マミー・ガトー・サロン・ド・テ

Mamie Gâteaux Salon de thé

閉店・移転、情報の修正などの報告

フランス家庭で食べられるような伝統菓子や軽食が味わえる、くつろげる雰囲気のサロン・ド・テ。

こんにちは、パリナビです。今日は、観光客に人気のあるサン・ジェルマン界隈、有名デパートのボン・マルシェ近くにある「マミー・ガトー・サロン・ド・テ」を紹介します。こちらはフランスの製菓学校で勉強し、東京とパリの菓子店でパティシエとして働いた経験をいかして、日本人女性のMarikoさんが、ご主人のエルヴェさんと一緒に2003年10月にオープンした店です。季節の果物を使ったフルーツのタルト類からガトー・ショコラ、スコーンなどのフランスの伝統的な焼き菓子がおいしいと評判。また、ランチ・タイムには、野菜を使ったタルト、また、今日本でも人気のケーキ・サレなど、軽食類が食べられます。

ショッピング客で賑わう界隈にあるサロン・ド・テ

パリで服や小物のショッピング、あるいは旅行みやげを買うために、サン・ジェルマン界隈に出かける人は多いでしょう。地下鉄セーブル・バビロン駅を出るとすぐ目の前に見えるのが、老舗デパートのボン・マルシェ。ここは、観光客はもちろん、フランス人の買い物客でいつも賑わっています。そのボン・マルシェのあるセーブル通りから一つ南側に入ったところにある通りが、雑貨店やレストラン、サロン・ド・テなどが並ぶ、シェルシェ・ミディ通りです。

普通のフランス家庭で食べる、伝統的なお菓子や軽食

「マミー・ガトー・サロン・ド・テ」はシェルシェ・ミディ通りの66番地にあります。店内に入ると、木製のテーブルと椅子、アンティークの家具や、昔懐かしい感じのする調理用ストーブが置いてあって、なんだかくつろいだ気分になります。ちなみに、フランスでは紅茶よりもコーヒーがよく飲まれます。コーヒーがメインになるカフェと比べて、サロン・ド・テは、紅茶やハーブ・ティーの種類が豊富で、それに合うお菓子類が置いてある店のことを指します。
「この店で出しているのは、普通のフランス家庭の食卓に並ぶような焼き菓子を中心としたお菓子類、それからキッシュや野菜のタルトなどです。昔はお母さんが家で手作りをしていたけれど、最近は女性も仕事を持つようになって、料理をする時間が減り、あまり作らなくなったようなもの、というイメージですね」
とオーナーのMarikoさん。お菓子類も軽食類もメニューは日替わりで、フルーツ・タルトは旬の果物をふんだんに用いたもの、キッシュやケーキ・サレなども季節の野菜を使います。
「あとは、その日の私の気分、今日は、これを作ってみようかな、と思いついたものなどですね」

季節の果物や野菜を使ったタルトが人気

お菓子類は一年を通じて置いてある、ガトー・ショコラ、スコーン。それから、季節の果物を使ったタルトは、いちご、オレンジ、いちじくとアーモンド、アプリコット、フランボワーズなど。キャロット・ケーキも人気商品の一つです。お客はカウンターに並んだケーキを見て、注文します。
軽食類の人気は、野菜を使ったタルトで、ズッキーニ、トマト、ネギ、きのこ類などにベーコンや山羊のチーズを加えたもの。また、最近はフランスでも食のヘルシー志向が強くなっていて、野菜のクランブルも大人気。これは、なす、トマト、いんげん、ブロッコリー、ズッキーニなど、野菜がたっぷり入っていて、たんぱく質はいっさい使っていないという、ベジタリアン向けのメニューです。

ヘルシーでボリュームもちょうどいいランチ・メニュー

この日、ナビは“本日のキッシュまたはケーキ・サレ”に生野菜の付け合わせに飲み物(ミネラル・ウォーターかワインかビールからチョイス)で10ユーロ、というランチ・メニューを注文。メニューは、店の入口と店内にかかっている黒板に書かれていますが、日替わりで、3点の中からチョイスできます。ナビが選んだのは、ツナとトマト・コンフィにバジリコが入ったケーキ・サレ。トマトソースがかかっていて、付け合わせはレタスのサラダに、フランスの前菜の定番、キャロット・ラペと呼ばれる、千切りのにんじんを軽くドレッシングであえたもの。
フランスのレストランのランチ・メニューはボリュームがあって、食べ切れないこともありますが、マミー・ガトーのランチはちょうどいい量で、しかも野菜がついているのでヘルシーです。ランチ・タイムに周りを見回せば、同僚と連れだって来ているOL、ショッピングの後に立ち寄った風のフランス人マダムなど女性客が中心です。そんな中にフルーツ・タルトをおいしそうに食べているビジネスマンがいたりします。

主なメニューの価格

<ランチ・メニュー>
“本日のキッシュまたはケーキ・サレ”に生野菜の付け合わせに飲み物(ミネラル・ウォーターかワインかビールからチョイス) 10ユーロ
上のメニューに“本日のデザート”をプラスしたもの 14.5ユーロ

野菜スープ 4.5ユーロ
野菜のクランブル9.5ユーロ
サラダ 11ユーロ~
ケーキ類 5ユーロ~
カフェ2.5ユーロ
紅茶 5ユーロ
ハーブ・ティー 5ユーロ
りんごジュース 5ユーロ
ワイン 3ユーロ
歩道にもテーブルが出ていて、天気がよく暖かい時期にはまず、このテーブル席から人が埋まっていくそうです。ランチ・タイムに訪ねて、軽い昼食を済ませるのもよし、また、ティー・タイムにのんびりとお茶を飲みながらおいしいフランス伝統菓子をいただくのもよし。ショッピングの後に、ちょっと一息つくのにぴったりのお店です。
以上、パリナビでした。

記事登録日:2011-07-05

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2011-07-05

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