■フランスの通貨、両替、カード事情

フランスの通貨は、ご存知の通り「ユーロ」です。

こんにちは、パリナビです。今回は旅行とは切っても切れない重要事項、通貨、両替、そしてカード事情をお話ししたいと思います。旅行中は必ず使うものだけに、上手く利用する方法を知っておきたいものですね。

通貨

フランスでは、2002年1月1日から通貨が「フラン」から「ユーロ」になりました。ご存知の通り、ユーロは、EU(欧州連合)における経済通貨同盟で用 いられている通貨です。ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギーなどヨーロッパ19カ国(EU非加盟のユーロ使用国も含む。2016年2月時点) で使用されています。注意したいのは、英国の通貨はポンド、スイスの通貨はスイス・フラン、デンマークの通貨はデンマーク・クローネなど、ユーロを導入し ていないヨーロッパの国も結構あること。

ユーロ紙幣は、5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、50ユーロ、100ユーロ、200ユーロ、 500ユーロの7種類。ただし、200ユーロ札と500ユーロ札は、ほとんど見かけません。銀行のATMでまとまった金額を引き落としても、200ユーロ札 や500ユーロ札が出てくることはなく、だいたい10ユーロ札、20ユーロ札、50ユーロ札で出てくることが多いです。(パリの人は、あまり大きい金額を 持ち歩きません。高額の物を購入するときは、カードか小切手を使用します)
一番よく使われる5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ札 一番よく使われる5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ札 一番よく使われる5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ札

一番よく使われる5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ札

意外と不便な50ユーロ、100ユーロ札 意外と不便な50ユーロ、100ユーロ札

意外と不便な50ユーロ、100ユーロ札

ユーロ硬貨は、1ユーロセント、2ユーロセント、5ユーロセント、10ユーロセント、20ユーロセント、50ユーロセント、1ユーロ、2ユーロの8種類 (正確には「ユーロセント」ですが、フランスではフラン紙幣時代の名残で「サンチーム」と呼ばれています)。ちなみに1ユーロセントは、1⁄100ユーロ に相当。
1,2,5セント

1,2,5セント

10,20,50セント

10,20,50セント

1,2ユーロ

1,2ユーロ

真ん中がフランス、右上がベルギー、右下がドイツ、左下がイタリア、左上はドイツの記念硬貨

真ん中がフランス、右上がベルギー、右下がドイツ、左下がイタリア、左上はドイツの記念硬貨

硬貨の一面は、共通のデザインで統一されていますが、もう一面にはその国独自のデザインが描かれています。どの国がデザインした 硬貨でも、ユーロ通貨を使用している国ならどこの国でも、もちろん使用可能です。例えば、同じ2ユーロコインでも、クラウドベリーの実と花が描かれている のは、フィンランドのユーロ通貨、木と六角形とフランスのモットー「自由、平等、友愛」が描かれているのは、フランスのユーロ通貨、ドイツの国章である鷲 が描かれているのは、ドイツのユーロ硬貨ということが分かります。

国のユーロ硬貨をコレクションしている人もいます。ちなみにバチカン、モナコ、サンマリノのユーロ硬貨はレア物らしいです。

両替

オペラ座エリアには多くの両替所があります

オペラ座エリアには多くの両替所があります

日本円をユーロに両替する場合は、日本で用意しておくのが一番お得です。パリでも両替店は沢山ありますが、日本で替えて行くのに比べると上乗せ額が高いので損する形になります。パリではほとんどのものがカード払い可ということも加味して、必要と思われる分の現金を日本で両替していくといいでしょう。
どうしてもパリで円をユーロに替えたい場合は、オペラ近辺に幾つも両替店があります。お店によって為替レートが違うので、見比べて少しでもお得なところを選びたいところ。また、為替レートにばかり気をとられがちですが、もう一つ注目しなければいけないのは、手数料(Commission)。例えレートが良くても、手数料がとても高い場所も多々あります。
両替する前に、1)手数料の有無 2)手数料がある場合、それを差し引いた額(実際自分の手元にくる金額)はいくらか、という2点をきちんと確認しましょう。
ユーロへの両替は日本でした方がお得です ユーロへの両替は日本でした方がお得です

ユーロへの両替は日本でした方がお得です

カード

フランスはカード社会。スーパーでは1ユーロからカード払いが可能なほどです。クレジット払いは利息の面で逆に有利なことのあるので利用価値があります。
取り扱いカードを確認しましょう。

取り扱いカードを確認しましょう。

日本のキャッシュカードで現金の引き出しをする
日本の銀行でも国際キャッシュカードを発行しているところがあります。現地で現金が必要になった際、フランスのATMで引き出すことができるので、持っていて損はありません。ほとんどのATMでは英語も使えます。ただこの場合はレートプラス平均4%の上乗せ額、さらに手数料などがかかってくることもあるので、引き出すなら小出しにせずまとまった額で下ろした方が賢明です。
さらにクレジットのキャッシングという方法は、両替や引き出しよりも有利な場合があるので、出発前に調べておくことをお勧めします。
英語対応の機種もあります 英語対応の機種もあります

英語対応の機種もあります

クレジットカード払い
先ほども言ったように、フランスはカード社会なので、ほとんどのものをカードで支払うことができます。カルト・ブルーと言って、デビット式にすぐ引き落とされる方式で使うのがほとんどです。現金で払うとすればカフェやタバコ、パンぐらいでしょうか。
フランスのカードはICチップが搭載されています。カードの支払い機で暗証番号を入れるだけで支払いが完了します。逆に、日本でのクレジットカードでこのICチップが付いていない場合は、カードの読み取り機が使えません。デパートなどではチップナシのカードでもサインで購入できますが、レストランやタクシー、メトロの販売機までほとんどこのICカード用の読み取り機なので結構不便なことになります。フランスのみならずヨーロッパ全般ならICチップ搭載のカードを持って行くことをお勧めします。ちなみにVISA とMastercardが一般的です。暗証番号も忘れずに。(ただメモして一緒に持ち歩くのは厳禁です!)

海外旅行ではよく言われることですが、現金は最小限に抑えておきましょう。アジア人は特に現金を多く持ち歩いているというイメージがあるので、被害にも遭いやすいのが現実です。複数のカードがある場合は別々に持っているなどの工夫をするのもいいですね。また、紛失、盗難の際にはすぐに会社に連絡を取るのが大事。防犯にも気をつけつつ、上手く現金とカードを使い分けて下さいね!
以上、パリナビでした。



上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-03-23

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