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ネオ・バロック様式のオペラ座。豪華絢爛な空間でオペラやバレエを堪能できます。

オペラ・ガルニエ

オペラ・ガルニエ

こんにちは、パリナビです。観光スポットの中でも人気の高いスポット、オペラ座。パリにはオペラ座は二つあり、一つは9区のオペラ・ガルニエ、もう一つが12区のオペラ・バスティーユです。今回は歴史の古いオペラ・ガルニエを見学してきました。パリのシンボル的建物の一つとも言えるオペラ・ガルニエ。いったい中はどんな風になっているのでしょう。では早速行ってみましょう!

オペラ座の歴史

見学入り口にあるシャルル・ガルニエの像

見学入り口にあるシャルル・ガルニエの像

オペラ・ガルニエと呼ばれる理由は、設計者であるシャルル・ガルニエ(Charles Garnier)の名前に由来したもの。1861年に着工された当時、ガルニエはまだ名も知れない若い建築家でした。当時のフランスはナポレオン三世の統治下にあり、セーヌ県知事のオスマンがパリ大改造を行っていました。パリを旅行する皆さんが必ず通るオペラ大通りも、このオペラ座の建築と同時に作られたんですよ。
建築はネオ・バロック様式。繊細な彫刻が施された豪華な建物は、メトロのオペラ駅を出た瞬間に目を引き付けられる外観をしていますね。

では今度は中を見学してみましょう。

タイムスリップしたような空間

大理石の階段!

大理石の階段!

オペラ座見学への入り口は、正面から向かって建物の左手にあります。シャルル・ガルニエの胸像が立っているところです。料金は大人10ユーロ。ガイド付きの見学だと14.50ユーロで所要時間は1時間半程度です。(ガイド付き見学は水曜と土日のみ。)ipodやipadを利用してのオーディオガイド付きツアーもできます。ipodは5ユーロで日本語もありますよ。
さて、中へ足を踏み入れると、そこはもう別世界!まるでタイムスリップしたかのような豪華絢爛な内装で圧巻されます。まずは有名な大階段。イタリアの白大理石でできたステップに始まり、赤大理石やオニキス、蛍石に碧玉をふんだんに使った階段は、とても重厚な雰囲気を放っています。そしてやはり目を奪われるのは天井のフレスコ画。フランスの画家イジドール・ピルス(Isidore Pils)によって描かれたものです。天井から射す光と相まってそれは美しいですよ!
こちらがエントランスホール

こちらがエントランスホール

細部まで施された彫刻

細部まで施された彫刻

天井のフレスコ画!

天井のフレスコ画!

シャガールの天井画

では客席へ!

では客席へ!

では客席へ入ってみます。5階建てで2013座席を要す客席は、やっぱり入った途端にため息が・・・。金の装飾と赤いベルベットの座席が印象的ですが、意外なことに当時新しい素材だった鉄を主に使ってあるのです。それにしても装飾や美しいカーブの客席を見ているとまたため息が。
ここでの目玉はもちろんシャガール(Marc Chagall)の描いた天井画。1964年に取り付けられ、20世紀の記念碑的な絵画の一つと言われています。カラフルな色づかいが特徴で、それぞれの色には作曲家やその作品群がオマージュとして取り上げられ、モチーフになっているのです。例えば黄色はチャイコフスキーの白鳥の湖、緑はベルリオーズのロミオとジュリエット、青はモーツァルトの魔笛、などなど。
舞台にはダンサーが。この後リハーサルが始まりました

舞台にはダンサーが。この後リハーサルが始まりました

ちなみに公演のリハーサル中や技術点検中など、客席に入ることができない場合があります。チケット売り場で確認するのが確実ですが、タイミングの問題で急にリハーサルが始まってしまったりもします。今回も客席を見学した後にリハーサルが始まり、一般見学者用のバルコニー席も閉鎖されます。見学者はドアを閉じた状態で、のぞき窓からのみ見ることができました。こうなるとリハーサル優先ですので私語も禁止です。それでも本番のような状態でバレエのリハーサル風景を見られたのでラッキーでした!
シャガールの天井画!これを目当てに来る人もいるほど

シャガールの天井画!これを目当てに来る人もいるほど

大ロビーからバルコニーへ

まるで宮殿!

まるで宮殿!

オペラ座のさらなる見どころは、Le Grand Foyerと呼ばれる大広間。ここでは公演の幕間に飲み物などを提供するいわゆるロビーなのですが・・・、入った瞬間にまた大きなため息が。今回どれだけため息をついたか分かりません(笑)。高さ18メートルの天井は壁画で埋め尽くされ、金のデコレーションがさらに豪華さを高めます。そこから幾つものシャンデリアが釣り下がって並んでいて、まるで舞踏会でも始まりそうな雰囲気です。大きな窓からは自然光が入り、鏡の効果もあって広い空間がさらに広く見えます。
そのロビーの先にはバルコニーが。ここがオペラ座の正面に当たります。バルコニーからは、オペラ座広場や正面に伸びるオペラ大通りが見渡せます。特別高いところからの景色ではありませんが、オスマン式の整然とした街並みはいかにもパリ、という感じです。
他にも、Le Salon du Glacier(氷の間) Le salon du Soleil(太陽の間) Le Salon de la lune(月の間)などの小さなサロンも忘れずに見ておきましょう。
テラスの回廊

テラスの回廊

オペラ広場が見渡せます

オペラ広場が見渡せます

グラシエールの間

グラシエールの間

特別展示

図書館の通路。天井まで本がぎっしり

図書館の通路。天井まで本がぎっしり

オペラ座内部では数か月スパンでエクスポも開催しています。入場料はエクスポも込みの料金になっていますのでせっかくだから見学していきましょう。オペラやバレエなどに関する企画展は一見の価値ありです。スペース的には広くないものの、他所ではあまり見られない特別展示は面白いと思いますよ。
オペラ座には図書館もあります。一般には公開されていないようですが、入り口の廊下に舞台セットのミニチュアが展示してありかわいらしいです。
「オセロー」セットのミニチュア

「オセロー」セットのミニチュア

特別展示も見ていきましょう

特別展示も見ていきましょう

書店、売店もチェック

バレエシューズのデコレーションが可愛いショップ

バレエシューズのデコレーションが可愛いショップ

書店

書店

正面入り口から向かって右手には書店と売店が並んでいます。書店はやはりバレエ関連のものが多く、中でもDVDはオペラからバレエに至るまでかなりの品ぞろえです。店内でもDVDをモニターで放映していました。
そして売店の方は、オペラロゴ入りのお土産用グッズに始まり、バレエ小物など、奥には服飾雑貨まで売っていました。窓辺にバレエシューズがディスプレイしてあるのがとても可愛かったです。オペラ座の屋上で採れるはちみつを探してみたのですが、今回は見つかりませんでした・・・残念。
売店の出口がオペラ座見学の出口でもあります。なかなかたっぷりの充実した見学コースでした!
オペラ・バレエ関連のDVDが沢山 オペラ・バレエ関連のDVDが沢山 オペラ・バレエ関連のDVDが沢山

オペラ・バレエ関連のDVDが沢山

小物からタシキードまで(!)売っています 小物からタシキードまで(!)売っています

小物からタシキードまで(!)売っています



最後にお得情報です。オペラ座はオルセー美術館、ギュスターヴ・モロー美術館と提携しているので、8日間以内であればオペラ座の半券で入場料が割引になります。(逆にオルセーやモロー美術館の半券提示でオペラ座の入場料は6ユーロに割引されます。こちらも8日間以内)
とにかく建物の豪華さに圧倒されっぱなしのオペラ座見学でした。皆さんもぜひ訪れてみてください!
以上、パリナビでした。



記事登録日:2014-10-23

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2010-02-27

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