バカンス時期のパリ

バカンス時期のパリを一言で表すと「空っぽ」です。この空っぽのパリを、ちょっと詳しくご紹介いたします!

こんにちは。パリナビです。パリの一番良い季節は、なんといっても夏です! 気候が良くなってくると、パリジャン・パリジェンヌの機嫌もどんどん良くなっていきます。(彼らは、機嫌の良し悪しがすぐ態度に出ますから…)無料で参加できるイベントも、たくさんあります。6月のゲイ・プライド、7月の革命記念日の軍事パレードや花火、ツール・ド・フランスのシャンゼリゼ・ゴール。その他、野外映画祭や、大小いろいろな規模の音楽フェスティバルなどがあります。

…でもね、7月に入ったあたりから、パリジャン・パリジェンヌの姿はどんどん消えていくんです。みんな、バカンスに行くから!! 8月に入ったら…住宅街なんて、本当に閑散とします。そして、雨戸が閉まっているお部屋が多くなります。(なので、この時期空き巣被害が一番多いらしい)

シャッターを閉めているお店も多いです。見てください…。この、人がいない路地。人がいなさすぎる!(歩きやすいけど)
…パリに残っている身としては、寂しい…。実際、この時期にパリに残っている人は、パリジャン・パリジェンヌからすると、「バカンスにも行けない、かわいそうな人」です。フランス人たちにとって、「バカンスに行く」というのは、ある種のステータスなのです。

人気のバカンス先・人気の「お肌の色」は?

さて、そんなパリの人たちに人気があるバカンス先って、どこでしょう? それは、南仏です!! 海があるところ!! そこで、男も女もお肌を焼きまくります。夏に白い肌なんてカッコ悪い! う~ん。日本とは真逆の概念ですね。フランスで断然セクシーだと思われるのは、良~い感じに焼けた「テラコッタ肌」、「ブロンズ肌」です。この時期、日本の女性誌で特集されるのは「美白」ですが、フランスの女性誌で特集されるのは、「いかに美しく焼くか」、「どうやってキレイなブロンズ肌を手に入れるか」などです。キレイに焼くのにも、いろいろコツがありますからね…。

パリ・プラージュ

ところでこの時期、バカンスに行けない人たちのために、セーヌ川沿いに「パリ・プラージュ(パリのビーチ)」というものが出来ます。砂が敷かれ、人工的に「ビーチ」が作られるんです。具体的に各コーナーを見てみましょう。
マシーンを使って、運動する人

マシーンを使って、運動する人

「ビーチ」で遊ぶ親子 「ビーチ」で遊ぶ親子

「ビーチ」で遊ぶ親子

芝生エリア

芝生エリア

本の貸し出しコーナー

本の貸し出しコーナー

置いてある本 置いてある本

置いてある本

日本のマンガも置いてあります!

日本のマンガも置いてあります!

…こんな本も!(イラストから内容が想像できるかと)

…こんな本も!(イラストから内容が想像できるかと)

みなさん、どんな本をチョイスして読んでいらっしゃるんでしょうね?

みなさん、どんな本をチョイスして読んでいらっしゃるんでしょうね?

この「パリ・プラージュ」をヒキで見た感じ この「パリ・プラージュ」をヒキで見た感じ

この「パリ・プラージュ」をヒキで見た感じ

それぞれの夏

さて。基本的に、この時期「空っぽ」になるパリですが、観光スポットだけは別です。世界各国から来た観光客であふれています! この時期耳に入ってくる言語は、英語、スペイン語、イタリア語、日本語、韓国語、中国語…。フランス語があまり聞こえてきません。一年の中で、パリが一番インターナショナルになる時期と言って良いでしょう。

バカンスでいなくなるパリジャン・パリジェンヌ、パリに残る少数派のパリジャン・パリジェンヌ、パリにやって来る観光客たち。それぞれが、それぞれの夏を過ごします。

そして、8月中旬になると早くも枯葉を目にします。
そう。パリの夏はもう終わりに近付きつつあるのです。パリの夏は短い。しかし夏の終わりって、なぜ寂しいのでしょうか…。

みなさんも夏パリにいらっしゃったら、ぜひこんな夏のパリを堪能してみてください。
以上、パリナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-08-21

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