フランス料理のピンキリ!

フランス料理と言ってもピンからキリまで。フランス家庭料理も含めて在住者の目線でレポートします!

こんにちは!パリナビです!ご存知の通り「美食の国フランス」、ことにその中心地であるパリには、多くのレストランがひしめき合っています。それもそのはず、現地に住む食通フランス人をはじめ、世界中から集まる美食家をうならせるための高級レストランから、庶民の味方のレストランまで、ピンからキリまであらゆるレストランが軒を連ねています。そして、そのレストランの数に比例してフランス料理の種類もさまざま。お馴染みのフレンチから、高級フレンチ、はたまた庶民派フレンチや家庭料理まで、今日はフランス料理のピンからキリまでご紹介していきたいと思います! 

フランス料理とは?

日本でのフランス料理のイメージは前菜・メイン・デザートにワイン…「量の多くない奇麗に盛り付けされた料理が出てくる」といったイメージがあると思いますが、このようなフランス料理を毎日食べているフランス人は正直あまりいません。ミシュランなどで紹介されているような豪華な星付きレストランのフランス料理の世界は、昔々フランスに王様がいた時代まで歴史をさかのぼって解説する必要があります。宮廷時代、宮殿には必ず「宮廷料理人」がいて、「王様のための料理」「宮廷晩餐会のための料理」を提供していました。これが現在の高級フランス料理の始まり。そしてこの高級フランス料理を作る料理人(シェフ)たちが、現在では星付き高級レストランにおいて、食事と文化、双方の歴史を大切に受け継いでいるのです。皆さんが思い浮かべる高級なフランス料理は、こちらフランスでも高級フランス料理なんですよ。それではパリジャン、パリジェンヌは普段どんな食事をしているのでしょう? 

一般家庭での食事は?

外食率が日本に比べてそれほど高くないフランスでは、基本的に家庭で食事を済ませることが多いです。平日は特に忙しい人が多いから、簡単なものを準備する場合がほとんど。例えば、仕事帰りにチーズとハムを買う。それからパン屋に寄ってバゲット(フランスパン)を買う。家にはワインがストックされている。野菜が食べたい人はこれにサラダを足し、子供達には温かいスープを足す。乳製品や加工肉、パン、ワインが美味しいフランスですから、これだけで、十分豪華な食卓になると思いませんか?そして週末は、のんびりマルシェへ出かけ、鶏肉専門店でローストチキンを買う。それにサラダとバゲットを添えて、ストックしているワインを足せば、豪華なブランチの完成です。料理が好きな人は、週末に家族や友人を招いて、フランスの一般的な家庭料理を振舞うこともあります。庶民派フレンチはこんな簡単な食事だったんですね。
チーズの種類も様々!

チーズの種類も様々!

バゲット

バゲット

ワインもピンキリ...安いワインでも十分においしい!

ワインもピンキリ...安いワインでも十分においしい!

フランス料理のピンキリ! レストラン家庭料理
農業大国フランス!野菜がシンプルに美味しい!

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フランス料理のピンキリ! レストラン家庭料理

フランスの家庭料理とは?

フランスといっても家庭料理はその都市によってさまざま。例えばキッシュやタルトの軽食系から、トマトのファルシ、ラタトゥユなどの野菜煮込み料理、同じ煮込み料理のポトフも有名ですが、これはpot-au-feu(火にかけた鍋)の意味なので人によってその料理方法も随分違います!もちろんデザートにはプリンやマドレーヌ、ガトーショコラ、りんごのタルトなど、昔ながらのメニューが大人気です。ホッとする家庭の味は日本もフランスも同じなんですね。どれも家庭にある材料でパパッと作れる、お馴染みフレンチです。
キッシュ・ロレンヌ、ベーコンのキッシュです。

キッシュ・ロレンヌ、ベーコンのキッシュです。

トマトのファルシ。これもフランスでよく見かける調理方法です。

トマトのファルシ。これもフランスでよく見かける調理方法です。

お肉をシンプルにロースト

お肉をシンプルにロースト

煮込み料理の代表「ポトフ」

煮込み料理の代表「ポトフ」

マドレーヌ

マドレーヌ

リンゴのタルト

リンゴのタルト

チョコのフィナンシエ

チョコのフィナンシエ

レストランの食事は?

もちろんフランス人だってレストランへ食事に行きます!ただし誕生日や特別な記念日など、少し特別な感覚で出掛ける人が多いかもしれません。もちろん、その内容もピンキリです。レストランの嗜好も「料理のジャンル」「ワインの豊富さ」「ジャケットが必要か否か」「ひと皿のポーションはモダン(少なめ・オシャレ)か、田舎風(どっさり・ガッツリ)か」「子連れが可能か否か」などによって、お店の値段設定や立地条件も変わってきます。レストランへ出掛ける前には最低限、予算、自分の食べたい料理の内容、お店の雰囲気、お酒の種類、などなど、どこに重点をおいてレストランを選びたいか、予め絞っておく必要がありますね。 
例えば、気軽に行けるお値段が人気のカジュアルフレンチレストランでは、メニュー内容も家庭料理風のものが多いです。
前菜
テリーヌ、フォアグラ、スープ、スモークサーモンなど。
フォアグラ

フォアグラ

リエット(豚肉のパテ)

リエット(豚肉のパテ)

「スープ・ド・ポワソン」魚のスープ

「スープ・ド・ポワソン」魚のスープ

スモーク・サーモン

スモーク・サーモン

メイン
肉のグリルやロースト、魚料理、煮込み料理など。
「マグレ・ド・カナル」鴨の胸肉

「マグレ・ド・カナル」鴨の胸肉

シンプルにステーキ!

シンプルにステーキ!

白身魚のグリル

白身魚のグリル

ウサギのロースト

ウサギのロースト

ルクルーゼやストーブに代表されるホーロー鍋の煮込み料理もフランスの家庭料理の代表といえるでしょう!

ルクルーゼやストーブに代表されるホーロー鍋の煮込み料理もフランスの家庭料理の代表といえるでしょう!

デザート
タルトタタンやチョコレートムース、クレームブリュレなどなど。
クレーム・ブリュレ!

クレーム・ブリュレ!

「タルト・タタン」リンゴのタルト

「タルト・タタン」リンゴのタルト

「クイニーアマン」ブルターニュ地方を代表するデザートです。

「クイニーアマン」ブルターニュ地方を代表するデザートです。

少しオシャレなレストランになると、メニュー内容も少し凝ったものになり、盛り付けも洗練された雰囲気になってきます。もちろんお値段もそれなりに上がりますが、その違いを発見するのもの面白いかも知れません! 

もしレストランに行ったらチップはいるの?

パリに住んでいると良く聞かれることなので豆知識としてお伝えすると、チップについては、サービス料として既にお会計に含まれている場合もあるので、お勘定の時に、必ずレシートを確認しましょう。いずれにしても、自分が店内で食事をしていて、食事が「美味しかった」サービス担当者が「丁寧、親切だった」、また店内で過ごした時間に「満足した」などなどポジティブな印象を持った場合には、お礼の気持を込めてチップを置いて帰りましょう。チップの金額は自分が受けた印象に比例する額で十分です。星付きのレストランになると話は違ってきますが、一般的なレストランであればよく言われる、金額の10%を置く必要はありません。 

「オススメのレストランを教えてください」パリに住んでいると、必ず聞かれるもう1つの質問がコレ。そして、ものすごく回答に困る質問でもあります。なぜなら、フランス料理はピンキリだから。前記の通りパリには高級レストランから、一般の人たちが普段気軽に外食を楽しむためのレストラン、そして家庭で食べられる美味しい食材まで、ありとあらゆる選択肢があります。フランス滞在中に、美味しいフランス料理を楽しむためには「どこに重点をおくか」がポイント!「今日はコレを食べたい!」という的を絞って、ぜひ美味しいフランス料理を楽しんで下さいね!チーズやフランスパンなど美味しい食材が満載のパリ!これらをテイクアウトしてホテルや公園で食べるというのもナビ的にはオススメです! 以上、パリナビでした!  
関連タグ:レストラン家庭料理

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-09-16

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