スイーツ・ツアー・フランス-フランスの地方菓子をめぐる旅-パート2!

選りすぐりのフランス中のスイーツをご紹介します。

皆さん、こんにちは。パリナビです。旅先で気軽に味わえて楽しいスイーツ。自称フレンチスイーツ・スペシャリスト!?のナビが選りすぐりのフランス中のスイーツをご紹介します。

ビスケット好きはナントへ。

まずはナント。ナントは、フランスの西部にあり、アーティスティックで自由な雰囲気がただよう町。新しいかたちのアートがうまれる町はフランス人の間でも住んでみたい地方都市ナンバーワンだとか。そしてナントはビスケットの町。かわいいモチーフは、クッキーではないビスケットと呼ぶ方がぴったりきます。バター風味でもちろん美味です。コーヒーを注文したら、かわいいビスケットを付けてくれました。メッセージ入りのクッキー。

クッキー派ならマルセイユ!

ビスケット派ではなくクッキー派だというあなたにオススメなのが、南フランスのマルセイユのどの地域よりも豊富なクッキーの品揃えです。マルセイユ独特のクッキーといえば、ナヴェット。オレンジ・フラワーウォーターの香りがほのかに香る一品。特に230年もの歴史ある石釜焼きの「フール・デ・ナヴェット」は迫力があります。いやしかし、固そうな外観ですが、実はそうでもありません。オレンジの花の香りがくせになりそう。マルセイユといえば、地元民が愛するおやつ菓子「シシ」と「オレイエット」どちらも手軽な揚げ菓子です。お腹がすいた時に屋台でどうぞ。
マルセイユの町並み、アフリカへも近い港町らしい明るい雰囲気がただよいます。

マルセイユの町並み、アフリカへも近い港町らしい明るい雰囲気がただよいます。

クッキーが並んでいてどれにしようか迷ってしまう。ぜーんぶ食べたい。

クッキーが並んでいてどれにしようか迷ってしまう。ぜーんぶ食べたい。

シシ、揚げ菓子です。屋台で購入できます。

シシ、揚げ菓子です。屋台で購入できます。

フランスどこでもアップルパイ!

りんごのタルトはおやつの定番中の定番。味にハズレなしなのも嬉しいところ。なんとりんごスリッパという意味のアップルパイ「ショーソン・オ・ポム」は、りんごのピューレがたっぷり入っています。りんごのピューレを生地に塗って焼いたお菓子は「グリエ・オ・ポム」同じ材料でもショーソンとは全く違った味わい。こちらの2つはフランス全域で見かけるお菓子です。他にも生クリームと組み合わせたりんごたっぷりのタイプ、りんごのみで作ったタルト、バターでソテーしたりんごを引き詰めたもの‥りんごのお菓子はフランス人にも人気のお菓子のひとつ。リソル(ショーソンのプルーンバージョン)は、アヴェロンで見ることができます。プルーンのペーストがたっぷり入っているお祭りの時に食べるお菓子。
世界遺産、アヴェロンのコンクの村。

世界遺産、アヴェロンのコンクの村。

プルーンたっぷり「リソル」

プルーンたっぷり「リソル」

粉、有塩バター、砂糖を変幻自在。ブルターニュのお菓子!

フランスの西のはずれ、ブルターニュ地方では有塩バターを使ったお菓子が有名。なんと朝食にも食べるというバターたっぷり、砂糖もたっぷりのお菓子「クイニー・アマン」は日本でも有名ですね。クイニー・アマン協会もあり、クイニー・アマンの伝統を残しつつ、次世代に引き継ぐ活動が展開されています。このバター感とキャラメルのネッチリ感はたまりません!
また、ファー・ブルトンはブルターニュの人だけではなく、フランス人の大好物のひとつ。お菓子屋さんには必ずといっていいほど置いてあるのがフラン。フランにとても良く似ているのですが、ガトー・ブルトンには、プルーンが入っているのもひとつの特徴。巨大なファー・ブルトンをフランス人きどってほおばってみるのも良し。塩味が効いた厚焼きクッキー「パレ・ブルトン」バター、粉、砂糖、たまごのシンプルな材料で作ったクッキーは、濃厚な味わい。お土産クッキーにも最適です。
有塩バターを使ったお菓子

有塩バターを使ったお菓子

ファー・ブルトン。どこのお菓子屋さんでも見かける人気のファー。

ファー・ブルトン。どこのお菓子屋さんでも見かける人気のファー。

厚焼きクッキーのパレ・ブルトン。

厚焼きクッキーのパレ・ブルトン。

フランスで注目したいアラブのお菓子!

実はアラブのお菓子は、フランス菓子のルーツでもあるんです。例えばフィユタージュ生地。バターと粉の層になった生地でミルフィーユにも使われています。このルーツをたどるとアラブのお菓子に辿り着くとか。また、町に一軒はアラブ風のお菓子を売る店を発見します。是非トライしてみてくださいね。
ショーケースに並ぶアラブ菓子

ショーケースに並ぶアラブ菓子

形も色々。フランス菓子の原点のひとつ。

形も色々。フランス菓子の原点のひとつ。

とっておきフランスフルーツ!

日本では見かけないとっておきフルーツ「レンヌ・クロード」は、梅の実のような真緑のフルーツ。見かけとは裏腹に甘くてジューシー。お菓子に使ってもとってもおいしいんです。レンヌ・クロードのお菓子を楽しみたい方はツールやアンジェへ。レンヌ・クロードを丸ごと包んだ花型のお菓子がありますよ。ただし、レンヌ・クロードの季節は短いので、限られた時期にしか味わえませんのでご注意を。
もう1つ、お菓子にぴったりのフランスのフルーツは「ミラベル」。サクランボくらい小さな黄色いフルーツです。生でおいしい焼いても煮てもおいしいミラベルを使ったお菓子は、フランス人の好物のひとつ。シンプルにタルト、ミラベル入りのチョコレート、コンフィチュールなどを見かけます。ロレーヌ、アルザス地方でよく見かけるお菓子です。
スイーツ・ツアー・フランス-フランスの地方菓子をめぐる旅-パート2! ガチョウの羽で種を抜き取ったグロゼイユの名物コンフィチュール

ガチョウの羽で種を抜き取ったグロゼイユの名物コンフィチュール

スタニスラス広場

スタニスラス広場

ロレーヌ地方のアーモンド・スイーツ!

ロレーヌ地方といえば、前回のスイーツ・ツアーでもご紹介しましたが、まだまだありますよ。結婚式に欠かせない幸せのシンボル「アーモンドのドラジェ」も、ロレーヌで作り始めました。なぜかロレーヌでよく見るのがアーモンドのお菓子。アーモンド風味のメレンゲにプラリネサンドのお菓子はロレーヌのスペシャリテ。生地がさくっとクリームになじみます。
アーモンドの祝い菓子「ドラジェ」

アーモンドの祝い菓子「ドラジェ」

アーモンド風味のお菓子。名前はお店によってそれぞれ違う。

アーモンド風味のお菓子。名前はお店によってそれぞれ違う。

ロレーヌ地方にはチョコレート菓子が豊富

ロレーヌ地方にはチョコレート菓子が豊富


さあ、いかがでしたか?季節によって、地方によって個性豊かなフランスの地方菓子。是非試してみてくださいね。以上パリナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-12-13

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