オベリスクや噴水がある、パリで最も有名な広場。革命時にルイ16世やマリー・アントワネットが処刑された場所です。
ジュ・ド・ポームから見るコンコルド広場
こんにちは、パリナビです。パリの中でも一番有名な広場といえば、コンコルド広場ではないでしょうか?パリの中心にあり、チュイルリー庭園と隣接しているほか、シャンゼリゼ大通りもここから伸びています。
車の通行量も多く、交通の要所ともいえる場所です。そして7月14日の革命記念日ではパレードが行われたり、自転車レースのツール・ド・フランスの最終コースでもあります。クリスマス期間のマルシェ・ド・ノエルに現れる大観覧車も…。パリの一大イベントでは欠かせないスポットです。周りには様々な観光名所もあり、アクセスも抜群。ではそんなコンコルド広場、周りのスポットも合わせてご紹介しましょう!
オベリスクの建つパリ最大の広場
ルクソールのオベリスク
クリスマス時期には観覧車が
パリで一番面積の広い広場であり、8区に位置しています。その昔は「ルイ15世広場」と呼ばれ、ルイ15世の騎馬像が立っていました。ところがフランス革命が始まったことによってこの騎馬像は取り除かれ、ギロチン台の置かれた処刑場へと様変わりします。ルイ16世やマリー・アントワネットが処刑された場所として知られるのは言うまでもありませんね。その当時は名前も「革命広場」に変わりました。今のコンコルド広場からは想像できませんが、当時は沢山の人がこの場所で命を落としたのです。
1795年、恐怖政治の終わりとともに、「コンコルド(和合)広場」へと改名されました。そして1836年にはエジプトからルクソール寺院のオベリスクが贈呈され、広場のシンボルとなりました。
それでは周りを囲む観光スポットを見ていきましょう。
美術館が並ぶ東側
チュイルリー庭園を抜けるとルーヴル美術館
チュイルリー庭園
コンコルド広場の東側は美術館がずらり。まず隣接している
チュイルリー庭園の両サイドには、
オランジュリー美術館、
ジュ・ド・ポーム美術館。オランジュリー美術館は日本人にも人気の「睡蓮」で有名ですね。ジュ・ド・ポーム美術館は写真や映像美術が主体のモダンアート美術館です。どちらも広場から300mのところにあります。
広いチュイルリー庭園は散歩道にもぴったり。そしてその先にあるのが
ルーヴル美術館。庭園をまっすぐ突っ切って1.2kmほどです。
シャンゼリゼの入り口、西側
コンコルド広場から伸びるシャンゼリゼ大通り
では反対側には何があるでしょうか?広場を横断すると並木道が伸びています。これがシャンゼリゼ大通りです。クレマンソー広場で左折すると、グラン・パレ、プチ・パレの二つの美術館がそびえています。ここで開催される展覧会はいつも大人気です。コンコルド広場からは750mのところにあります。ちなみにクレマンソー広場の右手奥には、大統領官邸のエリゼ宮が建っています。
コンコルド広場からシャンゼリゼ通りを凱旋門までまっすぐ歩くと2.2kmの道のりです。沢山のお店で賑わっているためか、意外とあっという間に歩けてしまいますよ。
シックでリッチなパリ、北側
マドレーヌ教会
ヴァンドーム広場
コンコルド広場から北に向けて、ロワイヤル通りが伸びます。この通りは
マドレーヌ教会までの500m足らずの道なのですが、高級ブティックの並ぶとってもリッチな通りなのです。高級ブランドのお店といえば、ロワイヤル通りと交差する
サントノレ通りも。そしてサントノレ通りからすぐにある
ヴァンドーム広場も高級ブティックがずらり。とにかくこの辺りはシックなパリが凝縮されています。コンコルド広場からヴァンドーム広場はおよそ800mです。
その先の
オペラ座まで1kmちょっとなので、もう少し足を延ばせる人はマドレーヌ教会の脇を抜けていくと効率的です。
セーヌ河のたたずむ南側
オルセー美術館
広場から南側を見てみましょう。セーヌ河にかかるコンコルド橋の向こうに、幾つもの円柱と彫刻が印象的な、どっしりとした建物が目に入ります。これは国会議事堂にあたるアサンブレ・ナショナル、別名ブルボン宮です。残念ながら中には入れませんが、なかなかの存在感ですよ。広場からは350m。ちょうど反対側に当たるマドレーヌ教会と同じような外観をしているのも面白いですね。
オルセー美術館は同じ並びのセーヌ河岸にあります。コンコルド広場から900mほどです。コンコルド橋を渡ってもいいですし、美術館の目の前のレオポール・セダール・サンゴール橋(ソルフェリーノ橋)という歩道橋を渡るのも味があります。
7区のセーヌ河岸は再開発がされ、車両を通行止めにして歩行者用散策路ができました。暖かい季節はセーヌ河岸散歩もおススメです。
レオポール・セダール・サンゴール橋
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オルセー美術館
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近くの人気スイーツスポット
ラデュレ
パリ旅行する人の多くがここのモンブランを食べに来るという、
アンジェリーナはいまだに絶大な人気。コンコルド広場からチュイルリー公園脇のリヴォリ通り沿いにあり、およそ550mぐらいです。
マカロンが超有名な
ラデュレは、ロワイヤル通りに一軒、少し離れますがシャンゼリゼ通りに一軒あります。
チョコレート好きなら外せない
ラ・メゾン・デュ・ショコラもマドレーヌ教会の脇にあります。マドレーヌ教会の周りは他にも
フォションなど高級食材店があるエリアです。
コンコルド広場の周辺はとにかく大一等地なので、お茶にしても食事にしてもかなりいいお値段がすることは覚悟が必要ですね…。
コンコルド広場自体は、オベリスクと噴水があるぐらいで、意外とあっさりした印象を受けるかも知れません。でも歴史の中でこの場所がとても重要な役割を担っていたと考えると、けっこう感慨深いものです。パリ観光中きっと一度は通る場所だと思いますので、ちょっと足を止めてみてもいいかも知れませんね。
以上、パリナビでした。