パリの色々な顔が凝縮されたエリアです!
こんにちは、パリナビです。ルーブル美術館の目と鼻の先、Palais Royal (パレ・ロワイヤル) から、若者でにぎわうLes-Halles (レ・アール) 界隈まで、徒歩で20分ほどで行けることをご存知でしたか?そしてその間はオシャレなブティックが立ち並ぶRue Etienne Marcel (エティエンヌ・マルセル通り) や、古き歴史の面影を感じることができる美しいアーケード、Galerie Vivienne (ギャラリー・ヴィヴィアンヌ) などがあります。また、常連さんと思われる人々でにぎわうビストロも沢山。華やかさはありませんが、パリの裏道を探索するように歩いてほしいエリアなんです。また今回、終着点だったレ・アールのエリアには、手芸用品やキッチン用品の老舗がや多く建ち並んでいます。パリの胃袋といわれるRue Montoregueil (モントルグイユ通り)もこのエリアにあります。さっそく歩いてみましょう!
パレ・ロワイヤルを出発!
こちらは回廊で囲まれた庭園があり、そしてその回廊にはアンティーク店やギャラリーやオシャレなブティックが並んでいます。しかし、フランス革命時は多くの革命派がこちらに集まり、演説を行ったり、熱い議論を交わした場所だったそう。今ではパリの歴史の軌跡を残しながら、喧騒を離れた空間として、パリジャンたちの憩いの場所になっています。文化省もこちらの敷地内にあります。また、パレ・ロワイヤルの隣りにはComédie Francaise (コメディー・フランセーズ) があります。
北側のこちらの出口から出てみましょう。
オペラ座へ続くAvenue Opéra (オペラ大通り) や、高級ブティックが並ぶRue Saint-Honoré (サン・トノレ通り) 、ルーヴル美術館の目の前のRue de Rivoli (リヴォリ通り) といった華やかな通りに囲まれたこちらの場所ですが、今日はあえてパレ・ロワイヤルの北側から出て、静かな裏道を選びながら進んでみましょう。
パレ・ロワイヤルの北側には国立図書館があります。そしてさっそく、その隣りにパリらしいアーケードを発見!思わず足を進めてしまいます。ここはギャラリー・ヴィヴィエンヌ。モザイクタイル張りの路、ガラス張りの天井、芸術的な佇まいのこちらは、19世紀に建設された当時流行した屋根付のアーケードだそうです。当時の面影を感じることのできる空間には、ブティックや美容院、サロン・ド・テなどが立ち並んでいます。現代社会にいることを忘れてしまうような、穏やかでエレガントな時が流れています。
ギャラリー・ヴィヴィエンヌ。
ヴィクトワール広場~エティエンヌ・マルセル通り
アーケードを出て東へ足を進めていくと、堂々たる彫刻が印象的なPlace des Victoires (ヴィクトワール広場) に出ました。この広場を囲むようにして、パリジェンヌにも人気のブティックが並んでいます。他の場所に比べて人通りも少ないので、ゆっくりショッピングができる穴場です。そしてその広場の横にはbanque de France (フランス銀行) があります。
Banque de France (フランス銀行) です。
広場からのびるエティエンヌ・マルセル通りを東の方向へ進んでみましょう。この大きな通りを中心に、素敵なお店がありそうな道が左右にいくつものびています。この辺は地元のオシャレなパリジャンに人気のお店が多いエリアなんです。気になったら気の赴くままに進んでみてください。そしてまたエティエンヌ・マルセル通りに戻ってくれば迷うことはありません!それから広場から少し進んだところの右手にHôtel des Postes (中央郵便局) があります。その奥へ少し進むとルーブル美術館にぶつかりますよ。
モンマルトル通りとモントルグイユ通り
エチエンヌ・マルセル通りをそのままさらに東へ進んでいます。こちらの通りから延びている通りのうち、特ににぎわいを見せる通りが2つあります。Rue Monmartre (モンマルトル通り) とRue Montoregueil (モントルグイユ通り) です。年季の入ったキッチン用品店、古くからのお惣菜やさん、にぎやかなビストロ、地元の人々が日常の買い物に訪れるお店が立ち並ぶこちらは、飾らない普段着のパリの姿が垣間見えるエリアです。
レ・アール界隈に到着!
モンマルトル通り、もしくはモントルグイユ通りからエチンヌ・マルセル通りを離れて南へ進むと、Eglise Saint-Eustache (サン=トゥスタッシュ教会) にぶつかります。Les-Halles (レ・アール) エリアに到着!この教会の周りにも有名な手芸店やレストラン、個性的なブティックが並んでいます。そして教会を背にして東側には個性的な外観のパリ最大級のショッピングセンター、Forum des Halles (フォーラム・デ・アール) があります。元々はパリ中央市場だった場所です。館内には映画館もあります。またメトロ、RERのChâtelet-les-Halles (シャトレ・レ・アール) 駅に直結しています。
フォルム・デ・アール。元中央市場だった場所に建設されました。
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常に人通りが多い、にぎやかなエリアです。
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教会の西側にはBorse de Commerce (ブルス・ドゥ・コメルス、証券取引所)があります。こちらはパリ市の歴史的建造物として登録されている建物。13世紀にはすでに存在したというこちらの建物、証券取引所といっても、18世紀には小麦などの穀物の取引所だったそう。歴史を感じます。
そして、シャトレ・レ・アール駅は多くのメトロやRERの複数路線が乗り入れているため、利用客数もパリ最大級です。そのため、常に都会ならでは喧騒と活気にあふれています。駅前のエリアは、特に若者が集まり、立ち並ぶお店も、プチプラの洋服や雑貨屋、古着屋など。夜間になると治安があまり芳しくないことで知られていますので、くれぐれもご注意ください。
今回紹介したスポットは、すべてパリの1区に属しています。同じ区内でありながら、静と動といった対照的な雰囲気が楽しめるのも、こちらエリアの興味深いポイントの一つ。それらの違いを感じながら散策してみてくださいね!以上パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-12-01