イエ

店名のieは家のこと。服、インテリアなど、家で使うものを置く店から始まった

学生時代、デザインを学ぶためにパリに留学した教子さん。「いずれ、パリに戻ってこようと思っていました。この街と水が合っている気がして、将来、自分が住むとしたらここだ、って感じたんです」と、日本に戻ってからはまず京都の着物メーカーで柄を描く仕事をし、それからフランス関係の機関に勤め、そして学生時代の直感どおりパリに移り住み、鞄、アクセサリー、洋服のデザインを始めたそう。そこで建築家・照明デザイナーでフランス人とネパール人のハーフであるドルゲさんと知り合い、「二人で何かをしよう」とこちらのお店をオープン。家（いえ）をテーマに、服、インテリアなどを置くことを決め、二人でインドのいろいろな地方を回り、買い付けしてきました。そう、店名の「ie」は家から来ているのです。
商品の中で特にお客に評判がよかったのが子供服。インドでアトリエを見つけ、教子さんがデザインした服をそこで生産し、さらには生地のデザインから手掛けるようになったそうです。

おしゃれなアンサンブルや使い勝手のいいリバーシブルのパーカー

今では店のメイン商品になった子供服、人気商品の一つ、キルティングのブルゾンですが、これ、リバーシブルなんです。教子さんが手にしている女の子向けのものは大きな花柄と小花柄。右の男の子用は、ベースボール柄とトラック柄のリバーシブル。ボトムに合わせて、コーディネートが変えられるのはおしゃれで、使い勝手もいいですね。

パンツとスモックのアンサンブルは、出産祝いに大人気。パープルはフランスでは女の子の服によく使われる色。パープルの子供服を日本に住む人にあげると、「フランスっぽいね」とよく言われます。右側のフレア・スカートは上のブルゾンとおそろい。ナビはフランスで子ども服を買う時には、ボタンを一つ一つはずしてみたり、縫製具合をチェックしてみるクセがありますが、この店の服はしっかり作られていると感じました。素直に感想を言ったところ、「お客様にそう言っていただけるのが一番うれしいんですよ」と教子さん。きちんとした仕事をするアトリエをちゃんと選んでいるそうです。

帽子、バッグ、小物類も豊富

帽子、スタイ、靴、思わず、全部同じ柄で揃えたくなります。バッグはオムツバッグにしてもいいかも。

エコバッグ、楽譜や書類を入れるのにも便利な大きめの手さげ。子ども用リュックサックは大小2タイプ。ペンケース、平ポーチ、ナチュラル好きな人におすすめの小物類です。

かわいい柄のプリント生地が200種類も

お店を入って右手には生地のコーナーが。ざっと200種類あって、14ユーロ～/1mで、50cmから購入できます。常連のお客様は近所に住む人たちで、子どもの服を作りたい、という若いマダムから、孫に何か作ってあげたい、というおばあちゃんまで。右岸を中心にパリ中から手作り好きの口コミやブログ情報を元に「パリでかわいい柄の生地を見つけるならこの店！」とやって来るそうです。

日本の本から、インドのおもちゃまで、セレクトされたものが並ぶ

店の奥に進むと、こちらは赤ちゃんや小さな子の寝冷え防止に役立つ、スリーパーズ。フランス語ではジゴトゥーズと言います。子ども用枕カバーも、旅行土産には軽くて場所を取らないので、オススメです。

日本語のフランスをはじめヨーロッパの国々のインテリアをテーマにした本が置いてあったり、また、インドの学校で使われている教科書もあります。

めずらしいインドのおもちゃ類。同じ棚に置いてある人形の着ているものと同じ服が置いてあるので、人形と一緒に合わせて子ども服を買っていく人もいるそうです。子どもが抱っこしているお人形とペアの服を着てる、って想像するとかわいいですね。

かわいいプリントの、優しい風合いのコットン生地を使ったieの服、小物類は、パリらしいセンスが感じられ、オリジナリティにもあふれています。また、軽くてスーツケース内でも場所をとらないので、小さな子どものいる友人、親戚への旅行土産、出産祝いにぴったりですよね。以上、「ie」からパリナビでした。

主な商品の価格

スモック　32.30ユーロ
ズボン　33.50ユーロ
スカート　40ユーロ
帽子　26.8ユーロ～
シューズ　25.80ユーロ
スタイ8.6ユーロ～
枕カバー13ユーロ
スリーパー　56.60ユーロ～
ペンケース10.50ユーロ～
ショルダーバッグ　38ユーロ～
リュック17.5ユーロ～
（2010年12月現在の値段です）