クリスマス・年末年始のフランスとパリ

コロナウィルスで大揺れだった一年。年末年始のフランスをどう過ごす?

こんにちは、パリナビです。12月に入ってますます寒さが強まってきたパリ。コロナウィルスの猛威もまだ油断ができません。そんな厳しい状況が続くフランスですが、12月15日からはロックダウンの制限が一部緩和され、クリスマス・年越しという大きなイベントに向けて対処されていく様子です。目前に迫った年末のバカンスとコロナウィルス対策は政府にとっても大きな課題です。
でもそればかりではありません。イベント関連には制限の多いパリでも、クリスマスの雰囲気が味わえる場所はいつもどおりの華やかなムードでいっぱいですよ。
では、年末年始に向けたフランスやパリの様子をお届けしましょう。
コロナ禍で迎えるクリスマスと年末年始のフランスとパリは・・・?

コロナ禍で迎えるクリスマスと年末年始のフランスとパリは・・・?

12月15日からのコロナウィルス対策

ポンピドゥーセンターは現在閉館・改装中

ポンピドゥーセンターは現在閉館・改装中

街には人が戻ってきていますが・・・

街には人が戻ってきていますが・・・

10月末から始まったフランス全土における二度目のロックダウン。その後、11月28日からは少し規制が緩和され、自宅から20キロメートルの範囲で3時間の移動が許可されました。そして、緩和措置の次の段階として、12月15日からのルールがまた少し変更になります。
内容としては、まずこれまで義務付けられていた外出特例証明書の携帯が不必要になります。また、移動範囲も大幅に広がり、フランス全土内の移動が可能になりました。これはクリスマスのバカンスを家族で過ごす人には朗報ですね。
ただし、自由に外出できるのは日中に限られます。今後は夜間外出禁止令が発令されます。ですのでこれからは夜の8時から翌朝の6時まで、外出は禁止になります。特別に12月24日の夜だけはこの禁止令が解除されますが、12月31日の大みそかの日は適用されます。カウントダウンのイベントで盛り上がっていたシャンゼリゼ通りも、今年は静かな年越しになりそうです。

また、再開が待たれる映画館、劇場、美術館、スポーツ施設、動物園、サーカス、ゲームセンターやカジノなどは12月15日以降も閉鎖が続きます。再オープンは早くて1月7日を検討中。その他の施設は1月20日まで閉鎖の予定です。
カフェ・レストランはテイクアウトやデリバリーを除き閉鎖中 カフェ・レストランはテイクアウトやデリバリーを除き閉鎖中

カフェ・レストランはテイクアウトやデリバリーを除き閉鎖中

マルシェ・ド・ノエルは開催が減少

マルシェ・ド・ノエルは開催が減少

クリスマスショッピングも可能に

クリスマスショッピングも可能に

デパートも再オープンしました

デパートも再オープンしました

バカンスはどう過ごす?

地方をまたいでの移動が許可されたことで、クリスマスのバカンスに家族が揃うことも可能になりました。やっぱりクリスマスはフランスでは一番大事な家族行事なので、移動が解禁になったのは喜ばしいことでもあります。ただ、自宅内での集まりが感染の主な原因であることから、前のロックダウンで強調されていた6人ルールの厳守は政府から再度強く呼びかけられています。なのでたくさんの人が集まってクリスマスを祝うのは避けたい状況です。これはコントロールが難しいため、各個人の責任感が問われるところですね。特に高齢者や慢性疾患のある人はなるべく外出を控えるようにとのことです。
移動にあたって抗体検査を受ける人もいるようですが、たとえ結果が陰性でもそれを理由に大勢で集まるのは危険であり、保健所など検査施設の混雑にも繋がります。感染の疑いのある人を優先に、検査施設が込み合わないよう配慮することも呼びかけられています。クリスマスのバカンスはどうしても楽しむことを優先してしまいがちですが、その先のことを考えると今年はいつものクリスマスではない、ということを政府が繰り返し国民に訴えているのが現状です。
イベントの中止や人数制限、閉鎖など、今年は少し淋しいクリスマスになりそうですが、次の波を押さえるためにも一人一人の心掛けが大事ですね。
例年のように駅や空港が込み合うことはなさそうです 例年のように駅や空港が込み合うことはなさそうです

例年のように駅や空港が込み合うことはなさそうです

クリスマスムードを味わえるデコレーション

「パリは輝く」をテーマにした今年のイルミネーション

「パリは輝く」をテーマにした今年のイルミネーション

自粛ムードが続くとはいっても、やっぱり年に一度のクリスマスシーズンの雰囲気は味わいたいですよね。パリでもライトアップやイルミネーションで、少しでもクリスマスムードを上げようとしています。
シャンゼリゼ通りでは恒例のイルミネーションが午後5時から夜の2時まで点灯中。今年も赤のライトで街を華やかに演出しています。ギャラリー・ラファイエットやプランタンなどの大型デパートはおなじみのクリスマスデコレーションを実施。ショーウインドウには幻想的なムードのディスプレイがされています。ギャラリー・ラファイエットの名物、クリスマスツリーももちろん登場。カラフルでポップな巨大ツリーがお客さんたちの目を楽しませていますよ。
巨大ツリーはこのほかにもレ・アールのカノぺや、ベルシーヴィラージュにも設置されています。
シャンゼリゼのイルミネーション シャンゼリゼのイルミネーション

シャンゼリゼのイルミネーション

ギャラリー・ラファイエットのウインドウ

ギャラリー・ラファイエットのウインドウ

プランタンのウインドウ

プランタンのウインドウ

ギャラリー・ラファイエットのクリスマスツリー

ギャラリー・ラファイエットのクリスマスツリー

フォーラム・デ・アールのクリスマスツリー

フォーラム・デ・アールのクリスマスツリー

パリ市庁舎前広場にはもみの木の森がお目見えしました。メリーゴーランドやミニクリスマス市でテイクアウトのフード&ドリンクも楽しめます。そして、市庁舎のファサードに映し出されるライトアップショーも見ものです。
市庁舎前広場の特設クリスマスヴィラージュ。少しでもクリスマスの明るさを味わおうと沢山の人が訪れています 市庁舎前広場の特設クリスマスヴィラージュ。少しでもクリスマスの明るさを味わおうと沢山の人が訪れています

市庁舎前広場の特設クリスマスヴィラージュ。少しでもクリスマスの明るさを味わおうと沢山の人が訪れています


よいお年を!

よいお年を!

今年はコロナの影響で例年にない厳しいクリスマス・年末年始になってしまいました。2021年の1月からまた段階的なロックダウンの解除がされていく予定ですが、これも現在の状況を観察しながら実施されていくので、はっきりとした見通しがつかない状況です。
パリから旅行者が消えて半年以上。観光地や美術館なども閉鎖が続き、とても淋しい年になりました。2021年こそはころなの終息とともにパリを訪れる人が戻って来ることを願うのみです。
これからもフランスやパリの今をお伝えしていきますので、来年もよろしくお願い申し上げます!
Joyeux Noël!
以上、パリナビでした。









上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2020-12-23

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