■パリの電話事情

フランスの電話会社や日本のスマートフォンをパリで使う場合などの情報をお届け!

フランスでも必須アイテム

フランスでも必須アイテム

こんにちは、パリナビです。今回は現代の生活になくてはならない必需品、電話事情についてご紹介しましょう。ちなみに現在のフランスでは4人に3人がスマートフォンの時代。固定電話よりも携帯でのやり取りが一般的なところはあまり日本と変わらない気がします。そしてフランス人もやっぱりスマホ中毒。いつでもどこでもスマホ片手にテキストやSNSに夢中です。ではフランスの携帯電話会社やサービス、そして日本から携帯を持って行く場合の利用ガイドなどをお話ししていきたいと思います。

フランスの電話番号

地域によって分かれています

地域によって分かれています

フランスの国番号は+33です。
電話番号は10ケタの数字からなります。最初の数字は電話のタイプを表しています。例えば01はパリを含むイル・ド・フランス地方の固定電話。あとはざっくりとフランスを4つに分ける形で地方によって02・03・04・05と固定電話の局番が設定されています。
06・07は携帯電話。08は無料あるいは通話料が特別に設定されている特別な番号。09はインターネット回線を利用したIP電話の局番です。
電話番号の表示は、01 23 45 67 89 のように2ケタずつに区切って、読み方も2ケタずつの数字で読まれます。
日本からフランス(01 23 45 67 89番 )にかける場合、
0033 010(国際識別番号) 1 23 45 67 89 という風に最初の0を省いてかけます。
反対にフランスから日本(01-2345-6789)にかける場合も、
0081 1 2345 6789 と市外局番の初めの0を省いてかけます。

スマートフォンの時代

街角から姿を消す公衆電話

街角から姿を消す公衆電話

携帯電話の普及に伴って、街角にあった公衆電話はどんどん姿を消してしまい、今は見つけるのが困難なくらいです。(あっても使える状態でなかったりします…)電話に関する状況はおそらく日本とあまり変わりないと言えるでしょう。
今フランスでは携帯ユーザーの74%ほどがスマートフォン所有なのだそうです。電化製品のお店に行ってもディスプレイしてあるのはほとんどがスマホ。そして端の方に若干の携帯電話が並んでいる状況です。

ちなみにメーカーではダントツでサムスンが人気です。それと同じぐらいでアップルが競い合っている印象。他にはLG、HTC、Motorola, Nokiaなど。ソニー製も人気です。端末の値段もピンキリですが、最新機種になると700ユーロ、800ユーロはします。反対に古くなると100ユーロ台かそれ以下でも購入できます。決して安い買い物ではないので、スマホはもう貴重品扱いです!
フランス人にとってもスマホは高い買い物 フランス人にとってもスマホは高い買い物

フランス人にとってもスマホは高い買い物

主なオペレーター

Orangeのショップ

Orangeのショップ

フランスの最大手です

フランスの最大手です

オランジュ(Orange)
フランス最大シェアのオペレーターです。元国営のフランステレコムが母体なので当然と言えば当然なのですが、エリアカバー率や通信速度などのサービス面でも他社を圧倒的に上回っています。他社に比べて若干高め。
ブイーグテレコム

ブイーグテレコム

ブイ―グテレコム(Bouygues Telecom)
ここ数年でカバー率の高くなったブイーグテレコム。自社ブランドのBand Youというプランは低料金でサービスが充実、内容もバリエーションに富んでいるので、自分の用途に合わせたものを選びやすいのが特徴です。
SFR

SFR

エスエフエール(SFR)
ブイーグと並んで人気のオペレーター。ブイーグの入らないエリアもカバーしていたりする比較的安定したブランドです。
急成長中のFree

急成長中のFree

フリー(Free)
コストパフォーマンスで人気急上昇中のオペレーター。他社と比較してもその価格の安さはびっくりです。ただエリアやアフターサービスの面でまだまだ課題が残っているのは否めません。

日本からスマートフォン、どう使えば?

日本で使っているスマホをパリでも使いたい!でも普通に使ってしまって後で莫大な請求が来るのも怖い…。
海外データ通信をオフにする、機内モードをオンにしてwifiを使う、など色んなやり方がありますが、SIMカードを入れ替えるというやり方もあります。
先にあげたフランスの通信会社も、外国からの旅行客用にプリペイドSIMをこぞって販売し始めました。例を挙げてみましょう。
この方法はSIMフリーの電話でないとできないので、日本で確認してSIMロックを解除する必要があります
Orangeの販売するプリペイドカード

Orangeの販売するプリペイドカード

オランジュの場合
「Orange Holiday」というプリペイドカードがあります。2時間の通話、1000通のSMS、1Goのインターネットがヨーロッパ全域で使えるもので、14日間有効。お値段は39.99ユーロです。リチャージの必要があるときは20ユーロプラスで1時間の通話、500通のSMS、500Moのインターネットがさらに14日間可能です。

ブイーグテレコムの場合
通話とSMS、MMS無制限(フランス内に限る)が1週間有効のSIMカードを19.99ユーロで販売しています。この場合、インターネットは300Mo、海外へはSMSが20通、通話は12分可能です。

SFRの場合
通話1時間+フランス、ヨーロッパへのSMSが500通+モバイルデータ1Go+SFRWIFI ホットスポットでのアクセスが無制限のLa Carte Welcomeを販売しています。お値段は24.99ユーロで10日間有効です。

Freeの場合
なんと1か月2ユーロという激安なプランがあります。2時間の通話+50Moのインターネットが可能で1か月有効。その他19.99ユーロで50Go(4Gの場合)、100ヵ国の固定電話への通話が無制限という画期的なプランもあるfree。
今回は店舗に行って自販機での購入を店員さんに案内してもらいました。

便利なFree店舗のSIM自販機

Free店舗

Free店舗

こちらが自販機。操作はフランス語のみ

こちらが自販機。操作はフランス語のみ

Freeの店舗はマドレーヌ寺院から徒歩すぐ。店内は広く、端末のディスプレイも充実しています。
では早速SIM自販機を試してみましょう。
まず購入にはメールアドレスとクレジットカードが必要。画面はフランス語のみですが、選択するのみで進むので分かり易いです。また店員さんがそばにいるので分からなければ手伝ってくれますよ。
1か月2ユーロか19.99ユーロかのプラン選択をします。プランの内容は画面に表示されているので、自分に合ったものを選択。今回は19.99ユーロの方を選んでみました。このプランは先にご紹介した内容以外にもフランス国内の通話やSMSが無制限、3Gなら3Goまでのインターネットモバイルが可能、Free WiFi のホットスポット利用が無制限などお得感いっぱいのプランです。
次に電話番号を選択、そのあとSIMカードのタイプを選びます。SIMカードは10.00ユーロなので、トータル29.99ユーロの支払いとなります。Visa とMastercardでの支払いが可能です。
自販機での購入は、この店舗の他、新聞・雑誌やたばこを扱っている街角のPresseにも設置されているとのこと。サイトでも確認できます。
e-mailアドレスとクレジットカードで購入可能。

e-mailアドレスとクレジットカードで購入可能。

プランを選びます。

プランを選びます。

電話番号を決めます。

電話番号を決めます。

SIMカードのタイプを選びます。

SIMカードのタイプを選びます。

SIMカード代は10ユーロ。

SIMカード代は10ユーロ。

VisaとMastercardが使えます。

VisaとMastercardが使えます。


もはや固定電話よりも携帯電話なしでは生活できない現代。パリは携帯電話を狙ったスリが多発しているのでくれぐれも管理には気を付けて下さい。カフェなどでテーブルの上に置くのは厳禁です。できればホテルなど安心できる場所で使うのが一番いいですが、そういうわけにもいきませんよね。観光地や道端、電車の中で利用する時は周りに気を配って狙われないようにしましょう。
以上、パリナビでした。



その他情報

情報は2015年11月現在

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2015-11-25

ページTOPへ▲

その他の記事を見る