世界各地からフランスへの玄関口。フランス最大のこちらの空港の名称は、フランス歴史上にとても有名な人物が由来。
こんにちは、パリナビです。フランスへの空の玄関口、といえばそう、パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港。地元の人には所在地名をとって“Roissy (ロワシー) ”と呼ばれることの方が多いかも!こちらはヨーロッパ最大級の主要空港としても知られ、年間約6000万人が利用するという巨大ハブ空港です。空港の各ポイントには旅行者にとってわかりやすい工夫がされていますが、迷ってしまうこともしばしば!というわけで今日は、日本からの直行便はもちろん、世界中からの便が発着するパリ・シャルル・ド・ゴール国際空港について、くわしく見ていきましょう!!
空港の歴史
シャンゼリゼ大通りにあるシャルル・ド・ゴールの銅像。フランスの英雄です!
パリの北東に位置するパリ・シャルル・ド・ゴール国際空港の開港は1974年のこと。意外と歴史が浅いと思いませんか?こちらの空港はヨーロッパの空の交通の発展に伴って建設された空港。ところで名称のシャルル・ド・ゴールと聞いて、何か連想することはありますか?凱旋門へのメトロの最寄り駅名をはじめ、現在では通りの名前や地名などなどフランス中で多く使われている名称です。実はそれらすべては開港当時フランス大統領だったGéneral De Gaulle (ド・ゴール将軍) の名前が由来となっています。
3つのターミナルからなる空港
空港はAérogare 1 (第1ターミナル) 、Aérogare 2 (第2ターミナル) 、Aérogare 3 (第3ターミナル) と3つのターミナルにわかれています。そして各ターミナル間を無料のシャトル(CDGVAL)またはバスが結んでいます。ちなみにパーキング駅やホテル駅もあり、アクセスが便利なように工夫されています。
ターミナル間を運行しているバス。
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イラストでわかりやすくみるとこんな感じ!
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3つのターミナルの中でも第2ターミナルは特に巨大!!!
その3つのターミナルを見ていきましょう。
空港内で最古の第1ターミナルは円形の構造になっていて、出発階が1階、到着階が3階という他ではあまり例をみないめずらしい造りになっています。一般的には出発階は到着階の上にあり、こちらは逆なんです!。日系の航空会社では全日空がこのターミナルから発着しています(※2011年7月現在)。
第2ターミナルはこの空港で最大のターミナル。フランスのフラッグキャリアであるエールフランス航空や日本航空の便が発着するターミナルです。第2ターミナルと一言でいっても2AからGまで、そしてさらに細分化されていて、こちらを間違えると目的のターミナルにたどり着くには相当の距離と時間が必要なのでご注意を!
そして、不定期便などの発着に使われてる第3ターミナルがあり、この計3つのターミナルで巨大な空港が成り立っています。
出発階(パスポートコントロール前)
フライトが表示してある掲示板です。世界各国へのフライトが就航しています!
今回は空港最大のターミナル、第2ターミナルを中心にご紹介します。出発階 (Niveau 2、日本でいう3階) には各航空会社のチェックイン・カウンターがあります。エールフランスなどは、現在では機械による自動チェックインがメイン。日本への直行便の場合は日本語での案内もあるので、心配はご無用です!
また、こちらのフロアには免税手続きのカウンターや両替所もあります。アジア方面の便が集中する時間帯は非常に混み合うので、可能な場合は早めに空港に到着することをオススメします!
ただ、日本の空港では非常に充実している空港のレストラン街、正直こちらはあまり期待できないかも。ただひとつ、パリでも大人気のお菓子屋さんのスタンドがありますよ!
免税の手続きなどでお世話になる両替所です。並ぶことは覚悟した方がよいかも!
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免税手続きのカウンターへは荷物を預ける前に~♪
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チェックインが終わったらパスポートコントロールへ。多くの便が発着するターミナルだけあって出発時間が近い便は別の待ちラインが用意されています!ただやはり巨大なターミナル、余裕を持ってゲートに向かうほうがいいかも。
出発階(パスポートコントロール後)
免税店をのぞくのは空港での楽しみの一つ!
パスポートコントロールをすぎると、こちらはもうフランスにいながら外国という不思議なエリア。いわゆる免税店が立ち並ぶエリアですね!ちょっとお店をのぞいてみましょう。フランスらしいな、と思ったのはフォアグラやチーズなどが売られていること。保冷パックもやってくれるそうなので、日本まで持ち帰ることも可能です。買い忘れたものがあれば便利なのかもしれません!お値段は少しお高いような気がしますが、沢山の人が買い物していました。
それからもうひとつ、こちらのエリアで無線のインターネットのサービスも充実しています。最初の15分は無料で利用できるそう!
無線インターネットサービスもあります。
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空港が発行しているフリーペーパーでも見ながら時間つぶし・・・
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到着階
Niveau 0 (日本では1階) に位置する到着階。両替所やパリ市内への各交通機関(タクシー、バス、鉄道)への案内が、わかりやすく表示されています。パリ市内へのバスもタクシーも到着階(Niveau 0に乗り場があります。ちなみに空港からは、パリ郊外にあるユーロディズニーランドへ直通バスや、パリのもうひとつの空港「オルリー空港」への直通バスもあります。
オペラ座まで行きます。ロワシーバス。
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エールフランスのバス。モンパルナス駅や凱旋門などに行きます。
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パリ北駅などに停車。RER-B線。
RER-B線に乗るときは、Niveau 2( 日本の3階) にあるシャルル・ド・ゴール空港駅に移動します。ちなみにパリへのアクセスですがこちらの空港、パリ市内から約25キロ離れています。どの交通機関も便利ですが、鉄道のRER-B線は少し治安の悪い駅を通過するので、ナビ的には荷物が多いときなど特にオススメしません。
ミーティングポイントはちょっとオシャレで、「パリに着いた!」と感じさせてくれます♪
ミーティング・ポイント。
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ターミナルはこんな風になっています。
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シャルル・ド・ゴール空港駅
第2ターミナルのNiveau 2( 日本の3階) にあるシャルル・ド・ゴール空港駅。この駅には国内の各都市と空港を結ぶフランス高速鉄道TGVやベルギー、ドイツ、オランダなどのヨーロッパの各地をむすぶユーロスターが乗り入れています。空港についてすぐに各地に移動する地上の交通機関が充実しているのはとても便利ですよね!ちなみにRER-B線も同じくこちらシャルル・ド・ゴール空港駅から発着しています。第2ターミナルから駅まではわかりやすく案内が表示され、動く歩道もあるので、徒歩での移動も可能です。また、第3ターミナルからも歩道を通って徒歩で移動することができます。ただ、第1ターミナルからはターミナル間を結ぶモノレールCDGVALに乗り、第2ターミナルまで一度移動する必要があります。モノレールでの移動所要時間は約10分です。
いかがでしょうか?ヨーロッパでは第2の規模を誇るシャルル・ド・ゴール空港。今後もフランス、そしてヨーロッパへの玄関口として、国際色豊かな空港として活躍するでしょうね!またその規模だけでなく、建設当時はその斬新なデザインでも注目を集めました。巨大な空港ですが、こつをつかめば上手に利用できそうです。以上、パリナビでした。