夏のパリ!

夏のパリの様子をまとめてお届け!

日差しがとってもまぶしいパリの夏!

日差しがとってもまぶしいパリの夏!

こんにちは、パリナビです。こちらパリは6月になると夜の10時ごろまでまだまだお日様が出ています。そして気温が上がる日は30度をゆうに超えます。そんな陽気と、近づいてくる夏のヴァカンスを前にパリの人々のテンションの徐々に高まっていきます。ヴァカンスまであと何日・・・、なんて会話を耳にすることも。ご存知の通り、こちらの人々は子供だけでなく、大人も長期のヴァカンスを取り、思う存分楽しむ習慣なんです。また6月中旬を過ぎるとさまざまなイベントがパリ中で催され、時同じくして学校が次々にヴァカンスへと突入。(バカロレアと呼ばれる大学入学資格試験もこの頃行われます。)夏のパリは人々のウキウキ気分とともにさまざまなビックイベントが開催され、大変な盛り上がりを見せ、その後、ヴァカンス期真っ盛りになると逆に主のいない家々がひっそりと、静かな落ち着きをみせます。

イベントが盛りだくさん!

人々が本格的にヴァカンスに入る前にパリの街ではいたるところでビックイベントが開催されます。新聞やテレビでも“夏の訪れ!”と題してこの時期のイベントについて紹介しています。それではそれらのイベントについて紹介していきましょう!
○ラ・フェット・ド・ラ・ミュージック
パリ中が音楽であふれる日、それが“ラ・フェット・ド・ラ・ミュージック(音楽祭り)”です。街のいたるところにプロアマ、ジャンル、そして国籍も問わず、ミュージシャンたちが集まり、演奏をしています。音楽にあわせてダンスをしたり、歌ったり、陽気なラテン気質が垣間見れる楽しいイベントです。大体夜の7時ごろから始まり深夜まで盛り上がりをみせます。交通機関もこの日は特別運行をします。
○ゲイ・プライド
ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、性転換者の人々などが集い、権利の平等や偏見の撤廃を求めてパレードを行います。パリだけでなく、フランス各地、世界の各都市でも行われるビックイベントです。2011年はその前後に同性婚について議論があったことを受けて、こちらが大きなテーマのひとつでした。参加者の人々による華やかな衣装や、趣向を凝らしたパレードは一見の価値ありです!街頭につめかける見学の人々も大変な数で、毎年大変な盛り上がりをみせます。ちなみにパレードの道順はモンパルナスをスタートし、サン・ジェルマン大通りやスリー橋を経由し、ゴールはその昔、革命の拠点となったあのバスティーユ広場です。
○ソルド
年2回行われるソルド(セール)フランスでは一斉にセールが始まるので、開始と同時に一気に街が活気づきます。ちなみに毎年開始日は異なりますが、なぜかスタートは決まって水曜日です。セール期間は大体1ヶ月間で、日にちが経つにつれ、値引率が高くなります。ただ皆こちらのセールを待ち構えているので、お目当てのものは早々にゲットするのが賢明です!
○パリ祭
そして夏の最大級のイベントは7月14日のフランス建国記念日に行われる“パリ祭”。どちらかというと7月14日を表すフランス語で“キャトルズ・ジュイエ”と呼ばれる方が一般的です。毎年この日はシャンゼリゼ大通りにてフランス大統領も出席する華やかな軍事パレードが行われたり、夜には無数の花火が打ち上げられたり、一日中がお祭り騒ぎです。

夏のヴァカンス!!

パリのとあるターミナル駅。ヴァカンスに出発する人でにぎわっています!

パリのとあるターミナル駅。ヴァカンスに出発する人でにぎわっています!

ほとんどのフランス人にとってヴァカンスはとっても大事なもの。普段の仕事に精を出せるのはヴァカンスのおかげ、といっても過言ではないかも・・・フランスでは年間5週間の休暇が義務づけられているそうです。それから超過労働時間分を清算した5週間(規則では週35時間労働のところ、大体の人が40時間働いているため)がさらにプラスされて、年間合計で10週間のヴァカンスが取得できるんです。そしてそのヴァカンス、ほとんどの人々が夏の間に消化します。1ヶ月間ヴァカンスでいません、よろしく!なんてことも、こちらではいたって普通のこと。そんなわけパリの人々もこの時期になると思い思いの場所へ出発。ナビもヴァカンス気分でちょっとフランスの海辺の街に出かけてみましたよ。
大きなバゲージをもって、思い思いの場所に出発! 大きなバゲージをもって、思い思いの場所に出発! 大きなバゲージをもって、思い思いの場所に出発!

大きなバゲージをもって、思い思いの場所に出発!

お店も長期休業
日本ではなかなか信じられませんが、お店もヴァカンスをとります。人気のビストロやセレクトショップなどは長期の夏季休業でお休み、なんてこともよくあります。観光に来たときに残念な思いをすることもしばしばです。大型のデパートなどは営業していますが・・・まあ郷に入れば郷に従え、ですかね。
どちらのお店もヴァカンス中。閑散としているパリのとあるエリア・・・ どちらのお店もヴァカンス中。閑散としているパリのとあるエリア・・・ どちらのお店もヴァカンス中。閑散としているパリのとあるエリア・・・

どちらのお店もヴァカンス中。閑散としているパリのとあるエリア・・・

パリ・プラージュ

ヴァカンスへ出かけない(出かけられない・・・)人々のためにと、提案されたパリ・プラージュ。セーヌ川沿いに砂が敷き詰められ、パラソルやデッキチェアが配され、まるで砂浜(プラージュ)のような姿に変身するんです。こちらでは「今年の夏はヴァカンスに出かけられない。」などと話すと、すごく悲壮な顔で同情されたりするんです。いつもより人が少ないパリのセーヌ川沿いでゆっくり日光浴だなんて、それだけで贅沢な気がするのですが・・・

夏の風物詩、ジェラート。

夏の風物詩そのひとつがジェラート、イタリア語でアイスクリームの意味だそう。こちらパリでは夏場にジェラートを食べながら、街を散歩する人をよく見かけます。パリの中でも特に4区のサン・ルイ島はその小さな面積にジェラート屋さんがひしめくエリア。中でも特に有名なのが目抜き通りに位置するベルティオン。常に行列ができているのですぐにわかります。ただ、このお店も不定期の夏季休業をとるそうで・・・営業していることを祈りながら訪ねてみましょう。

いかがでしたか?夏のパリの様子が伝わりましたでしょうか?皆さんも夏の予定はもう決まりましたか?!それではナビもヴァカンスをいただきます!以上、パリナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-07-15

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