ディジョン

Dijon

閉店・移転、情報の修正などの報告

パリから1泊で行けるブルゴーニュへの旅。歴史と美食の街、ディジョンをご案内します!

こんにちは、パリナビです。フランスの中東部、ブルゴーニュ地方はその名前のとおりワインの名産地として知られています。そのブルゴーニュ地方を代表する街のひとつがディジョン(Dijon)。フランスの地方都市としては少しマイナーなポジションにありますが、古い歴史を誇る美食の街なのです。パリからはTGVで1時間半とアクセスも便利。今回はパリからできる1泊旅行として、このディジョンをご紹介したいと思います。
ブルゴーニュを代表する街

ブルゴーニュを代表する街

パリからのアクセス

ディジョンへはパリ12区にあるリヨン駅を利用します。リヨン駅は発着ホールがHall 1からHall 3まであったりと構造が若干複雑ですが、何番ホールかをまず確認し、掲示板に表示されるプラットフォームを目指せば大丈夫です。
リヨン駅からTGVに乗ります

リヨン駅からTGVに乗ります

ブドウ畑の広がる田園風景

ブドウ畑の広がる田園風景

ディジョン駅から街の中心部へは徒歩でも行けますが、駅前から出るトラムウェイが便利。タッチ式のパスはトラム乗り場に自販機があり、1時間乗り降り自由で1.40ユーロのほか、24時間有効のパス、複数人が使えるパスなど用途に応じて買えるのが利点です。ホテルの場所が中心部でない場合はトラムが役に立つでしょう。
ディジョン駅

ディジョン駅

トラムウェイの様子。手すりについている機械にチケットをタッチ。

トラムウェイの様子。手すりについている機械にチケットをタッチ。

街の入り口と目抜き通り

ポルト・ギヨーム

ポルト・ギヨーム

リベルテ通り

リベルテ通り

中心部の入り口にあるダルシ―広場(Place Darcy)。そこに建っている白い大きな門がポルト・ギヨーム(Porte Guillaume)です。形はパリの凱旋門に似ていますがそれよりも小規模でシンプルなデザイン。でも広場にどっしりとそびえる姿はなかなか見事です。このポルト・ギヨームからまっすぐに目抜き通りが走っており、この門をくぐるといかにも街の中に入ったという感じがします。
この目抜き通りはリベルテ通り(Rue de la Liberté)。繁華街で沢山のお店が軒を連ねており、ディジョン発祥の老舗マスタードメーカーの「マイユ(Maille)」の本店があることでも知られています。
マイユ本店

マイユ本店

マスタードの話が出たところでディジョン名物をひとつご紹介。フランスでマスタードと言えばディジョン産というほど、ディジョンはマスタードで有名です。マスタードを原料にしているマヨネーズも、メーカーによってはディジョンマスタード使用と記してあるほどです。例えばこのマイユ本店に入ると、棚にずらりと並んだ色んな種類のマスタードに圧倒されます。定番の粒マスタードはもちろんのこと、バジルやエストラゴンといったハーブ入り、蜂蜜入り、パプリカ入りなどなど、驚くほど沢山のバラエティがあります。中でも珍しいのが同じくディジョン名産のカシスを配合したマスタード。色はカシスの濃いピンク色です。思わず首を傾げそうな組み合わせですが、食べてみるとちゃんとマスタード。そしてほのかに口に残るカシスのフルーティな酸味があり、決して奇抜なものではありません。
街のあちこちにあるお土産物屋さんでも、このディジョンのマスタードは必須アイテムのごとく店頭を飾っています。色んなフレーバーを集めた可愛らしい小瓶のセットもあるので、お土産にもおすすめです。
色んなフレーバーが試食できます

色んなフレーバーが試食できます

小瓶の詰め合わせはお土産にも最適

小瓶の詰め合わせはお土産にも最適

旧市街は見どころいっぱい

リベラシオン広場

リベラシオン広場

木組みの家が残っています

木組みの家が残っています

ディジョンの中心部はこじんまりとしており、観光スポットも密集しているため非常に観光がしやすいです。観光案内所の入っている建物はブルゴーニュ公爵宮殿(Le palais des ducs et des états de Bourgogne)。中世の時代、ブルゴーニュ公は非常に勢力が強く、ディジョンが最も栄えた時代だったそうです。現在は美術館と市役所の建物となっています。そしてその宮殿の前には、半円形のリベラシオン広場(Place de la Libération)が。ここはフランスでも美しい広場のひとつとして知られています。
街並みは地方都市らしく木組みの建物が目を引きます。そして思わぬところに中世の名残りのような木戸があったり、彫刻が施されたりしているので、細かいディテールを見て歩くのが好きな人にはとても興味深いでしょう。
中心部

中心部

ブルゴーニュ公爵宮殿

ブルゴーニュ公爵宮殿

伝統的な屋根

伝統的な屋根

さて、ディジョン観光には力強い味方がいます。それは道路に点在するフクロウたち。一体何かというと、道路に埋め込まれた観光案内パネルなのです。この三角形の矢印型フクロウたちの後をついていくと、ディジョンの主要観光スポットを制覇することができます。観光スポットの前にもフクロウのパネルが埋め込まれています。なぜフクロウなのかというと、それはディジョンのシンボルだから。その理由は次にご案内するスポットで明らかになります。
石畳にはめこまれたパネル

石畳にはめこまれたパネル

たどっていくと・・・

たどっていくと・・・

観光スポットに着きます

観光スポットに着きます

ディジョンのノートルダム教会

ノートルダム・ド・ディジョン

ノートルダム・ド・ディジョン

沢山のガーゴイルが!

沢山のガーゴイルが!

街にいくつもある教会の中から、今回は旧市街の真ん中ほどにあるノートルダム教会(Église Notre-Dame de Dijon)をマストスポットとして取り上げたいと思います。まずそのファサードの奇抜さが目を引きます。横から見ると何やら沢山の突き出たものが。それは整然と並んだガーゴイルたちです。正面から見上げると、羊の頭だったりモンスター的な顔だったりと一つ一つが違った形をしています。それがずらりと突き出ている様子はなんとも言えず異様な光景。中世にこのガーゴイルの一つが落下して高利貸しを死亡させたことが原因で、仲間の高利貸しが残りのガーゴイルを壊してしまったという逸話つきのこのファサード。現在のガーゴイルは19世紀の後半に作り直されたものです。
また、近くからでは見えづらいですが、正面右手の鐘楼にジャクマールと呼ばれる鐘つき時計があります。子どもの像二人がかわりばんこに鐘を突く仕掛けになっています。
左手で触ると願いか叶うと言われています

左手で触ると願いか叶うと言われています

そして教会に向かって左に入ると…!ここにディジョンのマスコット、フクロウの像があるのです。非常に小さな像で、フクロウと言われないと何か分からないような状態なのですが、なんでも触ると幸せが訪れるのだそう。2001年に何者かによって破損されましたが見事復元され、現在でも観光客たちの人気スポットであり、ディジョンっ子たちのマスコットでもあります。

丸一日あれば回れてしまうほど小規模な街ですが、奥深く味わい深い街でもあります。いたるところに見られる中世の佇まいや、石畳の細い道なども合わせて観光してみて下さい。
また、ブルゴーニュはエスカルゴが名物なので、お食事の際にはエスカルゴを食べてみてはいかがでしょうか。オーソドックスなガーリックバターから、工夫を凝らしたアレンジまで、前菜にぜひ味わってみて下さい。
以上、ブルゴーニュからパリナビでした。





記事登録日:2019-09-25

ページTOPへ▲

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2019-09-25