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パリのガストロノミックなスペイン料理レストラン。タパス形式で出てくる前菜やパエリアは、パリ一美味しいと評判。

目の前にはセーヌ川が流れる

目の前にはセーヌ川が流れる

こんにちは、パリナビです。
世界に誇る美食の都パリでは、旅行者は特に連日フランス料理になりがち。そうするとお腹も舌も何だか飽きてしまいませんか?「たまにはフランス料理以外で美味しいものを食べたい」、そう思った時におすすめしたいレストランをご紹介します。その名もFogón。スペイン料理のガストロノミックなレストランです。

メトロ4号線のサンミッシェル駅もしくはRER-B線かC線のサンミッシェル・ノートルダム駅を出ると、目の前にはセーヌ川と少し向こうにはノートルダム大聖堂が広がっています。セーヌ川を右手に、ノートルダム大聖堂を背にしてセーヌ川沿いに300mほど歩いて行くと、左手に黒い店構えのお店が見つかります。駅からは徒歩約3〜5分程度で着きます。
向こうにはノートルダム大聖堂も

向こうにはノートルダム大聖堂も

この辺りはセーヌ川沿いにブキニスト(古本屋のスタンド)が立ち、そこから名付けられたギー・サヴォワ氏プロデュースのお店「レ・ブキニスト」もすぐ先にあります。セーヌ川から中に入ると、サンドイッチ屋やクレープ屋などの、カジュアルな学生向けのお店が集まる賑やかなサンタンドレデザール通りにたどり着きます。

セーヌ川が目の前、しかもその先にはノートルダム大聖堂も見えるという絶好のシチュエーション。過去にはミシュランの一つ星を獲得したこともある、ミシュランガイド常連のレストランです。

ところで、スペイン料理といえば真っ先に思い浮かぶのがパエリアですよね。それから、お酒のおつまみの意味を持つタパス。いずれにしても、賑やかな場所でワイワイお酒を飲みながら頂く、というイメージがあります。
シックなインテリアとおしゃれな客層

シックなインテリアとおしゃれな客層

しかしこちらでは、このスペインを代表する2大グルメを落ち着いた大人の雰囲気の中で楽しむことができます。インテリアはアイボリーを基調としたシックなイメージで、客層もちょっぴりスノッブな感じ。おしゃれして出かけたい場所です。

このパリ一有名なスペイン料理レストランのシェフは、スペインはカタルーニャ地方出身のアルベルト・エライス氏。4代にわたって料理人という家系に生まれ、1997年にパリに移住し、Fogón Saint-Julienをオープン。以来典型的な観光客向けのものではない、オリジナルで洗練されたスペイン料理を提案し続けています。

前菜、パエリア、デザートがつく人気のパエリア・コース

手長海老のパエリアは絶対に食べたいメニュー

手長海老のパエリアは絶対に食べたいメニュー

今回は、前菜、パエリア、デザートが頂けるパエリア・コース(48€)にしました。パエリア以外はタパス仕立てでサーブされて来るのですが、内容は定期的に変わり、その日のお楽しみというのがここの特徴の一つ。パエリアは2人から1種類をオーダーできるのですが、今回は4人で行ったので2種類のパエリアをお願いしました。

テーブルの引き出しの中を開けたらカトラリー類が入っていたり、温かいパンが布の袋に入って出てきたりするのは、このお店ならではのオリジナルな演出。こういったプチサプライズからディナーが始まります。
カトラリー類はテーブルの引き出しの中に

カトラリー類はテーブルの引き出しの中に

袋に入っているパン

袋に入っているパン

こちらからシェフが登場することも

こちらからシェフが登場することも

サングリアもおしゃれ

サングリアもおしゃれ

まずは、お店オリジナルのサングリアで乾杯。基本的には赤ワインに柑橘類を浸けて作られるスペインの代表的なお酒サングリアですが、地方やお店により全く違ったものが出てきたりしきます。

ここのサングリアもまたとても個性的で、ベリーのムースとオレンジのコンフィ(砂糖漬け)がトッピングしてあるというもの。やっぱりスペイン料理ときたらサングリアを飲まなきゃ!という気分にさせられます。ワインは比較的手頃なCOLLECTION FOGONという2008年の赤(46€)をオーダーしました。

ディナーのスタートは、冷たいアミューズ・ブーシュとタパス形式の前菜から

美しい盛りつけの前菜タパス

美しい盛りつけの前菜タパス

まずはパエリアを焼いている間・・・という名目でつきだし的な冷たいアミューズ・ブーシュ2種が登場。その後は、一つの皿に3種類のタパスが乗った前菜がやってきました。

本日は、魚介のフリット、ホタテ&イカの海藻ソース、牛肉のラビオリといった構成。揚げ、焼き、煮込みという3通りの方法でそれぞれ料理されている所は少し和食っぽいかも。素材の味を生かしながらもソースがとても凝っていて、これぞ洗練されたタパスといった感じです。

本日のメイン、2種類のパエリア登場

イカスミのパエリアは濃厚な味

イカスミのパエリアは濃厚な味

さて、いよいよメインのパエリアです。パエリアは、野菜、ウサギ、イカスミ、イカ、手長海老、イベリコハム、日替わりから選べます(手長海老は1人につき8€、イベリコハムは1人につき6€追加)。今回は手長海老のパエリアとイカスミのパエリアの2種類をチョイス。パエリアのお米はちょっと芯が残るくらいの固さが特徴ですが、この絶妙な炊き具合に加え、魚介の出汁が染み込んでいて香ばしく、手長海老もたくさん乗っているのが嬉しい。

一方イカスミのパエリアも、イカスミがたっぷりと使われ、とても濃厚な味。どちらもレモンをたらすとまた、酸味のアクセントがついてまた違った味わい方ができます。

少しずつ盛り合わせられたデザート

デザートにもまた仕掛けが

デザートにもまた仕掛けが

デザートもまた、タパス形式です。キャラメルパイ&バニラアイス、逆さになったタルトタタン、クレーム・カタラン(カタルーニャ地方風クレーム・ブリュレ)、キャラメルアイス&タルトポム、ガトーショコラをそれぞれオーダーし、少しずつ頂きました。

最後は目の前でフランベしてもらった、甘くてアルコール濃度の強いディジェスティフ(食後酒)で締め。お腹いっぱいで大満足です。

いかがでしたか?フランス料理にちょっぴり飽きてしまったり、ガストロノミックな料理をリーズナブルに頂きたい場合はおすすめのお店です。スペイン料理のヌーベル・キュイジーヌを是非パリで体験してみて下さいね。以上、パリナビでした。
デザートもタパス風に盛りつけ

デザートもタパス風に盛りつけ

クレーム・カタラン

クレーム・カタラン

強くて甘いディジェスティフで締め

強くて甘いディジェスティフで締め

彩りが素敵なアミューズ・ブーシュ

彩りが素敵なアミューズ・ブーシュ

店内に飾られた生ハム

店内に飾られた生ハム

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記事登録日:2013-04-24

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主なメニュー

単位:ユーロ

パエリアコース

Le Menu Riz

48.00

タパスコース

Le Menu Tapas

55.00

サングリア

Sangria

8.00

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2013-04-24