フランスのライフスタイル ~生活&恋愛編~

フランス・パリの暮らしってどんな感じ??パリ在住ナビがお答えします。

ライフスタイルもお洒落??

ライフスタイルもお洒落??

こんにちは、パリナビです。日本ではフランス人のライフスタイルに関する本が人気ですね。例えば「10着しか服を持たない」とか、「部屋にゴミ箱がない」というフレーズに代表されるように、「質素で合理的」な生活が印象付けられているようです。
また、「恋愛至上主義」なんて言われるフランス人の恋愛や結婚観についてもロマンチックなイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
その反面、「仕事が遅い」とか「お風呂に入らない」というマイナスイメージがあるのも確か。
実際フランス人たちは本に出てくるような生活を本当にしているのでしょうか?そして本当ならその理由とはどんなものなんでしょうか?フランス庶民の日常生活から内面までパリナビ的に分析してみたいと思います。

フランス人は倹約家?!

買い物はしっかり吟味

買い物はしっかり吟味

フランス人は10着も服を持たない??

フランス人は10着も服を持たない??

まず大体のフランス人の風潮としては、「倹約家」なことは確実です。フランス人は「割引」「タダ」という言葉が大好き。「しかも無料」「2つ目は50%オフ」というフレーズは大事な売り文句です。必要なものがあっても急ぎでなければ「次のソルドまで待つ」のがフランス人。日常では、スーパーでのお買い得品はしっかりストック買いします。特に週末の買い出しはカートが山積みになっているのが普段の光景です。セールがあれば一気にお客さんが増え、レジに行列ができます。
百貨店で扱うような洋服は、基本的に一般庶民には高すぎるので、ファストファッションのお店はパリにも沢山あります。一年中着まわせるアイテムを何とか工夫してお洒落に見えるようにするのが一般の人達のファッション事情です。
外食費は高いので基本的に食事は家で。カップルの記念日や友人と会うなど特別な機会にレストランに行くことがあるぐらいです。
安くて新鮮なものが揃うマルシェ

安くて新鮮なものが揃うマルシェ

安い古着も工夫次第

安い古着も工夫次第

フランス人の部屋にはゴミ箱がない」のは本当。リビングだけでなく、家じゅうにゴミ箱があるのはあまり美しくないからです。ゴミはキッチンの大きなゴミ箱まで捨てに行きます。
インテリアは自分の趣味を最大限に インテリアは自分の趣味を最大限に

インテリアは自分の趣味を最大限に

思い出を大切にするバカンス

家族で過ごすバカンスはとっても大事

家族で過ごすバカンスはとっても大事

フランス人にとってバカンスはとっても大事なイベント。ここでもなるべくお金をかけずに、日常から離れたのんびりできる場所で、家族とゆっくり過ごすのが一番重要なことです。時間はたっぷりあるので、急いであちこち巡ってお土産屋さんで沢山買い物をして帰る、という必要もありません。時間のない日本人からするとちょっとうらやましいですね。「どこかに行ったらお土産を買って職場に配らなくてはいけない」という義務感もありません。
一番のリフレッシュ方法 一番のリフレッシュ方法

一番のリフレッシュ方法

フランスのお役所仕事とは?

移民がお世話になるシテ島の警察庁

移民がお世話になるシテ島の警察庁

フランスに住む日本人の多くが感じるストレスのひとつ。例を挙げるとこんな感じでしょうか。

〇電話が通じない
そもそも電話で問い合わせるのは無理。出ない、あるいは出た人がいい加減な回答をする恐れがあります。

〇必要書類などがサイトでは説明不足
行政・警察関連のサイトで述べられている以外の書類が必ず必要です。思いつく限りの書類をあらかじめ用意しなければいけません。足りない場合は一から出直し。

〇担当者によって言うことが違う
これが一番困るところ。前回言われた書類を用意しても今回の担当者が違えば書類が足りない、違うなどで却下。
フランスの郵便局は常に混んでいます

フランスの郵便局は常に混んでいます


〇とにかく仕事が遅い
「機嫌が悪い」「疲れている」などのとっても個人的な理由で相手に対する態度を豹変させるのが、行政サービスに限らず、サービス業全てに言える大きな特徴の一つです。そしてあくまでも自分のペース。日本の感覚からすると非常に仕事が遅いです。そして時間が来たら仕事は終わり。

〇郵便局はいい加減?
昔に比べれば随分マシになったと言われてはいますが、荷物の配達を請け負うクロノポストはかなり不評で、「別の住所に届いた」「送り主に戻ってしまった」と言ったトラブルはよく聞く話です。最近はセルフサービスの導入が増えて接客自体が少なくなっています。

衛生観念と美容

コスメ大国、フランス

コスメ大国、フランス

手洗いをしない人が多いです・・・

手洗いをしない人が多いです・・・

フランスを含めヨーロッパは全体的に湿度も低く、日本ほど汗をかくことはありません。同じ服を続けて着られるのもそのため。特に多いのは髪を毎日洗わないという人。多くて2日に1度、なかには一週間に1度という、日本人からしたらかなりの強者もいます。これにはフランスの水質も関係している様子。こちらの水は硬水なので、毎日洗ったりしたら髪が傷んでしまうという話なのです。でも一番の理由は「面倒くさいから」。実際のところ夏場のメトロやバスの中はちょっと臭いが気になるかも。

女性はノーメイク派もいればしっかり派もいて一概には言えませんが、言えるのはみな自分にあったメイクをしているということ。洋服もそうですが、流行り廃りには左右されません。大事なのは自分のスタイルを持つこと。
年を重ねることは美しいこと、というフランス的な考え方もありますが、実際はアンチエイジングケアや白髪染めをしている人も沢山います。
ジム人口もかなりあります

ジム人口もかなりあります

マニキュアはほとんど必須

マニキュアはほとんど必須

少ない結婚、多い離婚

役所での結婚式

役所での結婚式

クラブやバーは出会いの場

クラブやバーは出会いの場

日本では婚活が盛んですが、フランスではどうやってパートナーを見つけるのでしょうか?
カップルの出会いは色々ですが、多いのが友人宅のパーティで知り合うというもの。「友達の友達」はやっぱりよくあるパターンですね。合コンではありませんが、出会いの機能としては似たような感じかも。他には学生時代からずっと一緒という子持ちカップルも意外と多いんですよ。
フランスにも出会い系サイトは沢山あり、真面目にお付き合いを考えている人のためのものも存在します。相手に求めることは価値観や趣味が合うことが一番。女性が結婚して家庭に入るという考えがほとんどないフランスでは、日本ほど男性の収入を気にしないのではないでしょうか。子供ができても歳をとっても恋人のままでいることが大事なんでしょうね。
恋愛も個人主義

恋愛も個人主義


フランスでは籍を入れることは重要ではありません。結婚よりもずっと手続きが簡単なパックスという契約制度があったり、単に同棲して子供がいるカップルにもちゃんと親子の資格が与えられているので、社会的にも特に結婚の必要がないのです。
実はフランスは結婚した夫婦の約半分が離婚するという、離婚大国。むしろ結婚をしてしまうと弁護士だの書類だのと離婚の手続きが大変なのです。ということで結婚⇒離婚のリスクを負いたくないのがこちらの人の本音というわけです。

フランス人と一口に言ってもライフスタイルは様々。本などに描かれているフランスの生活はちょっと美化されすぎているかな?というのがナビの印象です。そういう人もいるかも知れませんが、パリジャンに限って言えば、高い家賃の狭いアパートを何とか工夫して暮らし、忙しい仕事と家庭をやりくりしているのがいわゆるフツーの人たちです。ただ考え方は日本人と正反対な部分もあるので、長く滞在するにはかなりの柔軟性が必要かも。またそんなお話も機会があったらしてみたいと思います。
以上、パリナビでした。




上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-11-15

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