フランスの野菜

フランスには、日本では見たことのない野菜がいろいろあります!

こんにちは。パリナビです。それぞれの土地に、それぞれ独自の食文化がありますが、その食文化を彩る素材には、肉や魚の他に、「野菜」もあるのではないでしょうか。フランスの野菜、パリで売られている野菜、気になりますよね? ということで、今回はフランスのいろいろな「野菜」をご紹介いたします。さっそく一つずつ見ていきましょう!

フランスでは、どんな野菜が売られているの?

fenouil (フヌイユ/ウイキョウ) 

日本では見かけない野菜の一つ。歯触りはちょっとセロリに似ていて、アニスのような香りがします。ビタミンが豊富で、消化促進・消臭・肥満防止に効果があります。ちなみに、フヌイユのような根野菜の数え方は、bulbe(ビュルブ)。

【食べ方】
柔らかい葉の部分は、ハーブとして魚や仔牛の付け合わせにしたりします。茎の部分は、サラダにしたり、スープや煮込み料理の香り付けにしたり。株の部分は、やはり魚や仔牛と相性が良いということで、付け合わせに。その他、茹でてサラダにしたり、スープに入れたり。生で食べる人も。

asperge sauvage (アスペルジュ・ソヴァージュ/アスパラ・ソヴァージュ)

直訳すると、「野生のアスパラ」。普通のグリーン・アスパラとは基本的には別物で、茎の部分が細く、少しねっとりした食感。毎年5月頃に、ごく一部のマルシェで売られています。(本当に、どこにでも売っているわけではないので、見つけたときには思わず「ラッキー♪」と思ってしまいます)さらに、旬である期間がすごく短いようで、数週間くらいでしょうか…一カ月もしないうちに姿を消してしまいます。そんな貴重な食材なので、一束結構良いお値段です。ビタミンやカルシウム、カリウムが含まれていて、美肌、高血圧予防、むくみ改善などに効果があります。

【食べ方】
沸騰したお湯に塩を入れて、さっと茹でてサラダにします。バターで炒める人も。パスタに入れても美味しいです。
マルシェでたまたまめぐり会えました!

マルシェでたまたまめぐり会えました!

どうやって食べようか…

どうやって食べようか…

スモークサーモンとラディッシュの<BR>
サラダに入れてみました

スモークサーモンとラディッシュの
サラダに入れてみました


tomate (トマート/トマト)

ビタミンA、C、E、B群、老化防止になるリコピンなど、栄養が豊富なトマトは、日本にもありますね。フランスでは、色々な形や色のトマトが売られています。赤や黄色、真ん丸や楕円形、プチサイズや大きいサイズ、などなど。お隣の国イタリア産の美味しいトマトも手に入るのが嬉しい! 料理に合わせて、好みの物が買えます! 

【食べ方】
これはみなさんもご存知の通り…生で食べても美味しいし、煮込んだり、焼いたりしても美味しいですね。トマトには、うまみ成分である「グルタミン酸」が含まれているので、スープやソースに使うと味を引き立ててくれます。
黄色のミニトマト

黄色のミニトマト

見た目がカワイイ♡

見た目がカワイイ♡

赤いプチトマト

赤いプチトマト

赤い楕円形のフルーツトマト

赤い楕円形のフルーツトマト


☆radis (ラディ/ラディッシュ)

カブの一種とカン違いする人も多いようですが、大根の一種です。大根の中で最も小さい型で、原産地はヨーロッパ。それほど環境を選ばず、生育期間も短いので、色々な場所で栽培されています。根の部分はビタミンC、葉の部分は鉄分やビタミンB1、B2、C、カルシウムなどが含まれていて、美肌などに効果があります。

【食べ方】
フランス料理のオードブルでは、生のラディッシュにバターを付けて食べることが多いです。

☆citrouille (スィトルイユ/カボチャ)

ビタミンやミネラルが豊富なカボチャは、日本にもありますね。老化防止、ガン予防などに効果があります。しかし、日本のカボチャはほっくりしているイメージですが、フランスのカボチャは水っぽい物が多いです。ちなみにpotiron(ポティロン)もカボチャですが、「セイヨウカボチャ」という種類。citrouille (スィトルイユ)は、「ペポカボチャ」という種類。

【食べ方】日本のようなほっくりしたカボチャではないので、和食の「かぼちゃの煮付け」は美味しく作れません。スープにすると美味しくなります。パイやパウンドケーキに使っても良いですね!

☆piment rouge (ピマン・ルージュ/赤トウガラシ)

これを見て、すぐに「赤トウガラシ」って分かった人はスゴイですね! 日本で売っている赤トウガラシは細長くて真っ赤ですよね? ナビは、ビオ(自然農法)の店でとても新鮮な物を買ったせいか…切っているだけで鼻がツーンとして、涙もポロポロ出てきました。それもそのはず、トウガラシの辛味成分「カプサイシン」は、防犯用の催涙スプレーにも使用されているそうです。納得!! 身をもって知りました! 素手で種を取り除いたため、指先が後で熱を持ってじんじんしました。みなさんも、取り扱いには十分気を付けてください・・・栄養価は高く、通常の野菜に比べてビタミンA、Cが多く含まれています。カプサイシンは、消化促進や新陳代謝を活発にするということで、ダイエットに効果的と言われています。

【食べ方】
みなさんもご存知の通り、和・洋・中何にでもスパイスとして使えますね!
こんなに買ってしまいました

こんなに買ってしまいました

見た目はこんなにカワイイのに…

見た目はこんなにカワイイのに…

強烈な臭いで涙ポロポロ!

強烈な臭いで涙ポロポロ!


☆pomme de terre(ポム・ドゥ・テール/ジャガイモ)

フランス語でジャガイモは、直訳すると「大地のリンゴ」。リンゴのようにビタミンやカリウムが豊富で栄養価が高いので、こう呼ばれているそうです。料理用語では、pomme(ポム)と略されることが多く、pommes frites(ポム・フリット/フライドポテト)とか、steak pommes frites(ステック・ポム・フリット/フライドポテト添えステーキ) 、purée de pomme(ピュレ・ドゥ・ポム/マッシュポテト)などとメニューに書いてあったりします。フランス人は、ジャガイモを年間一人当たり約70キロ食べるという統計もあり、フランスで最も人気が高い野菜の一つと言えるでしょう。ナビもよく「キロ買い」しています。

【食べ方】
和・洋・中何にでも使えますね! フランスでよく見かけるのはフリット(フライドポテト)や、ピュレ(マッシュポテト)など。

chou de Bruxelles (シュー・ドゥ・ブリュッセル/芽キャベツ)

小さくてかわいいボール型の、キャベツの変種の一つ。原産地はベルギー・ブリュッセル近郊ということで、フランス語では「シュー・ドゥ・ブリュッセル」(ブリュッセルのキャベツ)と呼ばれています。普通の大きいキャベツより暑さに弱く 、生育期間も長いので、旬の時期(晩秋~冬)以外に収穫するのは難しいようです。 ビタミンCが豊富で、ガン予防、動脈硬化予防、風邪予防などに効果があります。

【食べ方】
炒めたり、煮たり、茹でたり…基本的には何にでも合います。クリーム系にも合うので、シチューなどに入れても美味しいです。茹でる場合は、早くムラなく熱が伝わるように、芯の中央に十文字の切り目を入れて、さっと短時間で茹でます。

その他の野菜の名前
haricots verts<BR>
(アリコ・ヴェール/サヤインゲン)

haricots verts
(アリコ・ヴェール/サヤインゲン)

navet(ナヴェ/カブ)

navet(ナヴェ/カブ)

persil(ペルスィ/パセリ)

persil(ペルスィ/パセリ)

asperge (アスペルジュ/アスパラガス)
aubergine (オベルジーヌ/ナス)
brocoli (ブロッコリ/ブロッコリー)
carotte (カロット/ニンジン)
chou (シュー/キャベツ)
concombre (コンコーンブル/キュウリ)
courgette (クルジェット/ズッキーニ)
oignon (オニョン/タマネギ)
poivron (ポワヴロン/ピーマン)

などなど。


いかがでしたか? 日本では簡単に手に入る野菜(ゴボウや白い大根など)が、フランスでは手に入りにくかったり、またその逆もあります。野菜は、それぞれの土地の食文化に大きく関わってますね。フランスに来たら、是非マルシェやスーパーに寄ってみてください。面白いですよ! 以上、パリナビでした。
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記事登録日:2011-01-04

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