紅葉で見るパリ・・・

哀愁の秋を演出するパリの木々たち。

こんにちは、パリナビです。こちらパリは夏の終わりと同時に、気温も急激に下がります。昨日までタンクトップを着ていた人々が、翌日にはウールのコートを着ているという感じです。この季節のパリは、開放的な雰囲気の夏とは対照的で、情緒があります。皆さんは、豊かな草木や、雲ひとつない空の鮮やかな色彩を楽しめる夏と、草木のさびしげな表情とひんやりとした空気に輝く太陽の色が印象的な秋、どちらがお好きですか?一気に冬へと向かってしまうパリの秋を楽しめるのはほんの少しの間だけ。草木の葉も、少し色が変わったかな?と思うと、数日後にはもう木元に落ち葉がひらり・・・。哀愁のパリを演出する、木々の紅葉と落ち葉に今日はスポットを当ててみました。

シャンゼリゼ大通りのマロニエの並木道

ナビが思い浮かべる日本の秋の風物詩といえば、イチョウの木。鮮やかな黄色に染まる葉を見ると “ああ、秋も深くなったな。” と感じます。こちらパリではイチョウの木は見かけません。その代わり、パリのシンボルとも言える木があります。それはMarronnier (マロニエ) の木。Avenue des Champs-Elysées (シャンゼリゼ大通り) の両側を埋め尽くしているあの木です。実はこちらはトチノキととても近い品種だそうで、学術的には西洋トチノキという種類が、フランスではマロニエの木と呼ばれているそうですよ。
シャンゼリゼ大通りやパリの街で見かけるマロニエの木々は、背たけも高く、樹齢も長いものばかり。パリの街の移り変わりを見守り続けてきたのですね。秋になると、葉が少し赤みを帯び、そして実がなり始めます。それらが熟すと、栗によく似た種子が落下します。時々頭上を直撃するのですが、それが痛いのなんの・・・見た目は栗にそっくりなので食べれる?と思いましたが、どうやら食用ではないようです。皆さんも秋の木々の変化を感じかったら、ぜひシャンゼリゼ通りのマロニエの木の下をくぐってみてくださいね。(ただ、くれぐれも頭上にはご注意を!)

公園や森でみる紅葉

秋色に染まる木々たちを眺めに、パリの公園へ行ってきました。日照時間も冬へ向け日に日に短くなっていきます。人間と同じように、公園の草木たちも厳しい冬への準備をひっそりと進めているような、そんな感じです。エネルギーに満ち溢れていた夏に比べて、秋の公園はとっても静かです。
人々はその静かな時間の流れを感じたくて公園に行くようです。ナビもパリ西部のBois du Boulogne (ブローニュの森) とパリジャンに愛される美しい公園、Jardin du Luxembourg (リュクサンブール公園) を訪れて、いくつか秋らしい草木の様子をカメラに収めてきました。
ブローニュの森とロンシャン競馬場の様子。 ブローニュの森とロンシャン競馬場の様子。
ブローニュの森とロンシャン競馬場の様子。 ブローニュの森とロンシャン競馬場の様子。

ブローニュの森とロンシャン競馬場の様子。

リュクサンブール公園。 リュクサンブール公園。

リュクサンブール公園。

パリらしい風景と紅葉

哀愁漂うパリの街を演出する木々たち。澄み切った秋風と紅葉した木々を背にしてみると、凱旋門やエッフェル塔など、また違った表情をみせるから不思議です。そんな風情ある風景をひとつの写真に収めたいと思い街を歩いてみました。それでは写真に収めた情景をいくつかご紹介します!
凱旋門とマロニエの並木道。

凱旋門とマロニエの並木道。

エッフェル塔。

エッフェル塔。

モンマルトルの丘。

モンマルトルの丘。

ナポレオン1世が眠る墓地。アンヴァリッド。

ナポレオン1世が眠る墓地。アンヴァリッド。

カフェ+ 紅葉 (や落ち葉) も絵になります・・・ カフェ+ 紅葉 (や落ち葉) も絵になります・・・

カフェ+ 紅葉 (や落ち葉) も絵になります・・・

セーヌ川と紅葉のコントラストは本当に美しいです。

セーヌ川と紅葉のコントラストは本当に美しいです。

種類が異なる木々たちの紅葉

パリを代表する木といえばマロニエですが、他にも様々な種類の木々が街を埋め尽くしています。日本でも街路樹としてよく見かけるPlatanus (プラタナス) や松 (フランス語で“Sapin”) もパリではおなじみの木。葉が黄色に染まるもの、赤みがさすもの、緑色のまま落ち葉になるもの、、そして精巧尽き果てたかように茶色くなるもの。木によって紅葉の時期も異なるようです。またパリの街を歩いているとそれらの木の樹齢がとっても長いことに気がつくと思います。もう何世紀の間も生きて、パリの歴史を見てきた木々。思わず木肌に触れて会話をしてみたい気持ちになりませんか?(でも何語で?やはりフランス語?)

秋ならではの栗拾い!

パリ郊外で紅葉を楽しみながら秋らしいアクティビティーを楽しむことができます。それは栗拾い!拾った栗は好きなように調理できますよ。ところで前述の通り、マロニエの実は食べられません。食用なのは、Châtaignier (シャテニエ) の木になる実です。ちなみにフランスで収穫できる栗には2種類あって、Châtaigne (シャテーニュ) とMarron (マロン) と呼ばれています。大きさが異なるそうです。種類によって用途が違うとの事ですよ。たとえば有名なお菓子、マロン・グラッセの中に入っている栗は、マロンの方です。また、フランスはなんといってもモン・ブランが生まれた国。特に秋は栗を使ったお菓子や料理が沢山店頭に並んでいます。


鮮やかで華やかな日本の紅葉とはまとた少し違うパリの紅葉。この季節ならではのパリらしい風景を写真におさめてみてはいかがでしょうか。以上パリナビでした。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-11-01

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