アルザスを旅しよう

木枠組みの家に漆喰の壁、窓にはゼラニウムが咲くアルザスの町並み。ドイツとの国境に面しているアルザスは、ドイツとフランスの融合した文化が垣間みることができます。おいしいものからアルザス文化、モダンアートまで アルザスの魅力を厳選してお届けします。

木枠組みはアルザスの家の特徴のひとつ

木枠組みはアルザスの家の特徴のひとつ

アルザスを旅しよう ポテリーチーズ
こんにちは、パリナビです。木枠組みの家に漆喰の壁、窓にはゼラニウムが咲くアルザスの町並み。屋根に巣を作ってはばたくコウノトリ。ドイツとの国境に面しているアルザスは、ドイツとフランスの融合した文化が垣間みることができます。おいしいものからアルザス文化、モダンアートまで アルザスの魅力を厳選してお届けします。今回は
1、アルザスのこだわり職人を訪ねる旅、
2、アルザス・アートを訪ねる2つの旅
のモデルプランをご紹介します。アルザスらしい文化やワイン、チーズ、壮大なカテドラルなどの歴史的建築も交えながらの旅です。オススメショップやおみやげスイーツも発見していきますよ!

1.アルザスの職人を訪ねる旅


◇◇◇モデルプラン1 スフレンハイム、ストラスブール、ワイン街道、マンステール
お菓子職人、伝統的な陶器を作る人、ワイン街道を訪ねて‥アルザスの美しい村を訪ねながら地元の料理も味わってみましょう。

●1日目 スフレンハイム→ストラスブール

アルザスの伝統的な陶器の町『スフレンハイム』を訪ねてみましょう。スフレンハイムは、土の暖かみを感じる陶器が並びます。手に馴染み、厚みのある陶器は、カフェオレやスープにぴったり。そのままオーブンに入れることができる器も多くとても便利。伝統菓子クグロフは、こちらスフレンハイムの陶器で焼きます。テラコッタの厚みがじんわりと火を通し、クグロフをふんわりと仕上げることができます。飾り模様付きのクグロフ型もあります。
職人さんが作っている様子を見学することができます。

職人さんが作っている様子を見学することができます。

素焼きのテラコッタのクグロフ型。ひとつひとつ手作りします。

素焼きのテラコッタのクグロフ型。ひとつひとつ手作りします。

アーモンドが奇麗に並んでいます。ストラスブールのお菓子屋さんで購入したクグロフ

アーモンドが奇麗に並んでいます。ストラスブールのお菓子屋さんで購入したクグロフ

午後は、スフレンハイムの陶器で焼き上げたおいしいクグロフを試食してみましょう!ストラスブールの『チュエリー・ミュロップ』のクグロフがオススメ。小さいサイズもあるのありがたいですね。
クグロフは、購入した時に『粉糖をふる』『粉糖をふらない』かを好みで選びます。誰かを招待した時や、ちょっと特別な時のおやつとしていただきます。もしクグロフが固くなってしまったら‥卵と牛乳で作った液に浸して、フライパンで焼きます。これを『パン・ペルデュ』と呼びます。
スフレンハイムへの交通
スフレンハイムへは、ストラスブールのサントル・コメルシャルのバス乗り場(駅から徒歩5分)の330番か331番のバスで行くことができます。2時間に1本程度あります。所要時間約45分。

●2日目 ワイン街道を行く

アルザスはフルーティーな白ワインを多く生産しています。アルザスは、様々な土壌条件があり、土の違いによって白ワインのキャラクターが変わります。中でもグランクリュ(ワインの中でも特に品質の良いワインを収穫できる区画)のワインは、それぞれに個性があります。ラベルに記入してありますので、購入する時の目安にしてください。ワインもいいけれど、ぶどう畑やカーブ巡りも楽しいものです。

オススメの村
○ユナヴィール
○リックヴィール
○カイゼルスベルグ
mittnachtのワインは、とても繊細。

mittnachtのワインは、とても繊細。

 ユナヴィールでおいしいワインを
オーナー夫妻のクリストフとユカさん。おふたりはアートにも造詣があり、こちらのワインラベルはいつも美しいです。もちろん、味も大オススメのワインです。しかもオーガニックで丹誠込めて作られたワインです。このユナヴィールはフランスの美しい村にも指定されています。
こんな美しいところに泊まって、おいしいものをゆっくりといただきたい、そんな願いを夫妻がこの(2011年)夏、実現します。ユカさんは、フレンチレストランで経験を積んだ実力者。ワインもいいけどお料理もとってもおいしいんですよね。おふたりがジット(滞在型のお家)とターブルドットを今年の夏に開く予定。 奥様のユカさんのお料理に合わせて、おいしいワインをご主人のクリストフさんが選んでくれます。 ナビも大注目。 繊細で美しいフレンチにおいしいワイン。 日本語で説明が聞けるものうれしいところ。こちらを回るのには、車が便利。ワイン街道ツアーもあります。
アルザスを旅しよう ポテリーチーズ ネコの上の木のかごは、ぶどうを摘む時に使うもの

ネコの上の木のかごは、ぶどうを摘む時に使うもの

ぶどう畑が広がります。

ぶどう畑が広がります。

アルザスを旅しよう ポテリーチーズ アルザスを旅しよう ポテリーチーズ
ジャムの妖精クリスティーヌ・フェルベールを訪ねる
アルザスの山の中、ワイン畑に囲まれた小さな村『ニーデルモルシュヴィル』があります。赤や青、黄色に染められた家が並ぶのどかな村です。1日にバスが2本だけという交通不便にもかかわらず、フェルベールさんのお店はいつもたくさんの人でにぎわっています。中にはドイツからも訪れている人もみうけられます。こちらのオススメは、ジャム。季節の厳選されたフルーツや近くで収穫する花や野菜を使って、素材の香りが十分に残る味わい。日本でも購入できますが、ここでしか購入できないものも多数あります。小さなリボンがかけられたジャムは、女性のシェフらしい繊細な味わいです。
きれいにリボンをかけて‥女性シェフらしい心遣いのお店

きれいにリボンをかけて‥女性シェフらしい心遣いのお店

のどかな村も魅力

のどかな村も魅力

ニーデルモルシュビルへの交通
ニーデルモルシュヴィルまでは、コルマール駅からバスを利用。または、チュルクハイムからタクシーでも。

●3日目 マンステール

アルザスの代表的なチーズ『マンステール』。アルザスとロレーヌに横たわる山脈『ヴォージュ山脈』を中心にマンステールが生産されています。塩冷水で2日おきにチーズを洗い、カーブに貯蔵すると、8日から10週間後に赤いかびに覆われます。少しにおいがきついのですが、クリーミーなチーズです。クミンをかけていただくのもオススメ。この中心地『マンステール』は、コウノトリの住む町。アルザスでは、コウノトリが巣を作った家には幸せが訪れると信じられています。このコウノトリ、実際に見ると結構大きい!発見するとなんだか幸せ感じてしまう鳥なんですよ。
アルザス種の牛でマンステールを作ります。

アルザス種の牛でマンステールを作ります。

紙に包まれたマンステール。ラベルも素敵。

紙に包まれたマンステール。ラベルも素敵。

棚で寝かせるとオレンジ色に変わってくる。

棚で寝かせるとオレンジ色に変わってくる。


2、アルザス・アートを訪ねる2つの旅


◇◇◇モデルプラン2 アルザスの文化を訪ねる旅〜ストラスブール
アルザスのビスケットを売る店。

アルザスのビスケットを売る店。

ストラスブールはアルザスの旅する拠点に便利。ここから色々な町を訪ねてみましょう。

●1日目 アルザスを知る

パリからのTGVでストラスブールに到着。近代的な装飾が古い駅を明るく包みます。
カテドラルは町の中心に

カテドラルは町の中心に

アルザスの文化を知るには、『アルザス美術館』へ
アルザスの典型的な家を美術館に仕立てています。中には、アルザス伝統の家具やお菓子の焼き型、衣装、キッチン道具、結婚式の用具などを実際に見学できます。

○カテドラル見学
○12時30分に天文時計
○オペラ見学

ストラスブールのオペラは円形に建てられ、小規模ながらオペラの雰囲気が楽しむことができます。
ストラスブールには、ヨーロッパ議会が置かれています。

●2日目 ちょっとドイツに行ってきまーす。

ちょっとドイツに行ってきまーす。
ケール行きのバスに乗れば、約10分でドイツに到着。フランス語圏からドイツ語に変わる。アルザスのフランス人は買い物を物価の安いドイツへ行く人も多いのだそう。自転車を借りて国境を渡るのもお勧め。雄大なライン河沿いには、ゆったりとした公園地帯になっています。

●3日目 アルザスのコンテンポラリー・アートに出会う。

ストラスブールの近代美術館へは、プチット・フランスと呼ばれる古い町を横切っていくのがオススメ。町には、古いアルザス風の木枠組みの家が並び、テラス・カフェやレストランが並びます。中でも『』というパンデピス屋さんで焼き菓子を買ってみましょう。おみやげにも喜ばれそう。近代美術館は、ゆったりとした空間でコンテンポラリー・アートが楽しむことができます。吹き抜けの光が射し込む明るい天井の広場を中心に回っていきます。時々、美術館コンサートも開催するのでホームページをチェックしてみて。

アルザスのクリスマス

クリスマスには巨大なもみの木が街に明かりをともします。

クリスマスには巨大なもみの木が街に明かりをともします。

世界一と言われる大きさのクリスマスツリーがクレベール広場に登場します。毎年違ったテーマで飾り、町はイルミネーションの光で覆われます。この時期にだけ作るお菓子があります。町中にマルシェが立ち、クリスマスグッズやお菓子、ワイン、おみやげが並びます。
クリスマス・マーケットの様子。

クリスマス・マーケットの様子。

アルザスを旅しよう ポテリーチーズ
アルザスのクリスマスのお祝い菓子
クリスマスの時期にのみ食べる『ベラベッカ』はドライフルーツがたっぷり入っています。フォアグラと合わせてもOK。また『シュトーレン』リッチなパン。
『ベラベッカ』

『ベラベッカ』

『シュトーレン』

『シュトーレン』


アルザス土産を探してみよう。

クグロフ型やアルザス風陶器は、暖かみがある。

クグロフ型やアルザス風陶器は、暖かみがある。

陶器
クグロフの型は、デコレーションされたものもあります。壁に飾ってもかわいい。

購入すると、粉糖をふって、リボンをかけてくれます。

購入すると、粉糖をふって、リボンをかけてくれます。

クグロフ 
購入すると丁寧に紙で包んでリボンをかけてくれます。頭にアーモンドが乗っていてかりっと味のアクセントになっています。アーモンドが奇麗に並んでいるのが良い店なのだとか。

アルザスビール
アルザスでビールの蒸留所を見かけます。フランス国内で飲むビールはアルザスビールが多いもの。中でも職人が作るビールはコクがあっておいしい!一度試してみて。


赤のフレンチカントリーチェックのものも多く見かけます。こちらはアンティークの布。

赤のフレンチカントリーチェックのものも多く見かけます。こちらはアンティークの布。

アルザスのナップ
アルザス柄と呼ばれる赤いチェックの布を見かけます。おみやげにもいいかも。
パン・デピスは、アルザスの伝統地方菓子。

パン・デピスは、アルザスの伝統地方菓子。

アルザスワインは、細めのビンが特徴です。

アルザスワインは、細めのビンが特徴です。


アルザスで食べたい名物料理

ベックオフは、スフレンハイムの陶器で煮込みます。

ベックオフは、スフレンハイムの陶器で煮込みます。

ベックオフ 
スフレンハイムの陶器で煮込むポトフのような料理。

シュークルート。たっぷりの肉が添えられる。

シュークルート。たっぷりの肉が添えられる。

シュークルート 
発酵キャベツにたっぷりの肉やソーセージが載って出て来ます。

プレッツェル

プレッツェル

プレッツェル 
メビウスの輪のよう?なアルザスの塩味のパン。ビールのおつまみにどうぞ。パン屋さんで購入できます。

アルザス風チーズケーキ

アルザス風チーズケーキ

チーズケーキ
フランスではなかなか見かけないチーズケーキ。アルザスではふわっとしたスフレタイプのチーズケーキがいただけます。

アルザスの旅はいかがでしたか?クリスマスの時期のアルザスはとってもきれいですよ。アルザスの人たちって、食欲旺盛です。皿に盛られたシュークルートに思わず『これ、何人分ですか?』と聞いてしまいました。でもおいしいからぺろり。アルザスから帰るといつも太ってしまうんですよねー。以上パリナビでした。


関連タグ:ポテリーチーズ

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-02-09

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