パリから1泊で行ける旅☆オンフルールに行ってみよう!

中世の雰囲気が残る港町オンフルールはパリからの小旅行にもおすすめの観光スポットです!

こんにちは、パリナビです。フランス北西部のノルマンディー地方は、パリからそれほど遠くないこともあって旅行しやすいエリアです。なかでも、中世っぽい雰囲気を残す港町、オンフルール(Honfleur)は、その木組みのレトロな町並みと可愛らしい港が人気の観光スポット。今回はパリから少し足を伸ばして、このノルマンディーの小さな町をご紹介してみたいと思います。パリから1泊で行ける小旅行を企画している人には特におすすめですよ!
ノルマンディーの港町

ノルマンディーの港町

パリからのアクセス

パリからオンフルールに行くにはいくつかの方法がありますが、公共交通機関で行く場合は電車とバスの乗り継ぎが必要です。パリのサン・ラザール駅から、ル・アーヴル(La Havre)またはドーヴィル(Trouville - Deauville)またはリジュー(Lisieux)駅で、ノルマンディー地方の町を繋ぐBus Verts du Carvadosの運行するバスに乗り換えます。このバス会社のサイトは日本語(少し分かりにくいですが)で検索することもでき、時刻表もダウンロードできます。旅行のスケジュールに合わせて効率のよいルートを選んでみて下さい。時間は3時間ぐらい見た方がいいでしょう。車で行く場合は2時間半ぐらいです。パリからはルーアン方面へ向かい、そのあとル・アーヴル方面へ進むとオンフルールへの方向が表示されます。
Bus vertsの発着所とバス Bus vertsの発着所とバス

Bus vertsの発着所とバス

旧港(Vieux Bassin)

旧港

旧港

周りにはお店が立ち並びます

周りにはお店が立ち並びます

オンフルールの中心部にある旧港はこの町のシンボルでもあります。ポストカードや写真などでも必ずこの旧港が登場するほど。長方形の小さな船着き場といった感じで、常に沢山のボートが停泊しています。港の入り口は橋がかかっており、運がよければ船が入って来る時にその橋が持ち上げられるのを見ることができます。旧港の周りにはぐるりと囲むように同じような形の建物が並んでいて、レストランやカフェ、お土産物屋がずらりと軒を連ねています。夕暮れ時には観光客でテラスが埋めつくされるほどの人気スポットです。とにかくこの景色が可愛らしいので、思わずカメラを向けて色んな角度からシャッターを押したくなりますよ。ちなみに日が暮れた後の夜景もなかなかきれいです。夕飯の後の散歩がてらにぶらりと歩いてみるのもいいですね。オンフルール観光のマストスポットとも言える港です。
お天気の日はテラス席が気持ちいいです

お天気の日はテラス席が気持ちいいです

旧港の夜景

旧港の夜景

サント・カトリーヌ教会(Eglise Sainte-Catherine de Honfleur)

聖カトリーヌ教会の鐘楼

聖カトリーヌ教会の鐘楼

ふたつのネフが繋がっています

ふたつのネフが繋がっています

オンフルールのもう一つのシンボルであるサント・カトリーヌ教会は、旧港のすぐ裏手の旧市街の入り口にあります。この教会の一番の特徴は、フランスだけでなくヨーロッパでも珍しい木造の建物であるということです。普通は石造りである教会の建物がなぜ木造なのかというと、それは造船の技術が関係しています。百年戦争で崩壊した教会を建て直す際、この町では資金不足のため石造りの建物を建てることが困難でした。そこで船大工の力を借り、造船技術を生かして教会が再建築されたのです。そのため、内部の天井は船底の形をしています。ちょうど船をひっくり返した時のような形です。
教会の向かい側には鐘楼が建っています。こちらもほとんどの部分が木造。普通は鐘楼は教会の上に造られるものですが、木造という構造上それが困難であったことと、火災が起こった際のことを考えて別棟として建築されました。
教会と鐘楼、どちらも風合いのある建物です。石造りの立派な聖堂も素晴らしいですが、このサント・カトリーヌ教会は素朴な風情をしているのが魅力。いかにも地元の人たちが心を込めて建てたという愛情が感じられる教会です。
船底の形の天井

船底の形の天井

ステンドグラスが張り巡らされています

ステンドグラスが張り巡らされています

古い街並みを残す旧市街

木組みの家

木組みの家

エリック・サティの生家のプレート

エリック・サティの生家のプレート

オンフルールには中世の面影を残す石畳の細い道が沢山あります。こういった道の密集した旧市街はオンフルール観光では絶好の散策スポット。アートの街としても知られるので、いたるところにアトリエや画廊、アーティストのショップなどがあります。
モネをはじめとする印象派の画家はこのオンフルールを愛し、たびたび絵画に登場させました。モネの師匠であるウジェーヌ・ブーダンの美術館もこの町にあります。また、前衛的な作風で有名な音楽家のエリック・サティはオンフルールで生まれました。旧市街にはそのサティの家が一般公開されています。普通の家とは違う個性的な展示がされているというサティの家はオンフルールのおすすめスポットの一つですが、ナビが訪れた日はちょうど休館日。ご紹介できなくて残念です。
サティの家

サティの家

ブーダン美術館

ブーダン美術館

ノルマンディーの海の幸

新鮮な牡蠣をどうぞ!

新鮮な牡蠣をどうぞ!

珍しいロゼのシードル

珍しいロゼのシードル

さて、フランスの地方に来たらやっぱりその土地の美味しいものを食べたいですよね。港町オンフルールではぜひ魚介類を味わってください。レストランも魚介類を売りにしているお店がほとんどです。前菜は新鮮な牡蠣をどうぞ。日本の牡蠣と違い、透けるような小ぶりの身が特徴です。レモンを絞ってつるりと食べられます。色々食べてみたい人には海の幸の盛り合わせもいいですね。
オンフルールの名物といえばムール貝。運ばれてくる鍋には一人あたり1キロほどの貝が入っています。味付けはシンプルな塩味からクリーム入り、ノルマンディー名産のカマンベール入りなど色々ですが、ナビのお勧めはあっさりとした塩味。かなりお腹が膨らみますが、もう少し余裕があれば本場のカマンベールを食後に味わってください。これでノルマンディーの美味しいものを制覇!
リンゴのお酒、シードルも名産です。オンフルールのカフェではシードルをグラスで出してくれるほか、珍しいロゼのシードルも飲むことができます。アルコール分3%ほどなので飲みやすく、優しいリンゴの味がします。
海の幸いろいろ

海の幸いろいろ

名物、ムール貝

名物、ムール貝


のどかな雰囲気のオンフルールはパリとは全く違うフランスの一面を見せてくれます。街自体は決して大きくないので丸一日あればおおよそのスポットは制覇できるでしょう。素敵な雑貨屋さんもあるのでお土産にシードルのカップなどいかがですか?ちなみにサティの家やブーダン美術館は火曜日が休みなのでそれも頭に入れておいた方がいいです。
とにかくただ街歩きをしているだけでタイプトリップしたような気持ちにさせる可愛らしい街。行ってみればきっとあなたもオンフルールが好きになるはずです!
以上、ノルマンディーからパリナビでした。













関連タグ:ノルマンディー中世芸術教会

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2019-09-11

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