パリの閑静な住宅地「16区」を歩いてみよう!

地元の人々の普段の生活に密着したエリア!

こんにちは、パリナビです。パリに来たら、世界的に有名な観光地を周ってみるものもちろんいいですが、地元パリジャン、パリジェンヌの普段の生活を身近にみることも楽しい旅の思い出のひとつになるのでは?!そんな旅のプランを組みたいとき、つよーくオススメしたいエリアが、パリの高級住宅地として知られる16区エリア。食、ファッション、芸術が楽しめるスポットも点在しています。そして何より、オシャレな地元の人々の普段の様子を垣間みつつ、それらの風景に溶け込むことで、また違ったパリの側面を肌で感じることができると思います。

16区の位置関係は?

16区はパリの南西部、セーヌ右岸に位置するエリアで、凱旋門を境に南西に広がるエリアです。8区、17区、そしてブローニュの森と隣接していて、セーヌ川をはさみ、エッフェル塔の真向かいのエリアです。治安がよく、閑静で、オスマン調と呼ばれるシックなアパルトマンが立ち並ぶ高級住宅街として知られています。メトロでいうと6号線や9号線が16区を縦断しています。駅では6号線のTrocadéro(トロカデロ)駅やPassy((パッシー)駅 、または 9号線のRue de la Pompe(ルー・ドゥ・ラ・ポンプ)駅で下車すると16区の中心地にでます。16区と一言でいってもとても広い範囲にわたります。今回ナビでは16区の北部についてご紹介します。

パリ屈指の高級住宅街

16区は高級アパルトマンが立ち並ぶ、閑静な住宅地としても知られています。そしてそれらのアパルトマンはオスマン調アパルトマンと呼ばれているそう。オスマン調とは1900年代のパリ大改造計画中にその計画の指揮をとったという当時の知事、ジョルジュ・オスマン氏の名前から来ているそうです。現在のパリの姿はこのパリ改造計画の際に出来上がったそうなんです。ちなみにオペラ座にあるプランタンデパートは、その外観はまさにオスマン調と呼ばれる建築様式のモデルだそうで、よく例に挙げられているそうです。そんなアパルトマンが立ち並ぶ16区はシックで重厚な雰囲気をかもし出しているエリアなんです。
歴史と重厚感あふれる16区のアパルトマン。 歴史と重厚感あふれる16区のアパルトマン。 歴史と重厚感あふれる16区のアパルトマン。

歴史と重厚感あふれる16区のアパルトマン。

食、芸術、ファッション、癒し!

16区は食、芸術、ファッション、癒し、すべてを満喫できるエリアです。
★食★ 
食から見ていきましょう。味にうるさい?グルメな地元の人々に愛されているお店が沢山あります。まず、ナビがオススメしたいのが、昔駅舎だった建物を改装して作られたというレストラン。駅をあらわす、その名も「La Gare (ラ・ガール)」 。お料理ももちろん、シックで趣きのあるな内装は、異世界に迷い込んだかのようです。1階にあるバーで少しアペリティフを楽しんだ後、ゆっくりディナー、という欧米風の優雅な時間の楽しみ方もぜひ実感してみてくださいね♪
そしてもうひとつは、天気のよい日にテラスでの食事やドリンクを楽しんで欲しいカフェ「Aéro (アエロ) 」。お店はRue de Passy (パッシー通り) に面しています。晴天の日は太陽の下で食事をするのが大好きなこちらの人々で、ランチタイムなどすぐに席がうまってしまいます。
Musée Marmottan(マルモッタン美術館)。

Musée Marmottan(マルモッタン美術館)。

★芸術★
お次に芸術スポット。ブローニュの森の玄関口にひっそりと静かにたたずむ洋館・・・印象派の代表、Claude Monet (クロード・モネ) のコレクションが非常に豊富なことから「モネ美術館」とも呼ばれる「Musée Marmottan (マルモッタン美術館) 」です。こちらでは常設展だけでなく、興味深いテーマの特別展も開催されています。静かで落ち着いて鑑賞ができる美術館のひとつです。また、文豪バルザックの残した作品などを通じて彼の世界に触れることができる「Maison de Balzac (バルザックの家) 」や「Palais de Tokyo (パレ・ド・トーキョー)」 などもこちらの16区にあります。
派手さはないけれど、興味がある人にはたまらない16区の美術、博物館たちのコレクション。 派手さはないけれど、興味がある人にはたまらない16区の美術、博物館たちのコレクション。

派手さはないけれど、興味がある人にはたまらない16区の美術、博物館たちのコレクション。

オシャレなお店が立ち並ぶRue de Passy

オシャレなお店が立ち並ぶRue de Passy

★ファッション★ 
16区を歩いていると、オシャレなマダムやムッシューを沢山見かけると思います。そんな彼らはどんなお店でショッピングをしているの?と気になりませんか?こちらはオシャレ感度が高いエリアだけあって、オシャレなお店には事欠きません。たとえばRue de Passy (パッシー通り)、Rue de la Pompe (ポンプ通り) を歩けば、素敵でお好みのお店に出会えると思います。そしてちょっと面白いのが、Rue Guichard (ギシャール通り) をいう小さな通りは、マタニティー用のファッションを扱うお店が沢山並んでいることで知られています。どんなときでもオシャレであり続ける!パリの女性たちのそんなポリシーを、感じることができると思いますよ!
Rue de la PompeとRue de Passyの交差点。

Rue de la PompeとRue de Passyの交差点。

世界のハイブランドを扱う大型のショップ。

世界のハイブランドを扱う大型のショップ。

オシャレなマダムでにぎわうスイムウエアのお店。

オシャレなマダムでにぎわうスイムウエアのお店。

Rue Guichardはマタニティーグッズを扱うお店が並ぶ通りです。

Rue Guichardはマタニティーグッズを扱うお店が並ぶ通りです。

★癒し★
緑のスペースに恵まれたパリの街。中でも16区は広大なBois de Boulogne (ブローニュの森) に隣接しています。自然があふれるこちらでは、お散歩やスポーツ、ピクニック、そして森の湖の小島にあるレストランでの食事・・・と、なんでも楽しむことができるんです。こちらの森の緑と水のパワーで、普段の疲れもじっくり癒してください。
広大な緑地で過ごす時間はまさに癒しの時間・・・ 広大な緑地で過ごす時間はまさに癒しの時間・・・ 広大な緑地で過ごす時間はまさに癒しの時間・・・

広大な緑地で過ごす時間はまさに癒しの時間・・・

実際に散策してみよう!

時間に余裕があればメトロよりバスでのアクセスをぜひオススメしたい!

時間に余裕があればメトロよりバスでのアクセスをぜひオススメしたい!

メトロで直接行くものいいですが、16区を探検するのにオススメなのが、公共バスでのアクセスです。16区を横断するラインとして22番線と52番線があります。どちらのバスもOpéra (オペラ) から出発します。そしてこれまたどちらも凱旋門の停留所 (Avenue de Friedland) を通過しますので、どちらか来た方に飛び乗る!なんていうのも手かもしれません!
どちらの16区方面行きのバスもオペラ(Opéra)発です。 どちらの16区方面行きのバスもオペラ(Opéra)発です。

どちらの16区方面行きのバスもオペラ(Opéra)発です。

22番
凱旋門を出発した22番は、Avenue Kleber (クレベール大通り) を通ってPlace du Trocadéro (トロカデロ広場) を抜けます。アパルトマンが立ち並ぶAvenue Paul Daumer (ポール・ドメール大通り) を通り、 Rue de Passy (パッシー通り) と交差し、そのまま南下します。このラインはエッフェル塔が車内から絶好のポイントで見ることができます!Trocadéroを過ぎたあたりで下車し、バスの進行方向に向かってぶらぶら歩いていくのもいいかも知れません。
Avenue Kleber(クレベール大通り)~Place du Trocadéro(トロカデロ広場)~Avenue Paul Daumer(ポール・ドメール大通り)というコースです。車内からエッフェル塔がばっちり見えますよ。 Avenue Kleber(クレベール大通り)~Place du Trocadéro(トロカデロ広場)~Avenue Paul Daumer(ポール・ドメール大通り)というコースです。車内からエッフェル塔がばっちり見えますよ。 Avenue Kleber(クレベール大通り)~Place du Trocadéro(トロカデロ広場)~Avenue Paul Daumer(ポール・ドメール大通り)というコースです。車内からエッフェル塔がばっちり見えますよ。

Avenue Kleber(クレベール大通り)~Place du Trocadéro(トロカデロ広場)~Avenue Paul Daumer(ポール・ドメール大通り)というコースです。車内からエッフェル塔がばっちり見えますよ。

52番
一方52番は、シックなお店が立ち並ぶAvenue Victor Hugo (ヴィクター・ユーゴ大通り) を通り、その後はRue de la Pompe (ポンプ通り) に入ります。そのままずっと南下し、Rue de Passy(パッシー通り)とぶつかります。16区の市役所や学校などの目の前を通り、オシャレなショップやカフェを通り抜けるラインで、車内からの眺めもとても楽しいと思います。たとえば Rue de la Pompe あたりで下車し、ぶらぶらしてもいいかも!
Avenue Victor Hugo(ヴィクター・ユーゴ大通り)~Rue de la Pompe(ポンプ通り)~Rue de Passy(パッシー通り)。16区の市役所や学校などの前を通過します。 Avenue Victor Hugo(ヴィクター・ユーゴ大通り)~Rue de la Pompe(ポンプ通り)~Rue de Passy(パッシー通り)。16区の市役所や学校などの前を通過します。 Avenue Victor Hugo(ヴィクター・ユーゴ大通り)~Rue de la Pompe(ポンプ通り)~Rue de Passy(パッシー通り)。16区の市役所や学校などの前を通過します。

Avenue Victor Hugo(ヴィクター・ユーゴ大通り)~Rue de la Pompe(ポンプ通り)~Rue de Passy(パッシー通り)。16区の市役所や学校などの前を通過します。


いかがでしたでしょうか。16区は、観光地として名高いパリのスポットというより、オシャレでグルメで誇り高いパリの人々の普段の生活を、身近に垣間見れるエリアです。どこかのカフェに席をとって人間ウオッチングをしながら一日を過ごすのも、また違ったパリの過ごし方かも知れませんね。以上、パリナビでした。
関連タグ:高級住宅地癒しファッション芸術

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-08-11

ページTOPへ▲