パリから電車で1時間半。フランス北部の街アミアンは、自然と文化に恵まれたステキなスポットがいっぱいです!
フランス北部の主要都市アミアン
こんにちは、パリナビです。パリから1泊で行ける旅シリーズ、今回はフランス北部のアミアンをご案内しましょう!アミアンはパリから電車で1時間半ほど。たくさんの自然に囲まれ、街の真ん中にはソンム川が流れています。そこから派生する運河は「フランスのベニス」と呼ばれるほどきれいなことで有名です。また、アミアンの大聖堂やピカルディー美術館、SF作家のジュール・ヴェルヌの家など見学スポットも充実!どんな街なのかワクワクしますよね。それではさっそくアミアンの旅に出発しましょう!
パリからもアクセス便利な地方都市
中距離電車のter。座席指定はありません
アミアンへはパリ北駅からterという中距離電車に乗って行くことができます。terはTGVとは違って座席予約なしの気軽に使える電車です。本数もあるので時間を気にする心配もありません。チケットはネット予約もできるほか、当日に窓口やチケット販売機で買うことも可能。ただし、座席予約がないので、出発のプラットフォームが表示されたらすぐに席を確保することがおすすめです。
乗車時間は1時間15分から1時間40分ぐらいで、電車の種類によります。SNCFのサイトで時刻表を見るときにあらかじめ乗車時間もチェックしておくといいですよ。
アミアン駅は旧市街の近くにあり、歩いて10分ほどで中心部に着けます。このアクセスの良さもポイントですね!
駅前に建つペレ塔。1950年代に建築されたアミアンのランドマークです
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街の中心部にある時計台。細かい装飾が優美です
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街のシンボル・アミアン大聖堂
中心部にそびえるアミアン大聖堂
アミアンの中心部には街のシンボル「アミアン大聖堂」が建っています。街の建物が低いので、大聖堂の尖塔はいろんな場所から見えて、観光の時の目印になりますよ。大聖堂の建築はゴシック様式。ファサードの彫刻も素晴らしい芸術作品。中に入ると広々としていて、立派な祭壇が目につきます。普通の絵とは違って珍しいレリーフの宗教画が見られるのも特徴。また色とりどりのステンドグラスも必見です。アミアンに来たらここはまず訪れておきたいスポットです!
立派な祭壇。ここでミサが行われます
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立体的な宗教画もみどころ
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ステンドグラスは必見
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窓ごとに色が違います
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ソンム川とサン・ルー地区
アミアンには街を横断するようにソンム川が流れています。この川はいくつもの支流に分かれていて、アミアンの旧市街を走っています。細い運河沿いに古い建築の家が並んでいるのがとてもフォトジェニックな景色ですよ。特におすすめなのはサン・ルー地区。大聖堂から川を渡った反対側にある小さな界隈です。古い町並みと若いアーティストのストリートアートが融合するユニークなエリアとして観光客にも人気。かわいらしい家に北の町の風情が感じられます。ぶらぶら街歩きにはぴったりのスポット!
ボートツアーで水の庭園めぐり
水の庭園。大きな池の景色もステキ☆
ボートツアーの船着き場です
アミアンには、ソンム川の支流がさらに細かく分かれて独特の地形を作っている箇所があります。サン・ピエール公園から大通りをへだてたところに広がる「水の庭園」。ここは森の中にたくさんの細い川が流れて複雑に入り組んでいる緑豊かな自然公園です。遊歩道もあり、森の中をお散歩することもできます。ここでお天気の日にぜひお勧めしたいのがボートツアー。船頭さんの案内で、ボートに乗ってこの深く入り組んだ運河をぐるっと周遊できちゃうんです!フランス語ではオルティオナージュ(Hortillonnages)と言います。とても人気のアクティビティなので、あらかじめネットでの予約が必須です。小さなボートでのんびりと森の中を水上散策なんて素敵ですね!
見ごたえ満点のピカルディー美術館
考古学遺跡から近代美術まで一挙に集めました!
自然を満喫したら芸術鑑賞にも行ってみましょう。「ピカルディー美術館」はその名前の通り、ピカルディー地方の貴重な美術品を集めた大型美術館です。フランスで初めて美術館を目的として建築された建物でもあるんですよ。そんな「芸術鑑賞のために作られた美術館」はもちろん見ごたえ満点です。古代の遺跡や中世の彫刻、さらに15世紀から18世紀の画家の作品が豊富です。内装を手掛けたのはフランスを代表する画家、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ。館内には装飾画のほか、迫力の大回廊もあり、たっぷりと芸術に浸れます!
楽しさいっぱい!ジュール・ヴェルヌの家
ジュール・ヴェルヌの家。外観もユニークです!
ヴェルヌ夫婦の写真が飾られた居間
SFの父として不動の人気をほこる作家のジュール・ヴェルヌ。皆さんも一度は読んだことがあるのではないでしょうか。そんなヴェルヌは実はアミアンの市会議員でもあったんですよ。ジュール・ヴェルヌが亡くなるまで暮らした家が、現在は博物館として見学することができます。外観からしてSFっぽい作りにワクワクします!
建物中央の螺旋階段を上って一番上の屋根裏まで見学できるようになっていて、有名な小説の初版本やジュール・ヴェルヌの直筆原稿、挿絵の版画などなど、いろんなテーマで展示されています。見どころは何と言ってもジュール・ヴェルヌの図書室ととなりにある書斎。この部屋でたくさんの名作が生み出されたんですね!また、飛行機や潜水艦など、小説に登場する乗り物のミニチュアもあって目にも楽しい空間になっています。アミアンに来たらここも外せないスポットです!
「驚異の旅」シリーズ。貴重な直筆も
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所有していた船を改造した部屋。気分は探検家です!
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執筆の参考資料がぎっしりつまった図書室
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書斎。この部屋からたくさんの小説が生まれたんですね!
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アミアンで食べたい北のグルメ
フィセル・ピカルド
ノルマンディも近いアミアンでは、カマンベールをまるごとオーブンで焼いたとろとろのチーズ料理や、クレープをロール型にしてグラタンにしたフィセル・ピカルドなどが有名です。北の地方なのでクリームやチーズをふんだんに使っています。こってり目ですがお腹に溜まる食べ応えのあるメニューです。チーズ好きにはたまらないアミアンのグルメもぜひ体験してください!
パリからの交通も便利で気軽に行けるアミアンは1泊旅行にちょうどいい街です。しかも観光スポットも充実で自然も豊か。パリとは一味違う地方都市の良さを実感できます。中心部は歩きやすいサイズなのでどこへ行くにも徒歩でOKです。皆さんもぜひ自然と文化がいっぱいの町アミアンへ足を延ばしてみてくださいね!
以上、パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2022-11-16