エトワール凱旋門

凱旋門への行き方

ご存知の通り、凱旋門は円形の広場「シャルル・ド・ゴール広場」の中央に建っています。そこから放射状に12本の大通り（有名な Av. des Champs-Elysées シャンゼリゼ通りなど）が延びているのですが…これ、どうやって横断するのでしょう？？

ご安心下さい。メトロ1/2/6号線もしくはRER-A線のCharles de Gaulle Etoile シャルル・ド・ゴール・エトワール駅下車、1番出口（Sortie 1 Av. des Champs-Elysées）より地上に上がると、すぐ正面に地下道へ通じる階段があります。この地下道を通り抜けると凱旋門の入場券売り場に到着。そうです！地下道の真上が、シャルル・ド・ゴール広場の車道という訳です。くれぐれも、シャルル・ド・ゴール広場を横断しないようご注意下さい！なお、Charles de Gaulle Etoile シャルル・ド・ゴール・エトワール駅はとても広い駅なので、万が一、迷子になってしまった場合は、「Arc de Triomphe 凱旋門」もしくは「Av. des Champs-Elysées シャンゼリゼ通り」の表示を探して下さい。必ず凱旋門に到着できます。

光に照らされた夜のエトワール凱旋門は魅力的ですが、昼間に比べると凱旋門周辺、並びに駅構内、地下道など、人通りが減ります。夜の観光の際には、カメラは首や腕に掛けながら撮影する、また、不必要なものはチャック付きのカバンに仕舞うなどして、身の回りの安全には十分ご注意下さい。

凱旋門に登ってみよう！！

そして良く晴れた日にはぜひ、凱旋門の屋上へと足を伸ばしてみて下さい！「えっ？凱旋門って登れるの？」と思われた方もいると思いますが、実は凱旋門には専用の内階段がついていて、頂上のテラスまで上るとパリの街を一望できる最高のビュースポットになっているんですよ。パリミュージアム券での入場も可能ですので、チャンスのある方はぜひ挑戦してみて下さい。

「無名戦士の墓」
凱旋門の入場券売り場で入場券を購入したら、階段を登って地上へ出て下さい。ここが、凱旋門の真下にあたる「無名戦士の墓」のある広場です。このエトワール凱旋門は戦勝記念碑としてナポレオン・ボナパルトの命令により建設されました。パリ市内には、これと同様に戦勝記念碑としての凱旋門が多数存在します（例：チュルリー公園とルーブル美術館の間に建つ「カルーゼル凱旋門」など）。1805年、オステルリッツでの大勝利を治めたフランス軍の勝利を記念しナポレオン・ボナパルトの命により着工、完成までに紆余曲折ありましたが、ナポレオン・ボナパルトの死後1836年に完成しました。建設を命令したナポレオンは、死後19年、凱旋門完成より4年後の1840年にイギリス軍から開放され、棺に入ったままエトワール凱旋門をくぐりました。近代では、第二次世界大戦中にドイツ・ナチス軍がパリを占領した際に、ヒトラーが凱旋門を戦車に乗って凱旋したことでも有名です。「無名戦士の墓」には祖国フランスのために命を落とした全ての人々の魂が眠っています。5月8日の戦勝記念日には、毎年記念式典が行われています。

ではさっそく凱旋門のテラスを目指して階段を上って行きましょう！らせん状の、狭い階段を284段上ります（車椅子の方には専用のエレベーターがあります）。意外と体力を消耗するので焦らず、ご自分のペースで上ってください。また、階段内はとても狭いので、無理な追い越しや、ヒール靴での歩行、転倒には十分ご注意ください。

284段の階段を上りきると、広場に到達します。ここには「無名戦士の墓」を見下ろせるライブカメラや、「戦争と平和・凱旋門が語る歴史」をテーマとした博物館がご覧頂けます。尚、パリ市内観光では貴重なお手洗いもありますので、賢く利用しましょう。広場の先には「上り専用」の階段があり、テラスへ出ることができます。

出口を出てまず正面にシャンゼリゼ大通り、左手にはサクレクール寺院が見えます。ぐるっと右手に回るとエッフェル塔、ブローニュの森が見えてきます。秋晴れの昼間はパリ郊外まで隅々と見渡すことができ、アパルトマンの建ち並ぶパリらしい風景もご覧いただけます。また夜は、宝石箱をひっくり返した様な…とてもロマンチックな夜景を楽しむことができます。テラスでは「飲食、日光浴、喫煙、三脚を置いての記念撮影、携帯電話の使用は禁止」となっていますのでご注意下さい。「上り専用口」と反対側には「下り専用口」があるので、ここから下の広場へ戻ります。広場に下りるとお土産物売り場がありますので、凱旋門登頂記念に何か購入されてはいかがでしょうか。ひと通りテラスと広場を楽しんだら、いよいよ地上へ戻ります。地上へは行き同様、らせん状の階段をひたすら下ります。途中、古いポスターが展示されている小部屋などがありますので、それらを楽しみながら、ゆっくり、ご自分のペースで下ってください。

地上に着いたら、先ほど見下ろしていた「無声戦士の墓」の頭上にあるライブカメラを確認してみましょう！真ん中の花の彫刻の中央にあるのが、ライブカメラ。門全体に刻まれた美しい高浮き彫り彫刻を見上げるのは、圧巻の一言です。こちらはAv. des Champs-Elysées シャンゼリゼ通りの裏にあたるAv. de la Grande Arméeグランド・アルメ通り側にある高浮き彫り彫刻、エテックス作の「平和」。

夜の凱旋門

ライトアップされるシャンゼリゼ通りとエトワール凱旋門...やはり夜には夜の美しさがありますから、パリナビ的には外せないシャッターチャンス！絵になる一枚をぜひ写真に収めて下さいね。

特に11月末からクリスマスからお正月に掛けて、シャンゼリゼの並木道はクリスマス用のライトで飾りつけされます。凱旋門も含め、この辺り一帯が一年で一番美しい季節を迎えますので、この時期にパリへ旅行される方はぜひ足を運んでみて下さい。 

凱旋門は基本的に年中無休となっていますが、祝日など、予告なしに閉館する場合もあるのでご注意下さい。また11月から3月までの第１日曜日は「無料」で入場可能です。ミュージアムパスの利用も可能ですよ。

一年を通して様々な表情を見せる凱旋門。季節によって、時間帯によって、表情を変える凱旋門は、常に観光客を魅了する最高の観光スポットです。それゆえ、混雑することも予想されますので、重たい荷物を持っての観光などはお勧めできません。また周辺には、観光客に紛れたスリ、お土産品の押し売り、など多く見られますので、怪しい人物には近づかないよう注意しましょう！

いろいろとご紹介してきましたが、「百聞は一見にしかず！」。パリに来て、凱旋門を見ない手はありません！パリの青空にそびえ立つ凱旋門にぜひ足を運んでみて下さい。以上、凱旋門からパリナビでした！