2021年のパリもよろしくお願いします!
こんにちは、パリナビです。いよいよ2021年の幕開けですね。昨年はコロナウィルスの感染拡大、外出制限、ロックダウンと、とにかくコロナ一色の年になってしまいました。このパンデミックによってパリをはじめフランス全土で医療や経済活動、そして普段の生活にも大きな打撃がありました。今までとは違う意識や価値観を求められることの多かった一年、フランス人の内面にもかなり大きく影響しています。
パリはロックダウン以降、観光客のいない淋しい状態が続いています。モニュメントを訪れる人も激減し、美術館も閉鎖中という今までにない厳しい現実ですが、2021年はこの危機をどう乗り越えていけるでしょうか。
2021年のパリとフランスは・・・?
2021年1月からのコロナ対策
消毒、手洗い、マスクはもはやフランスでも常識
2021年1月現在、フランスのコロナ問題はまだ厳しい状況にあります。去年は2度にわたるロックダウン、外出制限措置が取られましたが、現在はその延長上として、レストラン等の飲食店、美術館などの文化施設や映画館等の娯楽施設、また大学など高等教育機関の部分的閉鎖などが続いています。
また、1月16日からはフランスの全土において18時から翌朝6時までの夜間外出禁止令が施行になりました。18時以降の具体的な禁止事項には食料品なども含めての買物や、ジョギングなどの屋外でのスポーツ活動、散歩など、個人的な理由での外出が入ります。それに伴って、スーパーも含めて商店はすべて18時に閉店されます。逆に18時以降に認められているのは、仕事の帰宅時間が18時を超える場合、それに伴ってのメトロやタクシーなどの営業、ペットの散歩、学童などに預けた子供の迎えが18時を過ぎる場合に限られます。いずれの場合も政府発行の特別外出許可証に必要事項を記入の上携帯する義務があります。
警察による取り締まりも強化
学校関係は現在のところ通常授業が続けられていますが、中学高校では教室にはクラスの半分の人数しか入れないなどの措置が取られています。また、お弁当のないフランスでは、学食での給食になりますが、こちらもクラス単位でのテーブルや、時間をずらすなどの工夫が求められているようです。
この夜間外出禁止令は最短でも15日間は実施されます。状況の改善が不十分な場合は再度のロックダウンも行うというのが政府の方針です。
ヨーロッパ圏外からの入国について
気になる海外からの渡航は・・・
フランス入国についても新しい方針が発表されました。EU圏外からの入国については、出発の72時間前にテストを受け、飛行機搭乗前に陰性の結果を持っていること、そしてフランス入国後は7日間の外出自粛、その後のPCR検査が義務付けられます。
渡航前の検査が受けられない場合はその国のフランス大使館領事部で渡航証明を発行してもらう必要があります。また、こちらもフランス入国後は7日間の隔離措置となります。以前に比べるとかなり厳しくなりましたが、国をまたいでの感染を防ぐという意味では必要な処置ということですね。特にイギリスや南アフリカでの変異種が見つかったことから、国としても感染拡大の警戒を強める方針です。
2021年のイベントや行事
感染拡大の影響で、2020年はイベントや行事も中止になったり延期されたりと多方面で変更を余儀なくされました。特に大人数が集まるイベントは中止になる可能性が高く、2021年もまだその余波を受けそうな予感です。ただバカンスや季節の行事、宗教行事などはカレンダー通りです。
冬のソルド(1月20日~2月16日)
2021年はコロナの影響で冬のソルド時期をずらし、1月20日から2月16日までになりました。
春節(2月12日)
中華系移民の多いパリでは通常春節を祝うパレードが市内数か所で開催されますが、今年の開催に関してはまだ未定です。
冬休み(2月13日~3月1日)
いつもはスキーに行く人でにぎわう冬休み。今年はどんな風に過ごせるでしょうか。
夏時間開始(3月28日未明)
今までの冬時間から夏時間へ切り替わります。ここから日本との時差は7時間になります。
復活祭(4月4日)
カトリックの祝日。翌日の月曜日はお休みです。
春休み(4月17日~5月3日)
復活祭のバカンス。パリエリアでは上記の日程です。
全仏オープン(6月)
ロラン・ギャロスの愛称で親しまれているテニストーナメント。2020年は時期をずらしての開催でしたが、今年は・・・?
夏のソルド(6月)
通常は6月末の水曜日から始まります。
ツール・ド・フランス(7月)
2020年は9月に持ち越された自転車競技。今年は例年通りの開催になるでしょうか。
夏休み(7月6日~9月1日)
待ちに待った夏休み。9月からは新年度、新学期になります。
革命記念日(7月14日)
フランス国民にとって最も重要な日。例年では午前に軍隊による行進、夜にはエッフェル塔での花火大会が開催されます。
パリ・プラージュ(7月~8月)
コロナ禍でも開催されたパリ・プラージュは夏の風物詩。
冬時間開始(10月31日未明)
日本との時差は8時間になります。
ボジョレー・ヌーヴォー解禁(10月21日)
10月第三木曜日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日です。
クリスマス(12月25日)
クリスマスを含める年末年始のバカンスは家族と過ごす人が大多数です。2021年の新年は明るく迎えたいですね。
今年のボジョレーの出来は・・・?
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シャンゼリゼにも活気が戻りますように!
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まだ予断を許さない状況が続くため、イベントの開催予定もはっきりした情報がなく、日にちや場所などの詳細も保留中です。ウィルス予防対策やワクチンの普及などで、一日も早くパンデミックが終息し、パリを観光に訪れる人が戻って来る日が来るといいですね。
2021年もお役立ち情報を届けていきますので、パリナビをよろしくお願いします!
以上、パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2021-01-20