所変われば水も変わる。衛生状態やトイレ事情も変わる。日本とは全然違います!
ところ変われば?!
こんにちは、パリナビです。海外旅行でちょっと気になること、それはお水や衛生面、そしてトイレ事情ではないでしょうか?とても基本的なことだけにかえって忘れがちになりそうですが、出発前から知っておいて損はないと思います。日本の感覚でいたら実はちょっと違った?!なんてことも。というわけで今回は、パリにおける水、衛生、そしてトイレ事情をお話していきましょう。
パリの水は硬水
水道局(13区)
ミネラル分を多く含む硬水
ではまずお水についてお話ししたいと思います。
よく、「パリの水道の水は飲めるの?」と聞かれることがあります。はい、パリの水道の水は飲めます。家庭の水道水なら、飲用にも料理用にも問題なく使えます。お水のせいでお腹をこわすという事はまずないと考えて大丈夫です。
日本の水との決定的な違いは「硬度」。日本の水は軟水ですが、パリの水はカルシウムやマグネシウムの多い硬水です。水の味に敏感な人だと、もしかしたらパリの水には違和感を覚えるかも知れません。
硬水は洗顔や洗髪に向いていないという話もあります。確かにフランスでは、化粧落としはクリームやオイル、シートで拭き取るという方法が一般的で、洗顔で落とすという習慣はありません。硬水で毎日洗顔するとお肌がカサカサになるということでしょうか?(ちなみに日本でいう化粧水というものは存在せず、顔用の保湿クリームを塗るのが一般的です。)洗髪もしかりで、毎日髪を洗うという人はあまりいません。髪が傷んでしまうとか、抜けやすくなるという話も聞きます。日本にいる時と同じような感覚でフェイスケア、ヘアケアをしていたら水質と乾燥が相まってカサカサ、パサパサになる可能性もあるかも知れません。洗髪ではリンスをしっかり目に、化粧を落とす時は洗顔ではなく拭き取りにして、保湿力の強いクリームをしっかり塗っておけば、旅行中の肌トラブルも防げると思います。
化粧落としは拭き取りが基本
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シャワー後はしっかり保湿を
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水道局にある給水スポット
さて、飲料水についてですが、最初にお話ししたようにパリの水道水は問題なく飲めます。パリの街かどで、小さな噴水のようなものを見かけたら、それは給水スポット。飲める水なんです。水道局の給水スポットではパリジャンが空のペットボトルを何本も持参して水を詰めて行く光景も。ガス入りの水まであるんですよ。
でも水道の水を飲むのに抵抗があるという人は、スーパーでミネラルウォーターを買いだめしておきましょう。日本で買うよりも安く売られていますし、種類もいっぱい。エヴィアンやヴォルヴィックあたりは日本でもおなじみですよね。反対にコントレックスやエパールなど、かなり硬度の高い水も売っています。お通じにも効くので、旅行中便秘に悩まされる人にはこれらの硬水はお勧めです。
あると便利なウェットティッシュ
次に衛生について。これは日本の衛生観念に比べると正直劣るという印象です。パリの街は建物など上を見上げている分にはとても美しいのですが、道に目を落とすと、かなりがっかりします。ゴミやたばこの吸い殻に加えて、住宅地では特に犬の落し物がどうしても目につくのです。最近はちゃんと始末をする飼い主も増えてきていますが、どうしてもなくならないのが現実。みなさんもどうか足元には十分気を付けて歩いてください!
パリ旅行であると便利なものはウェットティッシュです。日本から持って行ってもいいですが、スーパーでもベビーコーナーに売られていることが多いです。携帯サイズもあるのでぜひ使ってみて下さい。薬局では携帯用の除菌ハンドジェルなんかも置いていますよ。
犬を飼っている率の高いパリ。後始末は飼い主の責任です
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清掃局の車が道を掃除していきますが・・・
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困った時の!トイレ事情
食事の後はトイレに寄っておくのがベター
では最後にどうしても欠かせないトイレについて。パリの街でトイレを探すのは大変です。日本のようにメトロにはトイレはなく、コンビニでトイレを借りることもできません。まずレストランで食事をしたときに済ませておくのが一番賢明です。それでも困った場合はそこら中にあるカフェに行くことが手っ取り早い方法。ファストフード店では、店舗によりけりですが、自由に使えるところはあまりないと考えた方が良いです。デパートやショッピングセンターは、無料のところと、使用料を取るところとありますが、お手洗いのある階が少ないので若干不便です。デパートでお買い物をする際にはついでに寄っておくのがベター。
飲食店が見当たらないところでトイレに行きたくなったら、公衆トイレという手段もあります。
実はこれ、ちょっと使い方が分かりづらいので、この場で簡単に説明しましょう。
まず、ドアの横にあるランプを確認します。一番左の緑が点いていたら使用可能、その隣は使用中、その隣は洗浄中、そして一番右は使用不可という状態です。先の使用客が出ても、すぐに入ることはできません。一旦洗浄中となって、その後使用可能のランプが点くまで待たなければいけないのです。(使用後には自分で流さず、そのまま外へ出ます。すると自動的に洗浄中の状態になるというわけです。)
誰でも無料で入れる利点が逆に裏目に出て、あまりこの公衆トイレを使いたがる人はいませんが、緊急の場合は見つかると助かります。
ちなみにパリでは便座に座ることは避けましょう。中には最初から便座のついていないトイレもざらにあります。
通りにポツンとあります
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使える状態かまず確認してから。ちなみにこれは使用禁止中・・・
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いかがでしたか。衛生面での話になると華の都パリもちょっとしぼみがちになりますね(笑)。どうしても日本のスタンダードに比べると、少なからずショックなことも目につくかも知れません。あくまでも外国ということで、あまり神経質にならずに過ごせてもらえたら幸いです。あと、日本では風邪防止のためにマスクをよくつけますが、こちらでつけると怪しい人になってしまうのでハンカチなどで対処しましょう。
では快適な旅行になりますように!
以上、パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2016-02-17