3月のパリ 【2012年】

3月は冬に別れを告げ、春を心待ちにする月

寒い日でも昼間は公園に人がたくさん

寒い日でも昼間は公園に人がたくさん

こんにちは、パリナビです。
パリの冬は日照時間が短く、寒く、どんよりと曇った日が続きます。3月になると、少しずつ日が長くなり、寒さも緩み、春の近付きを感じます。天気のいい日は、パリの人々は太陽の光を求めて、公園へ街中へと繰り出します。フランスでは2月に冬休み(別名スキー休暇)、そして4月には春休み(イースター休暇)があるので、フランス人にとっては、3月は、その両方にはさまれた、落ち着いて静かに過ごせる月かもしれません。

3月のカレンダー、主なイベント

2月25日(土)~3月4日(日) SALON INTERNATIONAL DE LAGRICULTURE パリ国際農業見本市
2月の終わりから3月にかけて、パリで行われる見本市の中で、最も盛大なものの一つ、パリ国際農業見本市が開かれます。農業国フランスにとって大切なこのイベントに、有名政治家がよく顔を見せますが、今年は特に、大統領選を控えて、候補者たちが選挙PRのために訪れることでしょう。
会場の様子©SIA/AP Foucha

会場の様子©SIA/AP Foucha

宣伝ポスター ©SIA/AP Foucha

宣伝ポスター ©SIA/AP Foucha

3万人が参加します。©DPPI Eric Vargiol

3万人が参加します。©DPPI Eric Vargiol

3月4日(日) SEMI MARATHON DE PARIS パリ・ハーフマラソン
今年で20回目を迎える、参加者数3万人のパリ・ハーフマラソン。パリの東南にあるヴァンセンヌの森を出発し、パリの中心に向かい、シテ島の近くを折り返し地点とし、再びヴァンセンヌの森に戻ってゴール。当日の朝はパリ市内で交通規制があるので、タクシーやレンタカーで観光をする人は注意してください。
エコ、オーガニックに関心のある人々が集まる

エコ、オーガニックに関心のある人々が集まる

3月16(金)~19日(月)SALON BIO VIVRE AUTREMENT ビオ見本市 ヴィーヴル・オートルマン
見本市会場パーク・フローラルで毎年行われる、ビオ(オーガニックのこと)見本市フィーヴル・オートルマンには、オーガニックの食品、オーガニックコットン製品、ハーブティ、アロマテラピーの精油などの生産者がフランス全国から集まります。会場内にはベジタリアン料理のレストランなどもオープンします。
全国の映画館でお得料金!

全国の映画館でお得料金!

3月18(日)~20日(火)PRINTEMPS DU CINEMA 映画の春
恒例イベント“映画の春”の開催期間中は、フランス全国の映画館で、入場料が、一律3.5ユーロとお得な料金になります。
街中の時計もサマータイムに

街中の時計もサマータイムに

3月25日(日)  CHANGEMENT D’HEURE D’ETEサマータイムへの切替え
毎年、最終日曜日の深夜2時に、サマータイムへの切り替えが行われます。今年は3月25日。時計の針を1時間進めましょう。日本との時差は8時間から7時間へと変わります。

例年の3月の気候、適した服装は?

1~2月は零下を記録する日が続き、雪も降りました。
3月の月間平均最低気温6度 最高気温13度 降水量12.9mm

冬のソルドが終わり、ブティックやデパートのショーウィンドーはすでに春の服が並んでいます。特にこの春は、オレンジ、黄色などビビッドなカラーが流行するらしく、ウィンドーも明るく華やかなイメージが。ただ、寒さは時にはイースター休暇の頃まで続き、街を歩いている人々は、ハーフコートを着たり、ブーツをはいている人が多いのも確かです。気温の低い朝夕は帽子、マフラー、手袋など小物類が重宝する季節ですね。
ウィンドーは春色

ウィンドーは春色

街を歩く人々はまだまだ冬の服

街を歩く人々はまだまだ冬の服

人々の様子は・・・

2月と4月の休暇にはさまれた3月中は、遠出をせずにパリやその近郊で過ごす人たちが多いようです。森に行ったり、イベントに出かけたり、街で、散策やウィンドーショッピングを楽しんだり。
この時期、天気がいい時の日中は、多少寒くても、太陽の光の恩恵をできるだけ受けよう、と、テラス席に座って食事をしたり、コーヒーを飲むのが、パリジャン流です。
寒くてもテラス席が人気

寒くてもテラス席が人気

一杯のコーヒーもなるべく外で

一杯のコーヒーもなるべく外で

旬の食べ物

パリに来たら、ぜひ味わいたい、海の幸(fruite de mer)。特に生牡蠣は9月~4月の間に食べた方がいいと言われていました。暖かい時期には食中毒にかかりやすいというのがその理由です。ただ、輸送手段や保存法が発達した現代では、オールシーズン食べることができます。ただ、昔からの風習に従って、寒い時期に食べる方が、季節感があって、いい、という意見も。3月は海の幸の食べるのにもおすすめの時期です。
果物類 (Fruits)
りんごPomme 柑橘類 Agrumes バナナbananeなど 
風邪予防に役立つビタミン補給のため、マルシェでくだものを買う

風邪予防に役立つビタミン補給のため、マルシェでくだものを買う

色鮮やかなみかん

色鮮やかなみかん

3月終わり頃には、いちご類も登場

3月終わり頃には、いちご類も登場

野菜類 (Légumes)
じゃがいも Pomme de terre かぶ NavetエンダイブEndives ノヂシャMâcheキャベツ Chou 芽キャベツ Chou de bruxellesなど。
3月の野菜類

3月の野菜類

フランスではお馴染みのエンダイブ

フランスではお馴染みのエンダイブ

サラダによく使われるノヂシャ

サラダによく使われるノヂシャ

肉、魚類 (Viandes et Poissons)
子牛Veau 羊Agneau マス Truite にしんHarengオマールえびHomard 牡蠣 Huitre カニなど。
寒い時期に食べたい、生牡蠣

寒い時期に食べたい、生牡蠣

3月終わり頃からおいしいカニ

3月終わり頃からおいしいカニ

スーパーの肉コーナー

スーパーの肉コーナー

いかがでしたか?
寒い時期が過ぎ、いよいよサマータイムへと切り替わる3月。日が長くなるので、イベントに出かけたり、戸外で過ごす時間が増えて、人々もアクティブになり始めます。テラス席でコーヒーを飲むのが気持ちよく、また、ブティックやデパートにはヴィヴィッドな色がきれいな春物の服が揃い、買い物も楽しい時期ですよ。

以上、パリナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-03-01

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