夏休みを迎えるパリ!

いよいよバカンスシーズンに入ったパリ。2020年の夏休みはどんな過ごし方になるのでしょうか?

旅行者のいないパリ。とても珍しい風景です。

旅行者のいないパリ。とても珍しい風景です。

こんにちは、パリナビです。約2カ月ほど続いたフランスのロックダウン、そして段階的な解除から2か月を経て、パリもようやく安全地域に指定されました。レストランも店内の営業を再開し、テラス席は夏いっぱいまで拡大営業が認められています。また、大型美術館も次々に見学を再開し、7月6日にはついにルーヴル美術館が4か月ぶりに開館という嬉しいニュースも入りました。規制緩和の最後の課題となっていた映画館などの娯楽施設も、人数制限などの対処をしながらのオープンが可能になりました。
少しずつ生活を取り戻しつつあるパリも気づけばもう夏休み。この夏、パリはどんな風に過ごせるでしょうか。また、バカンスシーズンの人々の過ごし方も見ていきましょう。
レストランも営業を本格的に再開 レストランも営業を本格的に再開

レストランも営業を本格的に再開

現在のメトロの様子

現在のメトロの様子

混雑状況を知らせるアプリ

混雑状況を知らせるアプリ

自販機にもマスクやジェルが

自販機にもマスクやジェルが

パリは自転車の街に!

自転車人口が増えています!

自転車人口が増えています!

エコロジー対策にも

エコロジー対策にも

パリの大きな課題の一つが環境汚染問題です。パリの場合、その最大の理由は自動車。ロックダウンの解除後、公共の交通機関を避けるために車の利用が多くなることを懸念して、パリ市は大々的な自転車通路の着工に乗り出しました。パリ市内はもちろん、パリと郊外を繋ぐ自転車道を完備することで、車の利用をできるだけ減らそうという狙いです。またこれはメトロやRERなどの公共交通機関の混雑をなるべく緩和する目的もあります。今でもやはりメトロの利用を避けたいと思うパリジャンはたくさんいますので、自宅から勤務地までの自転車道が整っていることはとても助かりますね。
コロナ対策だけでなくこれからのパリの環境のためにも自転車推進運動は続いて行きそうです。
みなさんもパリに旅行に来た時には自転車で観光してみてはいかがですか!
スポーツ用品店ではお店の前に自転車コーナーを設置して、販売やメンテナンスを拡大営業。 スポーツ用品店ではお店の前に自転車コーナーを設置して、販売やメンテナンスを拡大営業。 スポーツ用品店ではお店の前に自転車コーナーを設置して、販売やメンテナンスを拡大営業。

スポーツ用品店ではお店の前に自転車コーナーを設置して、販売やメンテナンスを拡大営業。

モニュメントや美術館が続々再オープン!

ついにルーヴル美術館が開きました!

ついにルーヴル美術館が開きました!

グラン・パレ

グラン・パレ

密閉された空間の再営業はロックダウン解除後も難しい問題でしたが、パリの観光地、モニュメント、美術館や博物館も次々と営業を再開することができました。これはフランス人やパリジャンにとっても気持ちの明るくなるニュースだったと思います。
ただ、入場に関してはまだ沢山の規制や新しいルールが必要です。例えば、マスクの着用はどの施設でも義務付けられています。また、チケットはその場で購入するのではなく、あらかじめネット予約をして日時指定をすることが強く推奨されています。一度の入場者数も限定され、沢山の人で混み合うことを避けるための対策が取られるなど、施設側としてもまだまだ気を緩めることができません。
最後にオープンしたルーヴル美術館は、その訪問者の75%が外国人旅行客ということで、この夏は見学者がかなり減少することが見込まれます。館内も見学者同士がすれ違うことのないように順路表示が明確にされたりと、様々な工夫がされています。モナリザの前に人だかりができるのは、もう少し先のことになりそうです。

今年もパリ・プラージュがオープン!

セーヌ河岸にならんだデッキチェア

セーヌ河岸にならんだデッキチェア

パリの夏の風物詩、パリ・プラージュ。今年は一体どうなるの?と気になるところですが、2020年も開催されます!期間は7月18日から8月31日までと例年より少しだけ短くなりますが、セーヌ河岸とラ・ヴィレットの貯水場という定番のエリアが今年もリゾートに変身!今年はバカンスに出かけられないパリジャンが増加しそうであること、そしてフランスの他県からパリへやって来る人達に夏休みらしい空間を提供したい、というのがその理由です。デッキチェアの配置やアクティビティには感染予防対策が取られることは間違いないですが、パリの街にもバカンスっぽい雰囲気が訪れるパリ・プラージュが開催されるのはそれだけでも明るい話題です。
また、開催初日の7月18日には、ラ・ヴィレットの河岸にてフランス映画「Le Grand Bain」が水上上映されるという楽しい企画もあります。ボートの上で見る映画なんてユニークですね。
パリにいてもリゾート気分を味わいたい! パリにいてもリゾート気分を味わいたい! パリにいてもリゾート気分を味わいたい!

パリにいてもリゾート気分を味わいたい!

今年のバカンスの過ごし方

今年は国内旅行が主流に

今年は国内旅行が主流に

夏のバカンスはフランス人にとって仕事よりも大事なもの!それぐらいフランス人はバカンスに命をかけています。本来ならヨーロッパ内外に旅行する人も少なくないのですが、今年は規制緩和の時期がかなり遅かったこともあって、直後にTGVなどの公共交通機関の予約が殺到しました。家族連れはほとんどが車での移動で、祖父母の家や家族で共有する田舎の家でのんびりする人が多そうです。
のんびりしたフランスの田園風景。癒されます♡ のんびりしたフランスの田園風景。癒されます♡

のんびりしたフランスの田園風景。癒されます♡

ノルマンディー地方 ノルマンディー地方 ノルマンディー地方

ノルマンディー地方

ブドウ畑の広がるブルゴーニュ地方 ブドウ畑の広がるブルゴーニュ地方

ブドウ畑の広がるブルゴーニュ地方

6月の国境封鎖解除に続いて、7月1日にシェンゲン区域以外の国への渡航も許可されました。日本からフランスに来る場合はフランス到着後の隔離はありません。ただ日本への帰国時には検査を受ける必要があります(以下厚生労働省のページより抜粋)。

全ての国または地域を出発し、日本に到着する航空機及び日本の港に入港する船舶に乗って来られた方については、検疫法に基づく隔離(入院)・停留が必要となる場合があるほか、検疫所長が指定する場所(自宅等)において14日間の待機をお願いすることとなります。また、ご自宅等へは公共交通機関を使わず、ご家族やお勤めの会社等による送迎でのお帰りをお願いすることとなります。
加えて、入国した日の過去14日以内に入管法に基づく『入国拒否対象地域』に滞在歴のある方については、全員にPCR 検査が実施されます。
空の玄関も少しずつ人が戻って来ますように! 空の玄関も少しずつ人が戻って来ますように!

空の玄関も少しずつ人が戻って来ますように!


世界的に今年は国内で夏休みを過ごす人がほとんどではないでしょうか。旅行者のいないパリの観光地はいつもの賑わいがなく、レストランもかなり空いています。でもこの機会にとパリ観光をする人達や、地方へ出かけるパリジャンなど、国内での自給自足型で観光や飲食業などの経済を立て直していくという形になりそうです。
早くヨーロッパ以外の国からも旅行に訪れる人が増えるといいですね。
以上、パリナビでした。







上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2020-07-15

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