もユーロとともに、ポンドが使えるようになります。したがって、ロンドンのセントパンクラス駅(写真9)に到着した後は入管手続きも全くなく、そのまま次の目的地に向かうことができるのです。考えてみれば、実に合理的なシステムといえます。

パスポートを差し出すと、窓口の男性職員は早口で、何か怒ったような口調で文句を言ってきます。どうやら入国カードを書いていないから書けと言っているようです。仕方なく今通ってきた経路を少し後に戻ると、無造作に入国カードが用意されていました。記入する小さな机も置いてあります。全く気が付きませんでした。気を取り直してパスポート番号、国籍、住所、氏名、生年月日、職業、渡航目的、渡航の予定日数、英国を離れる際の利用交通機関とチケットの有無、関税商品の保持の有無など、多くの情報を記入します。当然、説明も記入も全て英語なので、団体旅行ならいざ知らず、個人旅行の方で英語の苦手な方は、あらかじめ基礎知識を持っていたほうがまごつかずに済むと思います。

さて、仕切り直しで再び英国入管窓口に向かいます。入国カードとパスポートを見ながら、係官は矢継ぎ早に早口で質問をしてきます。今回の英国入国の目的、職業、携行品に英国で商売をするための見本や商品を入れていないか、宿泊予定のホテル名等です。最初に入国カードを持ってこなかったせいなのか、挙動が怪しいと思われたのか、その後、手荷物をすべて開けて見せるように言われ、入管手続きにかなりの時間を要しました。帰りのチケットも見せるように要求されたので、どの道、荷物は開けないといけなかったのですが、あまりいい気持ちはしなかったですね。

他のグループを観察していると、どうやら団体旅行の人たちはすんなり入国を許され、個人の旅行客は念入りに調べられているようです。私が入管で足止めされている20分間ほどの間に、アラブ系の個人の旅行客と、日本人の学生2人組は、見事に入国拒否されて途方に暮れながら引き返していました。英国入管は厳しいと聞いていましたが、それを肌身で感じることができました。

帰国の際は、入国の時とはうってかわって、はやく出て行ってくれという感じで、特に何も言われないし、荷物のX線検査こそありますが、荷を開けろとまでは言われません。それよりも驚くのがフランス入管の簡単なこと(いい加減な印象です)。入国カードも書かなくていいし、パスポートもろくに見ないし、入国スタンプも押しません。どうなっているのでしょうね。爆破テロが頻発するイギリスと、それがないフランスの違いなのでしょうか?よくわかりません。 
訪問日:2010/03
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