パリ・トランジット~乗り継ぎ時間はこう過ごす!

パリ・シャルル・ド・ゴール空港経由の飛行機利用者必見!乗り継ぎ時間に合わせたパリ観光プランをご案内します。

ヨーロッパ各都市へのフライトが集まるシャルルドゴール空港

ヨーロッパ各都市へのフライトが集まるシャルルドゴール空港

こんにちは!パリナビです。フランスの首都であるパリのシャルル・ド・ゴール空港(通称CDGまたはロワシー)はヨーロッパのハブ空港としての機能も果たしているので、パリから欧州各国への乗り継ぎのために立ち寄る機会も多いと思います。スケジュールによっては、5〜10時間あいてしまうことも少なくありません。ならばその時間を利用して、パリ観光を楽しんでみませんか。

しかしパリが初めての人は特に、どのくらいの時間があったらどんな所に行けるのかをイメージするのが難しいことと思います。そこで、あらゆるケースを考えて乗り継ぎ時間別に行けるパリ観光を考えてみました。加えて、到着から出発まで、すべきことやできることなどもリストアップしましたので、スケジューリングの参考にしてもらえれば幸いです。
案内掲示板を見逃さずに

案内掲示板を見逃さずに

移動が楽なのはやっぱりタクシー

移動が楽なのはやっぱりタクシー

荷物を預けて身軽に動こう

荷物を預けて身軽に動こう

パリ観光に最低限必要な時間を確認

荷物が出て来るまでの時間も計算に入れよう

荷物が出て来るまでの時間も計算に入れよう

まずは最初の便の到着から次の便の出発までの乗り継ぎ時間がどのくらいあるかチェックしましょう。その次に、空港からパリ市内までの往復の所要時間を算出し、残った時間がパリ市内に実際に滞在できる時間となります。

混雑状況にもよりますが、平均的な各ポイントの所要時間はこちら。

入国審査…30分~40分
預けた荷物の受け取り…30分~40分
移動の為に荷物を一時的に預ける…30分
空港からパリ市内までの移動…約1時間30分(待ち時間を含む)
パリ市内から空港までの移動…約1時間
一時的に預けた荷物を受け取る…30分
チェックイン…1時間前(目的地がヨーロッパの場合)/2時間前(目的地がヨーロッパ以外)

よって乗り継ぎ時間が5~6時間以下の場合は、パリ観光のための時間はないと考えた方が無難です。

両替はいくら必要?

レートは悪いが両替所は至る所にある

レートは悪いが両替所は至る所にある

空港では両替所やクレジットカードで現金が引き出せるキャッシュディスペンサーが所々にありますが、レートはけして良くありません。できれば日本で両替しておくことをおすすめします。
移動のためにかかるだいたいの出費は以下の通りです。

一時荷物預け…12〜15€
空港ーパリ市内の移動往復…22€(ロワシーバス利用の場合)/29€(エールフランスバス「Les Cars」利用の場合)/120〜160€(タクシー利用の場合)/20€(RER-B線利用の場合)

現地でかかる出費を参考までに。
エスプレッソカフェ1杯…2〜3€
食事…5〜10€(ファストフード)/20〜30€(レストランでのランチ)/50〜100€(レストランでのディナー)
メトロ回数券(10回分)…14.10€
入場料…1施設につき10〜15€

市内への移動手段

タイトなスケジュールなら鉄道利用がおすすめ

タイトなスケジュールなら鉄道利用がおすすめ

電車
郊外高速地下鉄RER-B線は一番時間が読みやすいのでおすすめ。空港から直通で北駅、サンミッシェル・ノートルダム駅、リュクサンブール駅に停まります。モンマルトル、ノートルダム寺院、リュクサンブール公園などに行きたい場合は便利。それ以外の目的地ならメトロ、バスまたはタクシーなどに乗り換えます。

バス
パリ交通公社が運営するオペラ座行きのロワッシーバスと、エースフランスが運営する凱旋門行き/モンパルナス行きのLes Cars(レ・カー)などがあります。これらの目的地に観光に行きたい場合は便利ですが、バスは渋滞が発生することも少なくなく、時間が読み難いので注意が必要です。

タクシー
荷物が多い場合は便利ですが、やはり渋滞の心配があり、時間に余裕を持ってスケジュールを組む必要があります。

待ち時間7時間コース(市内観光1〜2時間)

空港にはパリ観光や空港内に関するインフォメーションカウンターがあるのでぜひ利用したい

空港にはパリ観光や空港内に関するインフォメーションカウンターがあるのでぜひ利用したい

たったの2時間でもいいからパリを観光したい!というようなタイトなスケジュールの場合は、美術館などの施設に入ることはあまりおすすめできません。それだけで時間があっという間に経ってしまうからです。それならば、パリの街並を楽しみながらぶらぶら歩くお散歩に時間を充てましょう!例えば…

モンマルトルの丘にそびえる白亜のサクレクール寺院

モンマルトルの丘にそびえる白亜のサクレクール寺院

モンマルトルコース
RER-B線で北駅まで行き、Porte de Clignancourt行きの4号線に乗り換え、さらに1駅目のBarbes Rochechouartで2号線Porte Dauphine行きに乗り換えて一駅目のAnvers下車。出口を出て北へ進むとサクレクール寺院の麓に辿りつきます。体力のある人は階段で上ってもよし、メトロの券1回分で向かって左にあるケーブルカーに乗ることもできます。目の前にパリの街並が広がるパノラマが楽しめますよ。

もし時間が余ったら、さらに上を目指し寺院の頂上へ階段で上ることもできます。もしくは西に移動するとアベス通りというブティックやカフェが集まる賑やかなショッピング街があるので、そこで買い物やお茶を楽しんで下さい。

ノートルダムコース
RER-B線でSt-Michel Notre Dameで下車、徒歩3分ほどでノートルダム大聖堂に着きます。ステンドグラスが素晴らしい堂内を見学したら、周辺のカフェでお茶をするか、そのまま北に移動しトレンド発信地のマレ地区を散歩しましょう。
ゴシック建築の傑作ノートルダム大聖堂

ゴシック建築の傑作ノートルダム大聖堂

ノートルダム大聖堂のステンドグラスは圧巻

ノートルダム大聖堂のステンドグラスは圧巻

マレで最新ブティックをチェック

マレで最新ブティックをチェック

バスを降りたら目の前に凱旋門とシャンゼリゼ通りが

バスを降りたら目の前に凱旋門とシャンゼリゼ通りが

リュクサンブールコース
RER-B線でLuxembourg下車。駅を出たらすぐ目の前がリュクサンブール公園です。公園を散歩した後は、北に移動し、おしゃれな雑貨や洋服が揃うサンジェルマン地区を散策してみては。

シャンゼリゼコース
エールフランスバス「Les Cars」で凱旋門広場(Etoile)まで行き、凱旋門と一緒に記念撮影。その後は凱旋門からまっすぐのびるシャンゼリゼ通りを歩いてみましょう。途中にはマカロンで有名なラデュレがあるので、お土産に買ったり、サロンでお茶することもできます。

待ち時間10時間コース(市内観光4〜5時間)

広いルーブル美術館をまわるには余裕をもって

広いルーブル美術館をまわるには余裕をもって

ルーブル美術館コース
ロワッシーバスでオペラ座まで行き、メトロ7号線Ville Juif Louis AragonかMairie dIvry行きに乗り2駅目のPalais Royale Musee du Louvreで下車。膨大な量の作品があるので、ダヴィンチのモナリザだけ見られればいいという場合などを除いて、有名な作品をざっと見るだけでも最低2時間、一通り見るとなると3〜4時間はかかります。休憩を挟みながら楽しんで下さいね。

エッフェル塔コース
エッフェル塔を上らずしてパリを去れない!という人はRER-B線のSt-Michel Notre DameでRER-C線のPontoise/Versaille/St Quentin行きに乗り換え、Champs de Mars Tour Eiffelで下車。エッフェル塔のチケット売り場はいつも長い行列ができているので、インターネットで予約をしておくと時間の節約ができますよ。もし時間が余ったら、セーヌ川と平行に走っているグルメな通り、サンドミニク通りで食事をするのもおすすめです。
ロマンチックなセーヌ川クルーズ

ロマンチックなセーヌ川クルーズ

セーヌ川クルージングコース
有名なパリの観光名所を一気に網羅したいという人には、セーヌ川のクルージングがぴったり。エッフェル塔、ルーブル美術館、オルセー美術館、ノートルダム大聖堂などをセーヌ川を移動しながら眺められます。RER-B線のSt-Michel Notre DameでRER-C線のPontoise/Versaille/St Quentin行きに乗り換え、Pont de lAlmaで降ります。セーヌ川を渡ったところにバトームーシュの乗り場があります。所要時間は1時間10分。時間の選択肢があるようなら、ぜひ夕暮れ時を選んで下さい。とてもロマンチックで美しいですよ。


いかがでしたか?パリが初めてかそうでないか、混雑の状況、移動の手段などの諸条件により使える時間は大分違ってきます。初めての場合は特に時間の余裕を充分にとり、次の便に遅れないことを最優先に考え、無理のないスケジュールで限られたパリ観光の時間を思う存分楽しんで下さいね。以上、パリナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-01-30

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