パリからの小旅行!レンヌ観光は見どころ&美味しいものがいっぱい。
こんにちは、パリナビです。フランス北東部に位置するブルターニュ地方は、フランスの中でも一種独特の個性を持っています。ケルト系の民族が住み、独自の文化を築いてきたこともあり、他の地方にはない魅力があります。また、ガレットやクレープに塩キャラメルなど、フランスの美味しいものと言えばブルターニュ産のものがよく挙げられますよね。今回はそんなブルターニュの中心的な都市であるレンヌを旅してみましょう。中心部はこじんまりとして歩きやすく、旧市街には可愛らしい街並みが見られます。またブルターニュ名物や沢山の人が集まる有名なマルシェなど、見どころ食べどころいっぱいです。では早速レンヌに出発しましょう!
ブルターニュを代表する街
パリから1時間半の地方都市
レンヌはパリのモンパルナス駅から高速鉄道のTGVに乗って1時間半から1時間40分ほどで着きます。一日に何本も電車があるためプランも立てやすく、一泊旅行でも充分楽しめる距離と言えます。車窓に広がる田園風景もほのぼのとしていいものですよ。
レンヌ駅に着いたら北口から出ます。街の規模は小さい方ですので、中心部まで徒歩15分ほどで着くことができます。中心部まで来たらまずは観光案内所でレンヌの地図を手に入れましょう。すぐそばにはレンヌを代表するサン・ピエール大聖堂がそびえています。
レンヌの見どころ
ではレンヌの見どころ、お勧めスポットをご紹介しましょう。
シャン・ジャケ広場。建物が斜めに…!
木組みの建物が並びます
旧市街レンヌの魅力はやはりその旧市街の街並み。木組みの建物が立ち並ぶ一角は、さながら中世にタイムトリップしたようです。中でもサン・タンヌ広場からシャン・ジャケ広場あたりは思わずシャッターを切りたくなる可愛くノスタルジックな建物が並んでいます。シャン・ジャケ広場には有名な傾いた建物群があります。ユーモラスな光景にカメラを向ける人もたくさんいますよ。
サン・ピエール大聖堂
サン・ピエール大聖堂(レンヌ大聖堂)
レンヌには教会が沢山ありますが、この教会は別名レンヌ大聖堂というだけあって、存在感が違います。ファサードの中世的などっしりと古い外観とは裏腹に、中に入ると19世紀後半の装飾的な内装。天井に近いステンドグラスは小ぶりながらも太陽光に輝くピンクが可愛らしいです。立派なパイプオルガンも見逃せません。
工事中でした・・・
モルドレーズ門レンヌ大聖堂のお隣に、これぞ中世というモニュメントが立っています。モルドレーズ門という、15世紀に再建築された城壁の門の跡です。ブルターニュ候にちなんで別名王様の門とも呼ばれています。
タボール公園
レンヌの人たちばかりでなく、観光客にも人気のスポットがこちらの公園です。おすすめはバラの季節。というのも、ここには2千種類以上という膨大な数を誇るバラ園と植物学庭園があるからです。中心部からも徒歩範囲であるため行きやすいのもメリット。ほっこりひと息つくには最適の広々とした公園です。
マルシェ・デ・リスとレンヌグルメ
レンヌの台所、マルシェ・デ・リス
屋内市場の中は活気にあふれています
ここで大事なことが一つ。レンヌ旅行には必ず土曜日を入れて下さい。というのは、これからご紹介するこのマルシェ・デ・リスはレンヌ旅行には外せないグルメスポットだからです。
二つの屋内マルシェは専門店街のようにカテゴリーによって分かれています。中でもパン、お菓子、チーズ、キャラメルといったお土産にぴったりの商品が並ぶ建物は要チェック。ここでは出来立てのクイニーアマンやガレット・ブルトン、自家製の塩キャラメルやペーストなど、目移りしそうな美味しそうなものがずらりと勢揃いしています。お土産店で買うのもいいですが、こういった自家製の方がより美味しく感じるのはナビだけではないはずですよ。
ガレット・ソーシス
二つの屋内マルシェの間には沢山の屋台が立ちます。色々迷うところですがここでぜひ味わってほしいものがあります。それは意外と知られていないブルターニュ名物のB級グルメ、ガレット・ソーシス(ソーセージ入りガレット)です。中身はいたってシンプル。ブルターニュ名物のそば粉のガレットを二つ折りにしたものに、これもブルターニュ名物のソーセージを巻いたもの。片手で持って食べられるお手頃なスナックです。マルシェにはこのガレット・ソーシスの屋台が何軒も並んでいますが、ここは行列のできるお店を選んで買ってください。チーズ入り、玉ねぎ入りなどのボリュームのあるメニューもありますよ。
街のあちこちにガレットのレストランがあります
さて、ガレットの話が出たところでブルターニュに来たら絶対に食べておくべき二つの食べ物。それはもちろんそば粉のクレープ(ガレット)と、塩キャラメル入りの小麦粉のクレープ。ガレットは100パーセントそば粉を使って焼き上げるため、グレーがかった濃い焼き色がついています。そば粉の分量が多くなるほどその香ばしい風味が増します。デザートクレープは、生地にもバターが練り込んであるしっとりとした薄いクレープが特徴。キャラメルの濃厚な風味とクレープがよく合います。パリでもブルターニュ風レストランは数ありますが、本場で食べるガレットやクレープは全然違いますよ!ぜひ試してみてください。
そば粉100パーセントのガレットは香ばしさ抜群
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しっとりと柔らかいデザートクレープ
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ブルターニュみやげには
持ち帰りやすいお土産が手に入るのもブルターニュの嬉しいところです。おすすめは塩キャラメルペーストや、プレゼントにもしやすい固形の塩キャラメル。色んなデザートに使えます。また、ブルターニュの焼き菓子もお勧め。パレ・ブルトン(Palets Bretons)はバターたっぷりのザクザクとした触感のする焼き菓子です。非常に分厚いので薄焼きのビスケットのように割れる心配もなく、持って帰るのにはピッタリのお菓子です。ブルターニュの本格的な味をお土産にしましょう!
レンヌはブルターニュ地方の中でも内陸の方にあるため、魚介類を楽しむよりはバターやキャラメルやガレットと言った食べ物を楽しむ方に向いています。道の表示にはフランス語の表記の下にブルトン語での表示があったりと、フランスの中でもちょっとエキゾチックな雰囲気があるのも魅力です。
公共の交通機関でモン・サン・ミシェルまで行く場合にもレンヌは中継点となりますので、その機会があればついでにレンヌ観光もしてみてください。もちろんパリから少し足を伸ばして小旅行してみたいという人にもおすすめですよ。
ぜひ美味しいブルターニュを旅行してみてください。
以上、パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2019-03-13