フランス人の食事

こんにちは、パリナビです。フランスといえば、グルメな国として知られていますが、フランス人は普段何を食べているのでしょう？　もしかして、みなさんの想像とはちょっと違うかもしれません。

フランス人が好きな食べ物は・・・

あと、魚介類では、カニ、海老、スモークサーモン、キャビアなど。寿司も結構人気です。地方には、まだまだ食に関して保守的なフランス人が多いですが、パリには寿司好きのフランス人も結構います。

あとは、ぐちゃぐちゃに煮崩れた野菜。ニンジン、さやいんげん、ほうれん草など、変色するまで煮ます。パスタもそうで、アルデンテとは程遠く、めちゃくちゃ柔らかいので日本人には不評。フランスのお店で、あまりパスタはオーダーしない方が良いかもしれません。（ただし、イタリア人シェフのお店では、アルデンテのパスタが食べられます）

フランス人に人気がない食べ物は・・・

一方、フランス人に人気がない食べ物といえば、ポークはあまり人気がありません。加工されてハムなどになっていればOKですが。ポーク・ソテーは「粗食」とみなされます。
それからとうもろこし、セロリ。基本的に馬や牛のエサとしてしか考えられていないようです・・・。

またアイス・コーヒーや冷製パスタも。フランス人は、食べ物に関して保守的なところがあり、「○○は、こうあるべき」という概念が徹底しています。コーヒーもパスタも温かいものを！　と思っています。ただし、最近はパリにもスターバックスが進出していますので、アイス・コーヒーや冷たいカフェ・オ・レなどを飲む人も、一応います。（でも、スターバックスの客は外国人率が高いです）

フランス人の朝食は・・・

フランス人の朝食の定番は、カフェ・オ・レとパンです。パリ在住のインテリ層には、結構紅茶派もいます。子供や10代には、ココア派も。朝、余裕がある人は、焼きたてのパンを近所のパン屋さんから買って来ます。朝食に食べる代表的なパンは、クロワッサンやタルチーヌ。タルチーヌとは、バゲットを3分の1くらいの長さに切り、バターとジャム（もしくはハチミツなど。組み合わせは自由）を塗っただけのものです。一方、簡単に、ビスケットを数枚だけという人もいます。

フランス人の昼食は・・・　

学校に通っている子供たちは、基本的に家に帰ってランチを取ります。親やベビーシッターの送迎が必要となるので、それができない家庭の子供は、学食（カンティーヌ）でランチを取ります。学食のテーブルの上には皿、フォーク、スプーン、ナイフなどがあらかじめ並べられていて、学食の職員が生徒一人一人にサーブしていきます。アントレ（前菜）、メイン、チーズ、デザートまで計45分かけるのが基本。学食職員が、配膳から片付けまですべてするところが、日本の学校の「給食」とは違います。
ちなみにフランスは、2007年の環境グルネル会議で「2012年までに学校の食事の20%をオーガニック化する」と決めました。

また大学生になると、キャンパス内だけでなく街の中にもある学食を利用できます。とても安くてボリュームがありますが、味の方は・・・。ホームレスの人たちが残った食べ物をもらいに来ていることもしばしば。自分の食べ残しを彼らが食べることに何の抵抗もない学生もいれば、「それは気がひける。せめて、食べかけじゃない物を」と言って、彼らのためにパンやチーズを丸ごと残す学生もいます。
一方、ビジネスマンは社員食堂やカフェで食べています。

フランス人の夕食は・・・

それから、他の大都市で暮らす忙しい人たち同様、パリの人たちの間でも冷凍食品は人気です。冷凍食品専門店"PICARD"で売られている冷凍食品は、なかなか侮れません。冷凍技術が飛躍的に進歩したせいか、オーガニックの肉や野菜、香辛料、ケーキなど、味は悪くないです。白身魚のクリーム煮、シャンピニオン（キノコ）・クリームを包んだクレープなども人気だとか。冷凍のパイ・シートを買えば、すぐキッシュを作ることもできます。

また、テイクアウトしてきたお惣菜屋さんのおかずや、寿司を食べる人も。チーズやヨーグルトも定番です。

いかがでしたか？
以上、パリナビでした。