外食するときに役立つフランス流お店の呼び方

外食したり、何か食べ物を買いに行ったりするとき、フランス語での「お店の呼び方」を知っておいた方がいいですよね。

こんにちは。パリナビです。パリの街を歩いていると、"bistro"、"brasserie"、"salon de thé" など色々な名称が目に飛びこんできます。ご存知の方も多いと思いますが、フランス語での「お店の呼び方」をご紹介いたします。

「外食できるお店」の名称

restaurant (レストラン)
ミシュランの星が付いている格式あるお店は「レストラン」と呼ばれます。その他、ミシュランの星が付いていなくても、料理のレベルが高く、良質なサービスをお客さんに与えることができるのが「レストラン」。ちょっとお祝いごとがあるとき、遠方から家族や友人が遊びに来たとき、気合いの入ったデートをしたいときなどに行くような場所です。とはいえ、生活にゆとりがある人たちは毎週気軽に行っています。レストランの利用頻度は人それぞれ。

bistro (ビストロ)
レストランより気軽に入れるお店。最近では「隠れ家的なビストロ」、「誰にも教えたくない美味しいビストロ」など、ビストロ人気が高まっています。レストランとは違い、家庭的な料理が出されるので、ゆっくりくつろぎながら仲間たちと一緒に食事を楽しめる場所という感じでしょうか。もちろん、デートに利用してもOK。自分の舌で選んだとっておきのビストロに、カップルで行ってもステキな時間が過ごせるでしょう。

brasserie (ブラッスリー)
もともとアルザスビールがあって食事ができる、庶民的なお店のことを指していました。レストランやビストロのように、「ランチ・タイムとディナー・タイムの間はお店が閉まる」ということはありません。最近ではメニューに載っている料理や飲み物の数が豊富で、深夜まで開いているインテリアに凝ったブラッスリーが人気。

café&bar (カフェ&バー)
朝はカフェやクロワッサン、クロック・ムッシュー*、昼はサラダやサンドウィッチ、夜はワインにチーズなどのおつまみなど。昼間はカフェでも夜になるとバーになるお店も多いです(昼間のカフェでもお酒は飲めるので大差はないかも)。この「カフェ&バー」は本当にたくさんあるので、自分の滞在先の近く、(在住者は)自宅の近くで、お気に入りのカフェを見つけるとパリ滞在が楽しくなるでしょう! 行きつけのお店を作ると、そのお店のギャルソンと親しくなったりして、+αのサービスを受けられることがしばしばあります♪
*「クロック・ムッシューって何?」と思った方は、コチラを参照。
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salon de thé (サロン・ド・テ)
割とスノッブなマダムたちが行くお店という感じでしょうか。年齢層も少し高めで、「マドモワゼル」より「マダム」御用達という感じ。また男性より女性の利用客の方が多い傾向があります。ランチ・タイムにサラダやキッシュ、午後のお茶の時間にはケーキ、週末にはブランチなど。

crêperie (クレープリー)
クレープ専門店。クレープではなく、ガレットの専門店でも総括して「クレープリー」と呼ぶことが多いです。ちなみに、「クレープ」は小麦粉で作ったもの、「ガレット」はそば粉で作ったもの(総称が「クレープ」で、その中で、そば粉で作ったものを特別に「ガレット」と呼ぶという説もあります)。プレープやガレットには生地の上に野菜やハム、卵、魚介類をのせた「主食系」や、チョコレートやフルーツ、ジャムなどをのせた「甘いデザート系」があります。主に軽く食事を済ませたいときに利用します。日本人はだいたい一度に1枚しか食べませんが、フランス人は「主食系」に1枚、「デザート系」に1枚と、計2枚食べる人も多いです!

「食べ物が買えるお店」の名称

boulangerie (ブーランジュリー)
パン屋さん。サンドウィッチやキッシュ、さらにケーキやクッキー、チョコレートまで置いているお店もあります。人気店には毎日行列が出来ます! ちなみにパリではブーランジュリーで買ったパンを食べ歩きする人の姿をよく見かけます。(日本では一応、「食べ歩きは行儀が悪い」ということになっていて、あまりそういう人は見かけませんが・・・所変われば品変わる?)

pâtisserie (パティスリー)
スウィーツ専門店。色々な種類のケーキが置いてあります。ブーランジュリーにもケーキが置いてあったり、パティスリーにも少しパンが置いてあったりしますが、一応区別されています。ただし、「ブーランジュリー/パティスリー」という表記をしているお店もあります。

chocolatier (ショコラティエ)
チョコレート専門店。フランスでは、チョコレートをプレゼントしたりされたりする機会がとても多く、また、フランス人はとてもチョコレートが好きな人が多いからでしょうか、ショコラティエのお店はたくさんあります。日本にまで支店を出してチェーン展開しているお店から個人経営のお店まで、いろいろ。

fromagerie (フロマジュリー)
チーズ専門店。フランス人のチーズに対する情熱はスゴイです。チーズ専門店では、店員さんがいろいろアドバイスをくれるので、そのチーズを使ってどんな料理を作ろうか考えるのも一興です。もちろんワインと一緒に、そのまま食べるのも良い!

いかがでしたか? お店の名称を紹介いたしましたが、外食する際、そこまで気にする必要はありません。お店の雰囲気を見て、どのランクのお店か、だいたい感覚で分かると思います。ただ、一応「目安」として、上記の情報を頭の片隅にでも置いておくと便利かもしれません。それでは、パリでの食べ歩き、満喫してくださいね! 以上、パリナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-07-29

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