光の画家と呼ばれるクロード・モネ。彼がこの美術館の為に描いた「睡蓮」の連作はこの美術館最大の見どころ!
こんにちは!パリナビです!今日は「Musée de lOrangerie オランジュリー美術館」をご紹介しましょう!オランジュリー美術館といえばチュルリー公園内に建設された印象派・ポスト印象派の美術館として、世界中の観光客はもちろんのこと、フランス人にも人気の高い美術館なんですよ。オランジュリー美術館は、他の美術館に比べると、それほど大きな建物ではないため、混雑時には入場者数を制限したり、期間限定の特別展示会が開催される際など、大変混み合うこともありますが、代表作である「クロード・モネ」の「睡蓮 Nymphéas(ナンフェア)」は並んでも観る価値のある素晴らしい作品のひとつです。それではさっそく美術館に入りましょう!!
歴史
そのオランジュリー美術館、実は果物の「オレンジ」が美術館の名前の由来ってご存知でしたか?オランジュリー美術館は、その昔、宮殿内のオレンジ温室として建設されたのが始まり。その後、歳月は流れ…1927年、世界的大作「クロード・モネ」の「睡蓮 Nymphéas(ナンフェア)」を収めるため美術館として大々的に整備されました。近年では、6年もの歳月を掛けて大改装が行われ、2006年、以前よりも広いスペース、そして自然光をふんだんに取り入れた明るい設計の美術館として生まれ変わりました。外観の壁は「オレンジ温室」のイメージ通り、ガラス壁のままなんですよ。
睡蓮の間 Nymphéas(ナンフェア)
コンコルド広場の横にある美術館入口で入場券を購入し、荷物検査を経て美術館に入ります。すると正面に「Nymphéas(ナンフェア)」という文字が確認できます。これがかの有名な大作への入り口、となるわけです。「睡蓮Nymphéas(ナンフェア)」が展示されている部屋に続く廊下には、この大作が完成するまでの長い歴史が紹介されています。
「睡蓮Nymphéas(ナンフェア)」は楕円形からなる2つの大広間に4作ずつ、計8作展示されています。天井からは自然光が降り注ぎ、中央にあるベンチに腰を掛けると、まるでモネがこの大作を仕上げたジヴェルニーの庭園にいる様な気さえしてきます。ベンチに腰掛けながらのんびり全体像を眺めるもよし…また間近で何層にも重ねられた色の息遣いを感じるもよし…自然光に囲まれていると、自分が屋内にいることを忘れてしまいます。
ジャン・ヴァルテールとポール・ギヨームのコレクション
正面入口を入って地下に通じる階段を降りると美術収集家であったジャン・ヴァルテールとポール・ギヨームがフランスに寄付したコレクション、計144作品を見ることが出来ます。地下と言っても自然光を取り入れた設計になっているので、ご覧の通り、絵画と共に暖かい雰囲気が続きます。コレクションにはルノワール、セザンヌ、ピカソをはじめ、シスレー、ゴーギャンなどなど…印象派、フォーヴィスム、キュビスム、パリ派に至るまでの芸術作品が数多く含まれています。おそらく、「これ見たことある!」と思える絵画が必ず1点は見つかるのではないでしょうか。自然光の中で見る名画の数々…素晴らしいの一言に尽きます。
基本情報
オランジュリー美術館では日本語のオーディオガイドもレンタル可能。なのでせっかくの機会ですのでレンタルされることをオススメします!また地下へ降りる途中に本屋さん、お土産屋さんもあります。当然ですが「睡蓮」関連の商品がたくさんありますし、印象派を筆頭に美術関連の書籍も充実していますよ!
2006年の改装後、入場形態も変更され、午前中の入場は団体客のみの入場となっています。個人客の受付は午後(12時30分)からとなっているのでご注意を!また、金曜日のみ夜9時まで開館しているので、「睡蓮Nymphéas(ナンフェア)」をはじめとしたる数多くの絵画の昼間とは異なる表情を楽しめるチャンス!ちなみに通常は夕方7時までの開館となっています。休館日は毎週火曜日と5月1日、5月25日。またフランスの休日やストライキなど、予告なしに休館する場合もあるので、事前にオランジュリー美術館のホームページなどにて確認されることをお勧めします。
オランジュリーでたっぷり芸術鑑賞後は、陽だまりが気持ち良いチュルリー公園をのんびり散策されてはいかがでしょうか。以上、パリナビでした!