ビール大国に囲まれたフランス!
こんにちは、パリナビです。突然ですが、日本では夏と言えばビールの美味しい季節の到来ですね。しかしこちらフランス人たちが愛するお酒といえば、なんと言ってもワイン。いつでもどこでもワインを片手に議論を交わす彼らの姿が思い浮かびますが、ビールの消費はどうなのでしょう。今回、ナビではワインに比べ影の薄い感があるビールにスポットをあててみました!それではさっそくフランスのビール事情についてご紹介していきたいと思います!
フランス人にとってのビールの位置づけ
頭でもふれた通り、フランスでもっとも飲まれているお酒はワイン。しかし、嗜む感じでじっくり味わうワインと、スカッとした喉ごしで爽快感を味わう感じのビール、両者まったくタイプが違います。確かに飲む機会は異なるけれど、それはそれで愛されているお酒がビール。しかもヨーロッパ産のビールといえば世界的人気を誇る銘柄もたくさん!ベルギー、オランダ、イギリス、ドイツなど、ビール大国に周りを囲まれている感じのフランスでは、これらのビールが安く気軽に飲めるので実は愛飲者も多いんです!ちなみに、ワインのお供の代表格はフロマージュ。一方、ビールはオリーブやスナックをお供に楽しむ感じです。
フランスビールの銘柄
フランス東部、ドイツとの国境にあるアルザス地方はフランスのビール産業の中心地。ちなみに、フランス一の老舗Brasseries Kronenbourg (ブラッスリー・クロネンブルグ) もアルザス地方発です。フランスで飲まれているビールはその7割がアルザス産だそう。
それではまず、そのフランス産ビールについての飲み比べてみましょう!
○Kronenbourg (クロネンブルグ) 4.2%
Brasseries Kronenbourgのオーソドックスなライン。喉を通るときの切れ味がとっても爽快。生ビールのフレッシュ感を味わえます。アルコール度数も低く、苦味はほとんど感じません。
○Kronenbourg 1664 (クロネンブルグ1664) 5.5%
同じくBrasseries Kronenbourgによる銘柄で、フランス一の呼び声が高い銘柄。飲んでみてのナビの第一印象はバランスのよさ!クリーミーな泡とスムーズな喉越しでさわやか&豊潤な味です。麦芽100%の苦味も感じつつ、ライト。この微妙な塩梅はさすが人気銘柄だけあります!
Kronenbourg1664。
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1664は売れ筋の銘柄。
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○Kronenbourg 7.2% (クロネンブルグ7.2%) 7.2%
アルコール度数が高いだけあって、凝縮された味わいです。ビール好きの人はこのフルーティーで豊潤な後味が病みつきになるかも・・・
○Fischer 6%
レトロな瓶が可愛いアルザス産のビール。こちらは爽快感よりも芳醇な苦味と後味を楽しむ感じ。こちらならチーズなどともあいそうです。アルザス地方の名物、薄いピザ、タルト・フランベとも相性抜群!
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BIOビール 健康志向が強いフランスの人々。醸造工程で厳しい決まりがあるビオ・ビールと呼ばれるオーガニックビールは、特に女性に人気です。実際試飲してみると、ビール特有の喉越しや苦味よりも先に感じるのはアルコールや麦本来の味。ちょっと癖があるかも知れません。
○La Goudale 7.2%
昔の伝統製法により醸造されたビール。喉越しよりもアプリコットなどのフルーティーな香りの後味が印象的。
南国タヒチのHinanoビール。
○Hinano 5%
フランス海外県のタヒチはセレブリティーが集まる世界でも名高いリゾート地。知る人ぞ知るタヒチのビールがヒナノビール。缶のイラストも可愛い!本土ではないけれど、海外県ということでエントリー。お味の方は南国タヒチの天候を思い出す、からっとしてさっぱりとした喉越し。苦味はあまり感じず軽く、喉に強く炭酸を感じました。とっても暑い日に喉を潤したいという時はいいかも。
世界的人気!ヨーロッパのビールたち
世界的人気を誇るヨーロッパ産のビールたち。中でもフランスでよく飲まれている銘柄をリストアップして飲み比べてみました!ホワイト・ビール(白ビール)やブロンド・ビール(金ビール)などフレーバーもさまざまで、強い個性を持っています。
それではそれぞれの銘柄の特徴を駆け足でご紹介します!
★ベルギー発★
Hoegaarden、白ビールです。
○Hoegaarden 4.9%
スパイスの香りがする白ビール。麦芽とスパイスがほどよくミックスされていて、フルーティーな味わいになっています。食事と一緒に飲むより、単独で味わう方がオススメかも。ザ・ベルギー白ビールといったテイスト。
Laffe、今回はブロンドタイプを試飲してみました。
○Laffe Blonde 6.6%
ベルギービールの代表格。今回はブロンドタイプを試飲しました。エレガントでフルーティー。でもさわやかな後味です。
Stella Artois!
○Stella Artois 5%
ほとんどのバーやカフェで見かけるベルギービール。炭酸が強く、軽い苦味で喉越しがよいです。この飲みやすさが幅広い人気の秘密かも。
★オランダ発★
Hainekenはフランスでも人気です。
世界的にその名を知られ、日本でもおなじのビール、Haineken (ハイネケン) 。実はオランダ産だってご存知でしたか? (ナビは知りませんでした・・・) それ以外にはアルコール度数が高く、力強いビールがオランダ産の特徴かも。その中で2つ飲み比べてみました。
○Atlas 7.2%
力強い味わい。苦味がとても強いと感じました。
Amsterdam、アルコール度数はなんと11.6%!
○Amsterdam 11.6%
ビールでこのアルコール度数だとはっきりいってとても重い・・・糖分も入っているので喉越しを楽しみたいときでも一気に喉に流し込むのはきつい・・・
フランス発、ビールベースのカクテル
フランスにはこちらオリジナルのビールベースのカクテルがあります。食前酒として飲まれることも!
Monaco!
○Monaco (モナコ) ビールとグレナディンシロップを混ぜたカクテル。グレナディン・シロップとはカシスなどの赤い果実からできたノンアルコールのシロップです。甘くて、程よい香りが心地いい、とても飲みやすいカクテル。女性に特にオススメです。
Panaché!!
○Panaché (パナシェ) ビールとレモネード(もしくはソーダ)で割ったカクテル。さわやかな酸味でこちらもとっても飲みやすい。モナコに比べてビールの味を感じますが、ビール特有の喉越しや苦味が好きな人にはあまり向かないかも知れません。
Desperados、フランス産です。
○Desperados (デスペラドス)
デスペラードスビールベース、テキーラ入りのカクテル。意外にもフランス産。スーパーなどでこの銘柄のビールとして売られています。柑橘系とテキーラの香りがミックスされ、ほんのり甘く飲みやすいのでぐいぐい飲んでしまいがちですが、5.9%と割とアルコール度数が高いので要注意!オリジナルフレーバー以外にライムフレーバーなどもありアルコール度数も3%と飲みやすい。女性がターゲットなのかも!
スーパーなどでで気軽に買えるビール
こちらでは日本と比べて、市販ビールの値段の安さには驚かされます。ちょっとした清涼飲料を買うよりも安い!なんてことも・・・ちなみに、各スーパーのオリジナルブランドのビールは50mlで50セントを切ることも。日本円で約50円ですよ。そしてその種類も豊富。スーパーやコンビニでも気軽に買えるこれらのビールたちですが、特にスーパーのビールコーナーはとても充実しています。ボトルの形もさまざま!また日本ではなかなか見かけない世界中のビールも売られていて、ラベルも個性的。各国のキャラクターが垣間見れる縮図のようで、面白いです。
瓶や缶の形もいろいろ。
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今回飲み比べたビールたちを並べてみました。
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パリでビールを飲みたくなったら・・・
こちらパリにはビアガーデンにみたいなものはありません。でも街のいたるところにあるカフェ、バー、で気軽にビールが飲めます。ビアガーデンではないけれど、カフェのテラス席で飲むビールはまた一味違いますよね。気温が上がると飲みたくなる生ビールも、“Pression (プレッション) ”という名前で存在します。ほとんどのバーにはプレッションがありますよ。中でもナビが驚いたのが、とある公園の売店にもプレッションがあったこと。緑の中で、しかも昼間から味わう生ビールは特別な爽快感、やみつきです♪
とあるカフェ。“Pression”と大きく書いてありますね!
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アイリッシュバーもありますよ!
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いかがでしたでしょうか。今まであまり気にしていませんでしたが、ビールと一言でいってもブロンド・ビールや白ビール、黒ビール、その種類は豊富。思わずごくごく飲んでしまうビールですが、これからはもっと味わって飲むことにしましょう。そしたら飲む量も少し減るのかな?!以上、パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-07-08