■パリの気候と服装

高緯度にありますが一年を通して比較的温暖です。

こんにちは、パリナビです。旅行の際に気になること、それはお天気ではないでしょうか。パリは緯度こそ高いですが比較的温暖で、日本と同じように四季があり、それぞれの季節の特徴があります。ではパリ旅行で参考にしたい、季節ごとの特徴や服装についてお話していきましょう。
気になるパリの天候とは

気になるパリの天候とは

パリの気候

高緯度ながら温暖なパリ

高緯度ながら温暖なパリ

パリは北緯48度に位置し、西岸海洋性気候の都市です。緯度だけで見ると北海道よりも北に位置しているんですよ。なのでどれだけ寒いかという印象を与えますが、実は暖流の影響もあって比較的過ごしやすい気候なんです。特に日本に比べると湿度が格段に低いのを肌で感じられると思います。確かに冬の冷え込みは厳しいですが、反対に夏はカラッとして気持ちいの良い天候です。
では季節ごとに服装などもチェックしていきましょう。

春の訪れ!でもまだ寒い…

4月に入ると少しずつ暖かくなってきます

4月に入ると少しずつ暖かくなってきます

寒い冬が過ぎてようやく春の訪れ、パリジャンにとっても待ち遠しい季節です。でも3月や4月ごろでは気温もまだまだ低め。天気も不安定で雨が多くなります。3月頃では温かいダウンジャケットは手放せません。とは言ってもその年によってとても違いがあるのもこの季節の特徴。4月頃突然初夏のような天気になり、半袖で過ごせるような日もあります。本格的に日本のような春らしさが出てくるのは5月になってからと言っていいでしょう。それでも朝晩は冷えるので上着は必要です。3月はダウン、4月は革ジャケット、5月はデニムジャケットの基準で考えておいてください。
4月。パリ郊外のソー公園では見事な桜が。

4月。パリ郊外のソー公園では見事な桜が。

5月のセーヌ河の様子。

5月のセーヌ河の様子。

過ごしやすい夏、日光対策を!

7月のラ・ヴィレット

7月のラ・ヴィレット

6月。服装はかなり軽めに

6月。服装はかなり軽めに

湿度が低くさわやかな夏を過ごせるパリ。6月はまだ不安定なものの、確実に夏が近づいているのが感じられます。7月に入ると天気も安定してきて晴れの日が多くなります。気温は25度を超えて暑くもなく寒くもない気持ちのいい時期です。夏にパリ旅行する人は多いかと思いますが、日差しが厳しいので必ずサングラスを用意していきましょう。8月に入るとさらに気温も上昇。35度ぐらいの猛暑日がやってくることもあります。パリはお店などを除いては冷房のないところが多いので、こういう日は結構つらいものです。一部の新型車両のメトロを除いては、地下鉄や市バスにも空調はないので汗だくになることも!足元はサンダル、袖なしのワンピースでお洒落にお出かけする女性もよく見かけます。こちらの人は日傘をさしたり腕カバーを付ける人はまず皆無です。日焼けが気になる人はクリームや長袖シャツで乗り越えましょう。暑いのはあくまで日中。太陽が沈むと気温も下がってくるので夜のお出かけもおススメです。
湿度が少なく過ごしやすい夏

湿度が少なく過ごしやすい夏

日光が厳しいです

日光が厳しいです

季節の変わり目、不安定な秋

曇りや雨の日が多くなります

曇りや雨の日が多くなります

9月になるとだんだん秋の気配がしてきます。気温もかなり分かりやすく下がって来るので、上着が不可欠。10月頃には天候も不安定になり、雨が多くなります。11月はもうすでにダウンジャケット着用の人もいるくらいです。この季節の特徴は、春と同じく、年によって大分気温や天気に差があること。9月終わりになってもまだ夏のような天気が続くことがあり、これをインディアン・サマーと呼びます。10月、11月でも、寒い日が続いていたと思ったらカラッとした暖かい日になったりと、なかなか天気が読みづらいです。1日のうちで雨、晴れ、曇りがコロコロ変わることもあるので、折り畳み傘は必需品。
9月。晴れた日はまだ暖かさが残ります

9月。晴れた日はまだ暖かさが残ります

パリの秋も情緒がありますよ!

パリの秋も情緒がありますよ!

10月の北駅の様子

10月の北駅の様子

底冷えの冬。防寒対策を!

2月のセーヌ河

2月のセーヌ河

12月のテルトル広場。絵描きさんも少なめ?

12月のテルトル広場。絵描きさんも少なめ?

クリスマスが近づいてくるともうパリも冬の寒さが本格的になります。パリジャン(どちらかというとパリジェンヌ)はよくマフラーとお揃いのニット帽でコーディネートしています。また、足から冷えてくるのでブーツ着用がお勧めです。パリでは降雪量は比較的少ないものの、それでも1月や2月は降ることがあります(と言っても雪は降ってもすぐに溶けてしまいます…。)冷え込みのきつい朝は道路に凍結防止の塩が撒かれていることもありますよ。冬のパリ旅行はできるだけ温かい服装で、カイロを忍ばせていくのもいいですね。
2010年12月。普通は12月に雪が降ることは珍しいです。

2010年12月。普通は12月に雪が降ることは珍しいです。

1月。雪はすぐ解けるので道路がべちゃべちゃに・・・。

1月。雪はすぐ解けるので道路がべちゃべちゃに・・・。

以上、パリの天候と服装についてでしたが、フランスの他の主要地域はどうでしょうか?ざっくりと大まかな特徴を挙げてみたいと思います。

ノルマンディー・ブルターニュ地方

雲が低く天気が変わり易いです

雲が低く天気が変わり易いです

パリからも比較的行きやすい距離にあるノルマンディー。観光地として有名なモン・サン・ミシェルがあるのもこの地方。そしてガレットやシードルなど美味しいものの宝庫、ブルターニュ。はっきり言いましょう。この地方は基本的に天気が悪いです。雨が降りやすく、天気が変わりやすい。地域によってまた多少の違いがありますが、まずパリよりは気温が低いと考えて下さい。でも特にノルマンディーは多くの人が別荘を持ったりして、人気エリアなんですよ。
左が1月、右が5月のノルマンディ。地域によっても違いがあります。 左が1月、右が5月のノルマンディ。地域によっても違いがあります。

左が1月、右が5月のノルマンディ。地域によっても違いがあります。

南仏・マルセイユ

次はフランス第2の都市、南のマルセイユに飛びます。地中海に面したマルセイユは、冬の天気予報でフランス中が曇りや雨マークに覆われている中、一カ所だけ晴れマークが輝いているような場所です。年間の降水日が最も少ない都市で、本当にお天気に恵まれたエリアです。そして冬でも最高気温は10℃以上(パリでは最高6℃ぐらい)とおだやか。2月や4月のバカンスでは、この方面に行くパリジャンも多いです。
マルセイユ。南フランスは天候に恵まれた地域です。 マルセイユ。南フランスは天候に恵まれた地域です。

マルセイユ。南フランスは天候に恵まれた地域です。


いかがでしたか。大体の季節ごとの天候が分かっていただければ幸いです。ただ、最近は異常気象もあり、急に季節感のない天気になることもあるので、なかなか一概には言えないのが実際のところです。インターネットで外国の天気を知ることができる便利な世の中なので、旅行前にチェックして行ってください。あと、実際の気温もですが、風が吹いている時などの体感気温が結構参考になるのでこちらの表示があるサイトなどでチェックするといいですね。
以上、パリナビでした。


関連タグ:天気季節服装

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2015-11-19

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