パリから日帰りで行けるプチ旅行!モネの家・ジヴェルニーへ!
こんにちは、パリナビです。フランス旅行と言えばやはりパリが中心。でもパリからちょっと足を伸ばして日帰り観光に出かけてみませんか?
今回は「印象・日の出」や「睡蓮」で知られる印象派の画家、クロード・モネの家に行ってみましょう。モネが86歳で亡くなるまで生涯の半分を過ごしたのが、ノルマンディー地方にあるジヴェルニー。パリからもアクセスが良く、気軽に行くことができます。モネの暮らした家、そしてあの「睡蓮」を生んだ庭とはどんなところでしょうか?早速日帰りジヴェルニーの旅に出発です!
モネの庭を見に行こう!
パリからのアクセス
サン・ラザール駅からノルマンディー地方へ
ヴェルノン駅前からミニトレインが出ています
パリからジヴェルニーへは、電車とバスの乗り継ぎで行きます。まずサン・ラザール駅(Gare St.Lazare)からSNCFのRouen Rive Droite往きに乗ります(切符は改札機のパンチャーに通すのを忘れずに)。そしてヴェルノン(Vernon)駅で下車。電車の本数は時間帯にもよりますが、サン・ラザール→ヴェルノンは2時間に1本ぐらい。帰りは1時間に1本の割合です。運賃は10€~14€で、乗車時間は45分ほどです。
ヴェルノン駅で降りると、電車の時刻に合わせるようにジヴェルニー往きのバスが待っています。バスは往復で10€。または、観光ミニトレインを使う手もありますが、こちらは運行がかなり限られています。
ちなみにタクシーはあまり走っていないので要注意、バスかミニトレインを利用しましょう。
モネの家の入場料は9.5€。チケット売り場は長蛇の列なので、チケットはなるべく事前に買っておくことをお勧めします。サイトから日付を選択して(時間指定はありません)連絡先を記入、カード決済で購入可能です。(購入ページはフランス語のみです。)事前予約チケットを持っている場合は、通常入り口ではなく団体用入り口から並ばずに入場できます。当日買う場合は30分ぐらいの待ち時間を想定しておきましょう。
チケット窓口は長蛇の列(午後1時頃)
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前売り券を持っている人はこちらから優先的に入れます
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季節の花があふれる庭
モネ自身が設計した庭
さて、無事に中に入ると、待っているのは庭園を埋め尽くすような花、花、花!四季折々の花がまさに咲き乱れるといった感じです。暖色や寒色のバリエーション、配置などが計算されつつ、花がのびのびと咲いている様子は、刈りこんだ植物や芝生の庭園とはまた違う自由な雰囲気です。庭を縦断する通路に沿ってまんべんなく見学していくことができます。大振りなダリアの花から控えめな山野草まで、庭師の皆さんの努力が光ります。
大きなアーチの通路をまっすぐ進むと見えてくるのが、モネの暮らした邸宅。外観もとってもかわいいお家、中に入ってみましょう。
モネが暮らした家
モネの家・外観
まず1階青の間と呼ばれる読書室から見学スタート。もうすでにみんなここでため息をつくほどかわいいのです。そして1階半地下にはモネのアトリエが。壁には作品の複製が壁を埋め付くしています。広いゆったりとした部屋は仕事場というよりはむしろサロンのような雰囲気です。
階段を上がって2階は寝室。モネの寝室から洗面室の壁には、セザンヌやルノワールなど友人の画家たちの作品が沢山かけられています。その後モネの二番目の妻アリスやその娘ブランシュ・オシュデの部屋が続きます。当時の様子を忠実に再現したインテリアは見事です。
モネ自慢のダイニングは黄色でコーディネート
また1階に降りて、次は食堂。黄色い壁に黄色い家具、壁に張り巡らされた浮世絵のコレクション。ここに入ると誰もがう~ん、と唸ってしまうのも納得です。モネは友人を招いて食事するのが大好きだったとか。ご自慢のダイニングに佇むモネの写真も展示されていました。そして、またもやため息が出るのは、その隣の台所。ブルーのタイル張りの壁に、ずらりとぶら下がったピカピカの銅製のお鍋。このコントラストは見事です。昔風のかまどもいい味を出しています。
モネの家の特徴は部屋のひとつひとつにふさわしいテーマカラーが選ばれていること。読書の部屋は青、アトリエとモネの寝室は白&木調、女性の部屋は淡い色彩や花模様の壁紙。食堂は黄色、台所は青、など。クラシックな調度品も素敵です。
そして驚くほどの浮世絵コレクション。食堂だけでなく、ありとあらゆる空間に北斎、広重、歌麿などの絵が登場します。この洋館と一見ミスマッチのようで、実はしっくり溶け込んでいるのも面白いですね。
「睡蓮」の生まれた庭
水の庭
緑色の太鼓橋
では最後に大本命、睡蓮の庭へ。庭から地下通路を通って反対側へ出ると、そこが「水の庭」です。柳や楓、竹、牡丹などの日本的な木々に囲まれた広い池が目の前に広がります。そして水面いっぱいに浮かぶ睡蓮!まさにあの大作「睡蓮」の世界です。モネの日本趣味が反映された太鼓橋は池に二つ。こちらは朱色ではなく緑色に塗ってあるのですが、それが庭全体と非常に溶け合っています。この橋にかかる藤棚もあり、春には藤の花が楽しめそう。
この池の周りをぐるりと一周。色んな角度から眺める睡蓮は色んな表情を見せてくれますよ。白いものから濃いピンクなど、色にもバリエーションがあります。
睡蓮の時期は大体6月から8月。できればこの季節がベストシーズンですが、四季折々の花が咲いている水の庭はいつ行ってもモネの世界を堪能できることと思います。
パリから1時間ほどで行けるジヴェルニーは、日帰り観光にうってつけのスポットです。見学には2~3時間みれば大丈夫と思いますので、例えばお昼ごろ出発して夕方の電車で帰って来るということも可能。時間がある人はヴェルノンの町を散策してみてもいいかもしれませんね。
モネの家の開館期間は3月23日~11月1日(2018年)、冬の間は閉館しています。
オランジュリー美術館などで作品を見てから行ってみるのも、後から作品を鑑賞するのもまた面白いと思います。
皆さんもぜひモネの過ごした世界に浸ってみて下さい。
以上、パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2018-03-14