おうちにいながらパリ観光☆バーチャル見学を楽しもう!

自宅で楽しむパリ観光第三弾!ウェブ見学のできるスポットをご紹介します♪

MUSEOSPHEREのトップページ(パリの美術館総合サイトParis Muséesより)

MUSEOSPHEREのトップページ(パリの美術館総合サイトParis Muséesより)

こんにちは、パリナビです。ヨーロッパではコロナウィルスが蔓延中、海外旅行は難しい状況が続いています。フランスもロックダウンが続き、美術館も閉鎖という淋しい状態です。
そんな時はバーチャルで美術館巡りをしてみませんか?春のロックダウンでも特集した「おうちにいながら美術館巡り」の第三弾。今回は各美術館のサイトではなく、子供用にバーチャル見学ができるサイト、MUSEOSPHEREからおすすめのスポットをご紹介します。
ではさっそく人気美術館へ行ってみましょう!

カルナヴァレ美術館

カルナヴァレ美術館のページ

カルナヴァレ美術館のページ

パリの歴史を集めた美術館として人気のカルナヴァレ美術館。現在は改装中のため閉館していますが、なんとこちらのサイトではその中が見学できるようになっています。見ることができるのはルイ15世の間、革命の間、ナポレオンの間、ルイ・フィリップ公の間、そしてナポレオン3世の間と盛りだくさんです。
ルイ15世の間では当時の王族・貴族の贅沢な暮らしぶりが生活用品から窺い知れます。革命の間には、あの有名なバスティーユ監獄の襲撃の図を展示。
王族の暮らしぶりが伝わる展示室 王族の暮らしぶりが伝わる展示室 王族の暮らしぶりが伝わる展示室

王族の暮らしぶりが伝わる展示室

ルイ・フィリップ公の間 ルイ・フィリップ公の間

ルイ・フィリップ公の間

次にナポレオンの間へ。金の壁紙が印象的です。ここにはもちろんナポレオン1世の肖像画が飾られていますが、それだけでなく、甲冑や戦争の時に携帯した小道具のコフレなども展示してあるのが興味深いです。またこの展示室には芸術橋の初期の模型もありますよ。
ナポレオン3世の間では、オスマン知事がナポレオン3世からパリ改造の命令を受けるところが絵画になっています。それまでは12区だったパリが20区になり、街の大改造を経て現在の姿になったのはここからです。とてもシンボリックな絵ですね。
ナポレオンの間にある肖像画はポップアップで見ることができます

ナポレオンの間にある肖像画はポップアップで見ることができます

ナポレオンの甲冑は肖像画の左手に

ナポレオンの甲冑は肖像画の左手に

ナポレオン3世(左)向かい合っているのが知事になったオスマン男爵(右)

ナポレオン3世(左)向かい合っているのが知事になったオスマン男爵(右)

ヴィクトル・ユーゴーの家

現在改装中ですがこちらで見学可能

現在改装中ですがこちらで見学可能

窓からはヴォ―ジュ広場の景色が見えます

窓からはヴォ―ジュ広場の景色が見えます

では、こちらも現在改装中のヴィクトル・ユーゴーの家に行ってみましょう。
前室と赤の間にはユーゴーの家族の肖像画がたくさん展示され、若かりし頃の作家とその息子の姿など、プライベートの部分を見ることができます。
見ごたえがあるのは中国の間。ユーゴーが政治的な難を逃れてイギリス領の島に滞在していた時にコレクションした美術品が集められています。その内装はまさに中国一色!続いて食堂では、重厚な家具と「レ・ミゼラブル」の1シーンを描いた絵の展示も見られます。
そして最後に寝室。ここにはユーゴーのベッドが置いてあります。昔の人のベッドはとても小さいので驚きますが、この頃は足を伸ばして眠る習慣がなかったのだとか。それも驚きですね。
見どころの一つ、中国の間 見どころの一つ、中国の間

見どころの一つ、中国の間

食堂の壁には「レ・ミゼラブル」の挿絵が飾られています

食堂の壁には「レ・ミゼラブル」の挿絵が飾られています

寝室。ベッドが小さいのにおどろき

寝室。ベッドが小さいのにおどろき

バルザックの家

外観も特徴のあるバルザックの家

外観も特徴のあるバルザックの家

今度はフランスを代表するもう一人の作家、バルザックの家を見学してみましょう。こちらの内装は美術館仕様に改装してあります。まずは寝室。ここはバルザックをモデルにした絵や彫刻が並びます。芸術家のインスピレーションを刺激したバルザック。特にロダンはこの作家をモデルに沢山作品を残しています。
多くの芸術家に愛されたバルザック 多くの芸術家に愛されたバルザック

多くの芸術家に愛されたバルザック

校正がビッシリ書き込まれた原稿。

校正がビッシリ書き込まれた原稿。

居間の隣にあるのが書斎。意外と小さい部屋なんですね。ここにはバルザックの愛用した机と椅子が残されています。
では次の部屋へ。食堂の壁にずらりと展示されているのは原稿の数々です。バルザックは何度も原稿を直すことで有名でした。1ページを20回直したこともあるとか。壁いっぱいに展示された原稿は、バルザックの修正が細かく書き込まれていて圧巻です。
そして最後の客間。ここにはバルザックの作品の挿絵が並んでいます。その登場人物はなんと2500人。バルザックは「人間喜劇」シリーズで膨大な作品を残しているので、挿絵の数もこんなにたくさんあるんですね。当時の版画絵も味があって素敵です。
バルザックの書斎はポップアップでよく見ることができます

バルザックの書斎はポップアップでよく見ることができます

愛用のコーヒーポットと「幻滅」の修正が書き込まれた原稿

愛用のコーヒーポットと「幻滅」の修正が書き込まれた原稿

カタコンブ

行列必至の人気スポットです

行列必至の人気スポットです

次は趣向を変えて、パリの地下へもぐってみましょう。訪れるのは巨大な地下墓地として有名なカタコンブです。こちらもバーチャル見学できるんですよ。
カタコンブはその昔は採石場として使われていた場所です。なので地下通路が張りめぐらされています。石でできた地下迷路のようですね。18世紀にパリ市内にあった墓地を撤去する際に遺骨をここへ移動させたのがカタコンブの始まりです。その当時はこの場所はまだパリの外だったんですね。
さて、続くはマオン門のギャルリー。ここには採石工となった一人の兵士による彫刻が残されています。戦争で捕虜になった際に独房からの眺めを彫ったものです。
360度見まわすことができます。まるで迷路!

360度見まわすことができます。まるで迷路!

18世紀の彫刻が残されています

18世紀の彫刻が残されています

次に見学できるのはアーチ形の天井をしたスペース。採石場が崩れ落ちないようにこうしてドームのような部分が作ってあるんですね。
そしていよいよ遺骨のギャルリーへ。昔は遺体を教会の周りの墓地に土葬するのが普通でした。中でもお金のない人たちの遺体は大きな穴へ集団埋葬されていました。それが増えると疫病などのもとになることから、18世紀にそれらの骨をこのカタコンブに移動することになったのです。それにしても骨を使って模様を作るなどきっちりと並べられていることに驚きますね。サイト上では骨を並べる作業をしている図も見ることができます。最後の見学スポットには、元々どの教会から運ばれた骨なのかを記す標識と共に、死者を敬う言葉が記された立て札もあります。怖いながらも厳粛な雰囲気が漂う空間です。
壁は全て遺骨。

壁は全て遺骨。

死者を弔う言葉が記されています

死者を弔う言葉が記されています


いかがでしたか?360度のバーチャル見学をするときはvisiteを、展示物や美術品はoeuvresをクリックします。また、画面上のマスコットをクリックすると、展示品の詳しい説明もポップアップで表示されます(説明文はフランス語のみ)。現在改装中のスポットや、普段は行列必至のスポットも、こうしておうちにいながら見学できるなんて、ちょっとラッキーですね。
ということで、みなさんもバーチャルなパリ観光を楽しんでくださいね。
以上、パリナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2020-11-18

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