ブルターニュ地方やボルドー地方へのターミナル駅、ガール・モンパルナス。その界隈を散策してみました!
こんにちは、パリナビです。パリには主要な国鉄の駅がいくつかあります。モンパルナス駅もそのひとつ。フランス西部ブルターニュ地方やボルドー地方への出入り口としてのターミナル駅は多くの人々でいつもにぎわっています。そして、このモンパルナス駅からはサンジェルマン・デ・プレなど観光客に人気のエリアも徒歩圏内で、少し歩くとさまざまなパリの顔に出会うことができます。またこちらのモンパルナス界隈は、かつては多くの芸術家が集まったエリアとしても知られ、日本人では藤田嗣治や岡本太郎などもこちらのエリアに暮らしてたそうですよ!
それではさっそく、そのモンパルナス界隈で出会ったものたちを紹介していきましょう!!
パリのランドマーク、モンパルナスタワー
モンパルナス駅を出るとまずパリのランドマーク、堂々たるモンパルナスタワーが目の前にそびえています。高さ210m、59階建ての超高層ビルで建設当時は西ヨーロッパ一の高さを誇ったそう。最上階の展望台から望むパリの街は圧巻です。高級デパート、ギャラリーラファイエットなどの店舗もはいっていますよ。駅前はターミナル駅の様相をなし、多くのレストランや映画館や商業ビルが立ち並び、とってもにぎやか。またそのモンパルナスタワー前のモンパルナス大通りが東西にのびる広場は1940年6月18日広場と呼ばれています。
多くの著名人が眠るモンパルナス墓地とカルティエ財団
駅前から東北に一本道をはいるだけでそこは駅前の喧騒から離れた緑あふれる閑静なエリアで、カフェなども多く立ち並んでいます。毎週日曜日にはマルシェが並ぶEdgar Quinet(エドガー・キネ)通りを進んでいくと右手には塀で囲まれたモンパルナス墓地が見えてきます。こちらのモンパルナス墓地には作家、ジャン・ポール・サルトルやギ・ド・モーパッサンなど多くの著名人が眠っており、観光に来る人も多く見かけます。モンパルナス駅からおよそ300mほどの距離ですが、駅前とは対照的な静けさが守られているのには驚きました。
墓地の入り口を過ぎてさらに進むとラスパイユ大通りにぶつかります。ちなみにラスパイユ大通りはとっても長い通りで7区から6区をまたがり14区のモンパルナス界隈まで続いています。時間があればラスパイユ大通りに沿って歩いてみるのもオススメです、おしゃれなお店が多く、高級デパート、ボン・マルシェのすぐ近くも通っています。ちなみに7区側の終点まで歩いても20分ほどでしょうか。ラスパイユ通りにぶつかったら先ずは東側に進んでみましょう。緑あふれるこの通りにガラス張りのモダンな建物が現れます。こちらは世界的ジュエリーブランドのカルティエの財団によって創設された美術館です。現代アートの展示が主で数々の日本人アーティストも取り上げられてきたそうです。
芸術家たちの溜まり場、今なおその面影の残るカフェ
今も当時の面影を残すカフェ。
1940年6月18日広場からモンパスナス大通りを東北に進んでいくと、まず左手にシャンプ・ノートルダムが、右手にはベルギー発のムール貝の有名店「レオン」があります。そしてそのまま進み、モンパルナス大通りとラスパイユ通りが交わるちょうどメトロのヴァヴァン駅への出入口付近がピカソ広場と呼ばれ、かつては日々の生活に困窮しながらも将来への希望にあふれた芸術家が集った活気にあふれた場所だったそうです。こちらにはかつて芸術家の溜まり場となったカフェの多くが今なお残っています。有名なところではラ・クポール、ル・セレクト、ル・ドーム、そしてラ・ルトンドです。この4店が通りを挟んでひしめいています。店内にはそれらのお店を愛した芸術家達の写真などが飾られていて、彼らとの思い出が息づいています!ナビもカフェをのみながらそんな雰囲気をゆっくり楽しんでみました!
リュクサンブール公園とサンジェルマン・デ・プレ
モンパルナスタワーの前、1940年6月18日広場からまっすぐ西に伸びる通りがレンヌ大通りです。通りの両側にはファーストフードやFNACなどのチェーン店も多く、にぎわいをみせています。このレンヌ大通りをそのまま進んでいくと、左手にサン・ジェルマン・デ・プレ教会が見えてきます。ココまで来ると6区です。このエリアまでは徒歩で10分もかかりません。また、パリ市内で一番大きく、美しいといわれるリュクサンブール(ルクセンブルグ)公園。こちらもモンパルナスからすぐ近くです。モンパルナス大通りをヴァヴァン駅を越えてさらに東北へ進むと左手に入り口が見えてきます。
サンジェルマン・デ・プレ教会。
|
|
リュクサンブール公園内。
|
芸術家の集いの場所であったモンパルナスエリア。当時の面影を感じることができる場所が今なお残されているのはとても興味深いですよね!また『喧騒と静寂』同じエリアでありながら二つの側面を見れるのも面白いです。以上、パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-08-24