誰もが知っているあの「モナリザ」や「ミロのヴィーナス」がある、世界最大級の優美な美術館。
こんにちは。パリナビです!今回はパリ3大美術館の1つ、「ルーブル美術館」をご紹介します。言わずと知れたルーブル美術館、世界中から観光客が押し寄せる、フランスで最も人気のある美術館でもあります。もともと歴代のフランス国王が暮す宮殿でしたが、フランス革命後、フランス国民の手によって美術館として生まれ変わりました。その後、次々とコレクションを増やし、今や世界最大規模を誇る美術館として世界中の人々から愛されています。1980年にはミッテラン元フランス大統領による「パリ改造計画」の一環として、かの有名な「ガラスのピラミッド」が登場。当時は賛否両論ありましたが、現在ではパリには欠かせない景観の1つとなっています。
ルーブル美術館は、主に「Richelieuリシュリュー翼」・「Sullyシュリー翼」・「Denonドゥノン翼」の3棟からなり、それぞれカテゴリーわけされて展示されていますが、この美術館、何と言っても広い!大きい!!美術鑑賞のためには早足で3日、じっくり見て回るには1週間かかると言われています。そこまで時間の取れる観光客の方は少ないと思われるので、今日は見所をまとめてみました!
入場
まずガラスのピラミッド下にあるナポレオンホールで入場券を購入し、日本語の案内図をもらいます。案内図には、人気の高い美術品の場所がマークされているので、あまり時間の無い人はお目当ての美術品を目指して進むのが良いでしょう。時間のある人は、案内図を見てお目当ての美術品を確認し、効率よく回る為の順序を考えましょう。
この真下にチケット売り場があります。
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「ナポレオンホール」と呼ばれるチケット売り場。
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それではスタートしましょう!
半地階
マルリーの中庭
●「マルリーの中庭」「ビジェの中庭」
リシュリュー翼入口より入場すると、まず「マルリーの中庭」と「ビジェの中庭」があります。この中庭には大きな彫刻が並んでいて、晴れた日には天井より差し込む光が心地よく、スケッチブックを片手に1日中デッサンしている人なども見かけるのですよ。またシュリー翼から入場すれば、現在のルーブル宮以前にここにあった中世ルーブルの城壁跡を見ることができます。
1階
●「メソポタミア文明」の部屋
「マルリーの中庭」、「ビジェの中庭」から1階に上がってくると、となりは「メソポタミア文明」の部屋となります。ここで有名なのは、「目には目を、歯には歯を」で有名なハムラビ法典…これパリナビの記憶によると、社会科の教科書に出てきましたね!そのとなりにある「古代イラン美術」の部屋とあわせてココは彫刻が見所になります。
こまかい作業です...
●「エジプト美術」の部屋
そのまま進むと「エジプト美術」の部屋に進みます。エジプト美術に関してはイギリス大英博物館が有名ですがこのルーブル美術館も負けず膨大なコレクションを誇っているのですよ!「これらが何千年も前に作られたもの?」何回見ても素直に驚いてしまいます...
●「ミロのビーナス」
そのままさらに進むと・・・この階の注目作品の1つ「ミロのビーナス」が「ドゥノン翼」の1階、「古代ギリシャ美術」エリアに佇んでいます。
近くにある階段より2階に進みます。
2階
●サモトラケのニケ
階段の踊り場にギリシア文明の最高傑作の1つと言われる「サモトラケのニケ」があります。階段の上に飾られた姿が美しく、また力強さを感じさせます。
●フランス、イタリアの「絵画部」
階段を上がりきるとフランス、イタリアの「絵画部」へと続き、ここにはダヴィッド作の「ナポレオン1世の載冠式」やドラクロワ作の「民衆を導く自由の女神」があります。
ルーブル美術館の目抜き通り?と言っても過言ではない「フランス絵画」「イタリア絵画」の部屋。
●「モナリザ」
あとは・・・あの有名な「モナ・リザ」はどこにあるのでしょう?
「フランス絵画」「イタリア絵画」の中央に位置する「モナ・リザの間」にあります。残念ながら今は防弾ガラス越しの鑑賞となりますが、人気は全く衰えていませんでした。因みに「モナ・リザ」は、世界中の人々がお目当てにしている大変人気の高い美術品。それ故に、混雑時には鑑賞時間が制限されることもあるので注意して下さい。パリナビ的には、午前中の鑑賞をお勧めします。ちなみに「モナ・リザ」はフランスでは「la joconde」と言う名前で紹介されています。まぁ、世界一有名な絵画なので「モナ・リザ」でも通じますが・・・
●「アポロンギャラリー」
「サモトラケのニケ」の階段のすぐ横には「アポロンギャラリー」と呼ばれる部屋があって、ここにはルイ15世の王冠などが展示されています。もし時間があるのであればこの階のリシュリュー翼にある「ナポレオン3世の居室」とあわせての見学をオススメします。ここが昔は王宮であったということが実感できると思います。
その他展示美術品の他にも、ルーブル美術館ならではの歴史的価値の高い美術品が楽しめます。それが天井に描かれている装飾画。元宮殿であったことを偲ばせる貴重な空間です。窓から見る外の景色も、なんだか歴史を感じますよね。
3階
絵画が並びます。
ナビが個人的に一番好きな空間です!フェルメール、ルーベンス、コロー、レンブラント...大作はありませんがフランス、オランダ、フランドル派の絵画が並び、何回行っても新しい発見があります。これだけの作品がありながらあまり混んでいないのも魅力の1つです。
その他、お役立ち情報
はじめに「ナポレオンホールで入場券を購入」と書きましたが、実はあまり知られていないもう1つの「入口」があります。その名も「Porte des Lions ライオンの扉」。カルーゼル凱旋門をチュイルリー公園側から見て右に進むと入口があり火曜日、金曜日を除く朝9時から夕方17時30分まで開いていますが、この入口、フランスらしく何の知らせもなく閉まっていたりします。あくまでも「開いていたらラッキー!!」と思ってください。
とにかく大勢の人が何度も足を運ぶルーブル美術館。世界的に有名な美術館でありますが、それ故に、スリの被害も多く報告されています。特に手荷物検査を行う入場口付近、混雑が予想される「モナ・リザの間」など、携帯品には十分気を配り、気持ちよく美術鑑賞を楽しんで下さい。以上、パリナビでした。