パリを代表する老舗デパート。建物は歴史的建造物に指定されている。最先端のファッションで常にモード界をけん引する存在。
ファッションの殿堂(C)PRINTEMPS
こんにちは、パリナビです。フランスのみならず世界中の人々から愛される老舗百貨店、プランタン。1865年の創業以来、常に進化を続けるこのデパートは、今やパリのショッピングスポットの代名詞とも言えるでしょう。パリを訪れる日本人の旅行客も必ずと言っていいほどお世話になるデパートだと思います。では早速お店をご案内していきましょう!
パリが誇る老舗百貨店
歴史的建造物のファサード(C)PRINTEMPS
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プランタンの創業は1865年。ジュール・ジャルゾーによって「百貨店」というその当時革新的であった商業形態で生み出されました。ジャンルを超えた品揃え、そして定価での販売。さらには電気照明やエレベータ―の導入、イベントの開催など、新しいアイデアに満ちていました。みなさんもご存じの通り、店名であるプランタンとは日本語で「春」の意味。まさに新しい芽生えの季節を象徴する斬新な発想でお客さんを虜にしてきたのです。また美しい建物の外観は、1975年に歴史的建造物に指定されています。
リュクスと最新ファッションのモード館
モード館(C)PRINTEMPS
まずモード館からご案内しましょう。ここではフランス式に、日本の1階を0階として表記します。
0階はアクセサリーとリュクスのフロア。名だたる高級ブランドが勢ぞろいします。1階はジュエリーと高級時計が並び、老舗デパートの高級感が漂います。ちなみに0階には日本人にも人気の高いラデュレのショップ、1階にはサロン・ド・テが入っています。
2階へ上がるとインターナショナルデザイナーズのフロア。プランタンのファッションエディターを務めるマリア・ルイザのセレクトショップから始まり、最先端のモードが広がります。
ラデュレ(C)PRINTEMPS
注目したいのは3階と4階にあるモードとトレンドのフロア。年代を超えて自分のスタイルでファッションを楽しむことを提案するフロアです。ONとOFFのスタイルを自分のセンスで使い分けられるようなセレクションになっています。世代に関係なく、母娘でショッピングを楽しむのもいいですね。日本のお客さんにも人気のある階なんですよ。
4階にはパーソナル・ショッパーのサービスがあります(要予約)。ファッションのエキスパートによるカスタマイズサービスが受けられるのも嬉しいですね。
5階はレディース・シューズのフロア。様々なブランドの靴が広いフロア内にずらりと揃います。
美容室。窓の向こうにはエッフェル塔が
ところでプランタンに美容室があるのをご存じでしたか?6階のモード&エレガンスのフロアには美容室が入っているんです。大きな窓からはエッフェル塔が正面に見えてなかなかの眺めです。雰囲気もとてもゆったりとしています。もし空いていればお願いできるかも知れませんよ?!
6階でぜひ行ってみたいのが、クーポールの真下に作られたブラッスリープランタン。文化財に指定されているクーポールが間近に見られるのには感動です。その周りをぐるりと囲むようにテーブルが配置されていますが、実はこのテーブル、表面が鏡になっていて、天井が映るようにデザインされているんです。この素晴らしい空間でモダンにアレンジされたフレンチを頂くなんて最高の贅沢!
ブラッスリープランタン(C)PRINTEMPS
バリエーション豊かなボーテ・メゾン館
手前がボーテ・メゾン館(C)PRINTEMPS
隣のボーテ・メゾン館には2階と3階にある渡り廊下からのアクセスと、ひとつのフロアになっている地下1階でのアクセスか可能です。地下1階はファッション・アクセサリー、時計やスーツケースのフロアになっています。プランタンのオリジナル商品もここに並びます。モード館の地下1階には、テイクアウトもできるヘルシー志向のイートイン、コジャン(cojean)が入っています。
ボーテ・メゾン館の0階はビューティー、ラ・ベル・パフュームリーのフロア。化粧品のエリアと香水のエリアに分かれています。こちらの香水売り場の特徴は、ブランドごとにお店が区切られていること。まるで路面店のように、それぞれが独立したショップ形式になっています。
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1階はランジェリー、スパ ニュクス&キールズのフロアです。シックなランジェリーがディスプレイされています。
2階には高級洋食器と高級食料品が。食料品の売り場を囲むように洋食器の売り場が並んでいます。こちらの階にもラデュレのショップが入っていますよ。
3階へ上がるとキッチンと雑貨のフロアが広がります。お洒落なキッチンウェアは見ているだけでもため息もの。この階にはアラン・デュカスのプロデュースによる軽食、カフェ・ビーがあります。店内でもテイクアウトでもどうぞ。
4階はホーム&リネンのフロア、さらに5階はインテリア&デザインのフロアと続きます。
6階にはキッズウェアとシューズのフロア、そして7階はベビー向けのキッズウェアに玩具のフロアが広がります。7階にはベビールームもあるのでベビー連れには有難いですね。
8階は催事場でその時に応じて内容が変わります。
さて、この館ではぜひ9階の展望テラスに上ってみて下さい。セルフサービスのレストラン、ル・デリシューの外に広がるのは、見事なパリのパノラマです。エッフェル塔やサクレ・クール寺院など、パリのモニュメントが一望にできますよ!晴れた日はテラスで食事やお茶を楽しみたいですね。
9階には展望テラスとレストランが
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展望テラスからの眺め(C)PRINTEMPS
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男性のファッションが一堂に、メンズ館
メンズ館(C)PRINTEMPS
2階と3階の渡り廊下からアクセスできるメンズ館は、その外観に大きな工夫がされています。現代風にアレンジされたファサードには、1900年ごろに多く使われた鉄とガラスを用い、隣の館の姿が反映するようになっているんです。伝統とモダンが融合したメンズ館、このような構成になっています。
5階のThe World Bar。インテリアにも注目
5階 シューズ&シャツ
4階 スーツ&オーダーメイド
3階 カジュアル&スポーツウェア
2階 リュクス&デザイナーズ
1階 トレンド&デニム
0階 アクセサリー&リュクス
地下1階 アンダーウェア&スイムウェア
メンズだけでこれだけの階になるんですからその品揃えが伺えますね。
5階にはポール・スミスが内装を手掛けたバー、ザ・ワールド・バーが。壁一面に張り巡らされた新聞もユニーク。実はポール・スミスの誕生日の新聞を集めたものだそうです。遊び心がありつつも落ち着いた雰囲気のバーです。
プランタンでは免税のサービスもあります。店内に数か所カウンターや案内があるので、必要な人は利用してみても便利かと思いますよ。とにかく広いので、お店に入ったらまずフロアガイドを貰っておきましょう。日本語もあるのでご安心を。
最新モードとリュクスを思う存分味わいながらショッピングを楽しんで下さいね!
以上、パリナビでした。