パリの魅力を綴ったトリコロール色で巡るパリノート!
こんにちは、パリナビです。フランスといえば!赤、青、白からなるトリコロール。さて皆さんはこの国旗の意味をご存知ですか?トリコロールとはトリ(tri)=3、コロール(colore)=色を意味で青は自由、白は平等、赤は博愛・友愛を意味、青:ブルジョワ白:聖職者、赤:貴族の三身分の象徴とも言われています。今回はトリコロールの色(青・白・赤)から連想するパリの魅力をナビの独断で色彩心理を交えてご紹介してみたいと思います。それでは行ってみましょう。
☆青☆
青は広い海や空、冷たい水や氷。冷たさが感じられるなか、のびのびとイルカや魚が泳ぎ回るような自由さ、大きく包み込む母性愛を感じられる色。色彩心理の世界でも冷静・洞察力・自由といった意味がありますが、パリの「青」といったら、青い衣に光の輪につつまれた優しいお姿の聖母マリアでしょうか。実はナビ、よくマリアの前に行っては涙を溢しました。どうしてかと言われれば、それは自分が思っていることを上手く相手に伝えられないもどかしさ、悔しさ、誤解、またフランス人的な発想に馴染めないと様々ですけども。どんなに異文化が好き!というナビでも、時には胸がシュンと小さくなることだってあるんですよ!(苦笑)。そんな時ナビがよく訪れたのがあの有名な奇跡のメダル教会。そこには母に抱かれるのに似た空気感があり、マリアを眺めるだけで苛立ち感や心配ゴト、恐怖心がどこかに“ふっと”飛んでいくようでした。教会を後にする頃には、“さぁ、頑張るか!”“語学を磨いて少しでもコミュニケーションをあげよう”てね、そんな風に気持ちを切り替え前を向いて歩きだすことができたのです。
お土産に最適な『奇跡のメダル』
1830年に修道女のカタリナ・ラブレの前に聖母マリアが現れ、カタリナにメダイを造るようにとお告げをして出来たのが、有名な奇跡を起こすと言われるメダル。そのメダイを求め世界中から信者が足を運びます。もし涙を流したくなることがあったらこの教会を訪れてみてはどうでしょう。きっと何かしらあなたに光の手を差し伸べてくれるはずです。そしてこのフランス パリでここにしかない神聖なパワーを感じてみてください。でもスリだけには注意してください。どんなに神聖な場所といえども日本ではありませんので。
さらにもうひとつ、パリの青としてお伝えしたいのが夏の夜空。西の空に日が沈むころパリの街にはオレンジのガス灯が一斉にともりはじめます。深い青の空間に対照的なオレンジの輝きがなんとも神秘的。さらに路上ミュージシャンたちが蝶のようにガス灯の下に集まり音を奏ではじめれば街全体がグッと色みを帯びるのです。これがまさにパリマジック!また観光客が「またパリに来たい」と思わせる魅力だと思います。あなたもぜひパリを訪れた際は十二分に酔いしれてみてください。
☆白☆
さて青に続いてパリで白を思いださせるのは何でしょう。白といえば結婚式のウエディングドレスに白無垢、純粋・潔白なイメージ。それでいて全ての色を吸収し、どんな色にでも染まりますよ、といった柔軟性を持つ色。ではパリの「白」は、ロダン美術館に咲き誇る白い紫陽花や彫刻。バラに結婚式?とあれこれ浮かぶものの、なにか腑に落ちない。
そんな時ナビの目に映ったのが、彼(彼女)を待ちながら編み物をする男性の姿。編み物棒は、ごつい手にはとても不似合いだったけれども、しぐさは本当の女性以上に女性的。お相手が現れると、犬が飼い主を見つけた時、嬉しそうに飛びつくしぐさのように、彼らも抱きつき体全体から『待ってたわ~!』的オーラを表現する。その一部始終をみていて、あらっ!今まであんな風に嬉しがって表現したことあったけ?と、思いながらナビは羨ましささえも感じました。周りを気にせず、つねに自分の心を表現する人々、これがパリの「白」かも。ということで勝手に決めさせてもらいました。
そう毎年パリでは年に一度のゲイパレードが行われます。特にマレエリアにはこのようなお店が集まっているので、マレに行くとナビが観た光景をあなたも目にすることがあるかもしれません。レインボーの旗やミラーボールが回っているのが目印。ゲイを推奨するわけではありませんが、ただ人間として愛って素晴らしいな!私もあんな風にトキメキ、嬉しさをきちんと表現した恋&愛をしてみたい!て異国の地で考えされた、そんな瞬間でした。
☆赤☆
赤を見て氷のように冷たい、ひんやりするって人はあまりいないでしょ。色にはだいたい世界共通のイメージや象徴がありますね。では『赤』といえばやはり温かくて行動的、外交的、情熱、といったキーワード。さぁパリでイメージできるのとは。国旗の赤、カフェのテント、マルシェやスーパーでみかける色鮮やかな果物や野菜たち、ケーキetc.。
う~ん、でもやはりコレでしょうか!『薔薇が咲いた、薔薇が咲いた、真っ赤なバ~ラ~が・・・』。ジャルダンにパルクで甘い香りを漂わせながら、ひときわ存在感をもつ花、薔薇。美しさで多くの人を虜にしながら、触ると痛みケガをあたえるところが、どことなくパリに似ている気もします(これちょっと皮肉すぎるかしら)。これから夏にかけて一番の見ごろとなります。オススメはヴローニュの森のバガテル公園、パリ郊外のライレローズです。なかでもナビの一押しはライレローズ周辺にある各個人宅に咲いている薔薇。このエリアはパリの繁華街とかなり違い、一軒ごとに庭やブドウ畑などがあり時間の流れが大変のんびりしているのです。旅に時間のある方はピクニック気分で郊外に出向いてお花観賞をしてみてはいかがでしょう。他に何があるってわけではありませんが、パリにはない贅沢な空間と時間が待っていますよ。日々忙しいあなたに、そしてこれからの季節にピッタリなエリアだと思います
いかがでしたか?ナビが勝手に色ごとでパリの魅力を綴った色で巡るパリノート。はじめての方は観光名所を回るだけで精いっぱい。でも2度目3度目のパリの方、違ったベクトルでパリを覗いてみてはいかがでしょう。新しいパリを発見するとともに、あなたも知らなかった自身の魅力に気がづくこともあるかもしれません。ということで以上ナビでした。
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記事登録日:2011-06-03