シャルル・ド・ゴール空港からフランスを出国する際は…。
さて、楽しかったパリ滞在も終わり…。美しいパリとはしばらくお別れです。
【航空便のリコンファーム】リコンファーム(帰国便の予約再確認)が不要な航空会社が増えてきましたが、航空券購入時に、必ずリコンファームが必要かどうか確認しましょう。現地でリコンファームが必要な場合、出発72時間前までに航空会社に電話するか、航空会社のオフィスに直接出向いて確認してください。
出国手続き
使い慣れていない空港は分かりにくかったり、搭乗手続き、免税手続きに時間をとられたりするので、出発時刻の2時間以上前に空港に着いていると理想的。
【搭乗手続き】
利用する航空会社のカウンターで、
・パスポート
・航空券やeチケットのコピー
を提示し、航空券を受け取ります。預け荷物がある場合、ここで引き渡します。
フランスで出国カードは不要です。
【手荷物検査】
直行便で帰国する場合でも、シェンゲン協定加盟国* を経由して帰国する場合でも、フランス出国時に手荷物検査を受けます。シェンゲン協定加盟国に経由する場合、その国の空港でも手荷物検査を受けます。
主な注意事項は、以下の通り。
・パソコンは、パソコンケースから出す。
・ベルトをはずす。
・コートやジャケットを脱ぐ。
・(場合によっては)靴を脱ぐ。
・あらゆる液体物(マスカラや、リップグロスなどの化粧品も含む)は100ml以下の容器に入れ、再封可能な容量1L以下の透明プラスチック製袋に余裕をもって入れる。※医薬品、ベビーミルク/ベビーフード、特別な制限食等は適用除外。
* シェンゲン協定加盟国
詳細はこちら。※ちなみにイギリスはEU加盟国ですが、シェンゲン協定加盟国ではありません。
【出国手続き】
直行便で帰国する場合は、フランスで出国手続きを行いますが、シェンゲン協定加盟国を経由して帰国する場合は、一番最後に出国する国で出国手続きを行います。
免税手続き
EU以外に居住している人で、EU滞在期間が3カ月未満の場合、免税制度が利用できます。一軒の店で総額175ユーロ以上(店によっては305ユーロ以上)の買い物をすると、12~18%前後の付加価値税(TVA)が免除されます。購入した商品をEU圏外へ持ち出すことが条件。免税で買い物する方法は以下の通り。
1) 免税店での買い物
税金分を差し引いた金額を支払います。パスポートを見せるだけで、他の手続きは必要ありません。
2) 一般の店での買い物
税金込みの金額を支払い、日本に帰国後約3カ月以内に、還付金が払い戻されます。
①店ではまずパスポートを提示し、
"Détax, s`il vous plaît" (デタックス・スィル・ヴ・プレ)
と店員に依頼します。
(※観光客があまり訪れない小さい店だと、免税手続きができない場合もあります)
②免税申告書に、日本の住所や氏名など必要事項を記入します。品目や金額は店員が記入してくれるので、内容を確認してサインします。
(※クレジットカードで買い物すると、還付金は銀行口座に振り込まれます。小切手が日本に送付される場合、日本円に換えるのに手数料がかなりかかります)
③
・ピンク色の販売明細書2枚
・緑色の控え1枚
・封筒1枚
を受け取ります。
④フランス出国時に空港で(シェンゲン協定加盟国を経由して帰国する場合は一番最後に出国する国の空港で)、
税関にて税関職員に
・店で受け取った3枚の免税書類
・パスポート
・航空券
・免税対象の商品
を提示します。
⑤免税書類に承認印が押され、原本と控えが1枚ずつ返却されるので、それを受け取ります。
↓
⑥原本を封筒に入れて税関近くにあるポストに投函します。
※控えは、還付金が戻ってくるまで保管しておきます。
○電子認証システムPablo(パブロ)を使用する場合
フランスでは免税手続きを簡略化するために、電子認証システムPablo(パブロ)というシステムが導入されています。
※免税書類にPabloのロゴマークがある物のみに対応しており、Pabloロゴのない免税書類をお持ちの方は、従来通り税関職員による手続きが必要です。
※出国前(搭乗手続き前)と出国後(手荷物検査と出国手続き後)、青色と赤色の端末機を使って、2回手続きが必要になります。
①搭乗手続き前-1回目の手続き(青色の第1端末機)
税関の近くに青色のPablo端末機があります。
「日本語」を選択し、案内に従って免税書類のバーコードを端末に読み取らせます。
「認証済免税証 良いご旅行を」
というメッセージが表示されたら、1回目の認証は無事完了。免税対象の商品のチェックは特にありません。
うまくできない場合は、税関職員による手続きを行ってください。(税関職員による手続きの場合は、商品のチェックがあります)
②搭乗エリア-2回目の手続き(赤色の第2端末機)
手荷物検査と出国手続きを終えた後、搭乗エリアで、1回目と同様の案内にしたがって、赤色のPablo端末機に免税書類のバーコードを読み取らせます。
免税書類には何も印字されませんが、手続きは終了しています。
読み取りが完了すると、自動的に商品購入店または免税業務の会社、グローバル・リファンド(Global Refund)社へ連絡が行きます。
☆免税業務の代表的な会社
↓
Travelexカウンターで書類を提示すると、即座に払い戻しを受けられます。または、免税書類作成時に指定した方法で、後日払い戻しを受けることができます。
さらに詳しい説明は、以下の3つの関連サイトを参照してください。
その他情報
※2010年5月現在の情報です。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-05-26