パリの物価事情

フランスの物価は日本と比べて高いの?円とユーロの関係は?パリの最新の物価情報を旅行前にチェックして下さい。

こんにちは、パリナビです。
インフレの続くフランス。パリに住んでいると、毎年少しずつ物価が上がっていくのが感じられます。値上げのニュースが流れる度、またなの~と思ってしまいますが、旅行者にとっても物価は気になるところですよね。
最近では1ユーロ145円台にまで上がったことがありました。ユーロが開始された頃よりは低いとはいえ、両替すると何となく損をしたような気になってしまうのはナビだけでしょうか?
とはいえ、物価の上昇は庶民にはどうしようもないもの。せめて旅行中の費用にどれくらい必要か、事前にチェックして、賢く滞在したいものですね。(なお、今回は1ユーロを138円で計算しています。※2015年8月現在)

パリの物価基礎知識

外食費は高くつく
高級レストランの値段が高いのは当り前ですが、パリでは町中の普通のレストランも日本に比べると割高感があります。
ランチタイムにはカフェまたは、ブラッセリーやビストロと呼ばれる大衆レストランなどがセットメニューを用意します。前菜+メイン料理またはメイン料理+デザートで16ユーロ前後が相場です。
サンドウィッチやサラダがメインになる、テイクアウト形式の店だと、メイン+デザート+飲み物で7~8ユーロで食べられるところも。さらに、店内飲食よりテイクアウトの価格を下げているところもあります。フランスのレストランは価格表を店の外に提示することが義務付けられているので、まずは値段を確認してから店に入りましょう。
ランチ代を節約したい学生やサラリーマンがスーパーでサンドウィッチや飲み物を買って、公園で食べている姿も見かけます。サンドウィッチ類はパン屋の半分近い値段で、飲み物もテイクアウト店では2ユーロのミネラルウォーターが0.5ユーロ程度で買えることも。レストランの食事が続くと、食費もばかにならないので、天気のいい日はフランス人たちに混じって、パリの公園でランチを取るのもいいですね。
昔ながらの大衆的レストラン

昔ながらの大衆的レストラン

テイクアウトもできる軽食レストラン

テイクアウトもできる軽食レストラン

店の外に必ずメニューの料金が

店の外に必ずメニューの料金が

芸術鑑賞は手頃な値段で
パリはさすが芸術の都とよばれるだけあって、スペクタクルや美術展などは手頃な値段で見ることができます。オペラ座で行われるバレエやオペラも一番高い席で195ユーロ、立ち見席は10ユーロくらいだったり。クラシックのコンサートも高い席で60ユーロ程度、教会では無料コンサートなども催されますが、この時は心付けとしてチップ程度のお金を入れる箱(帽子だったり)が置かれています。美術館の入館料も6~10ユーロくらいが中心です。映画も名画座のような小さな映画館の場合は7ユーロ程度で入ることができます。また、大手チェーンの映画館でも、午前中は割引料金で、通常10ユーロの入館料が6ユーロになったりします。
毎週水曜日に発行されるパリスコープ誌には、パリとその周辺で行われる演劇、ダンス、コンサート、美術展の情報から映画のプログラムまで、イベント情報を網羅しています。駅構内や街中のキオスク等で購入できます。
パリの殿堂、オペラ・ガルニエ

パリの殿堂、オペラ・ガルニエ

美術館の常設展室

美術館の常設展室

イベント情報誌、パリスコープ

イベント情報誌、パリスコープ

※ 価格は2015年8月現在のレート(1ユーロ≒138円)をもとにしたものです。

パリの物価一覧

2015年8月現在、ユーロの為替レートは135~140円で推移しています。小数点以下は四捨五入で切り捨てています。
地下鉄構内の切符売り場と券売機

地下鉄構内の切符売り場と券売機

<交通費>
◯タクシー初乗り 7.00ユーロ≒966円(1kmにつき0.86~1.35ユーロ増し)
◯地下鉄、バス、トラム、RER(高速郊外鉄道)はパリと近接する郊外で1~2ゾーンと呼ばれる範囲なら、チケットは共通で、1回券(t+チケット)1.80ユーロ≒248円 10枚綴りの回数券14.10ユーロ≒1946円。1日券のモビリスは7.00ユーロ≒966円から。パリ・ヴィジットの3日券なら、パリ市内ゾーンで24.80ユーロ≒3422円、空港など郊外も含めたゾーンで50.05ユーロ≒6907円。オペラとシャルル・ド・ゴール空港を結ぶロワシーバスは11.00ユーロ≒1518円。

※公共の交通機関の料金はほぼ毎年、少しずつ値上げしています。
カルネと呼ばれる12枚綴りの国内用切手は、絵柄がきれい

カルネと呼ばれる12枚綴りの国内用切手は、絵柄がきれい

<電話&郵便>
◯日本へ小包を送る(CHRONOPOSTの3kgまでの箱使用)29ユーロ≒4002円
◯日本へポストカードを送る(航空便)1.20ユーロ≒166円 
◯国内に封書で手紙を出す 0.68ユーロ≒94円
食後の一杯はカフェのカウンターで

食後の一杯はカフェのカウンターで

<食べ物・飲み物>
◯マクドナルドのビックマック 4.35ユーロ≒600円
◯スターバックスのカフェラテ(トール) 4.00ユーロ≒552円
◯ペットボトルのエビアン(50cl) 0.50ユーロ≒69円(スーパーでの購入価格)
◯コカコーラ(50cl) 1ユーロ≒138円(スーパーでの購入価格)
◯ビール(50cl ) 1.4~1.8ユーロ≒193~248円(スーパーでの購入価格)
◯フランスパン(バゲット) 1.00ユーロ≒138円
◯クロワッサン 1.10ユーロ≒152円
◯パン・オ・ショコラ 1.20ユーロ≒166円
○サンドウィッチ 4.5ユーロ≒621円
○レストランでランチ 16ユーロ≒2208円
○テイクアウト形式の店でランチ 8ユーロ≒1104円
○日本人街のラーメン屋でランチ 12ユーロ≒1656円
○カフェでエスプレッソ 2ユーロ≒276円

※ここで挙げた値段は平均的なものです。観光地や中心部では割高になります。反対に観光客の訪れない界隈ではさらに安い場合もあります。

※カフェで飲み物を頼むと、テーブル席より、カウンター席の方が値段が安くなります。カウンターは常連さんが多いですが、誰でも気軽に利用でき、旅行者は歓迎されます。

タバコはtabacの看板のある店で買えます

タバコはtabacの看板のある店で買えます

<その他>
タバコ 6.50ユーロ~≒891円~
映画鑑賞料 8ユーロ~10ユーロ≒1096~1370円
美術館入場料 4ユーロ~11ユーロ≒548~1507円
ルーブル美術館入館料15ユーロ≒2070円
オルセー美術館入館料11ユーロ≒1518円
バレエ、オペラ鑑賞 10ユーロ~180ユーロ≒1380~24840円

※価格はあくまでも目安で、映画館、美術館、劇場、催し物によって異なります。


基本的に水など飲料はスーパーで買うのが一番です。食べ物は、サンドイッチやお惣菜などの調理済みのものは高くなります。カフェでも、テラス席でのんびりしたい場合は別ですが、カウンターでの立ち飲みで構わなければ1ユーロ代でコーヒーが飲めます(界隈によりけりですが)。食費を抑えたい場合は、観光地ではなく、少し中心から離れた、住民の多い界隈へ行くと値段も若干下がってきます。まだまだ値上がりの波は続きそうですが、せっかくのパリ旅行ですから、楽しく賢くお金を使いましょう!
以上、パリナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-02-13

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