パリ市が運営するレンタサイクル「ヴェリブ」を利用して、パリのいろいろなところへ自由に移動してみましょう。
こんにちは、パリナビです。パリの路上では、グレーの自転車をよく見かけます。これは、Velib(ヴェリブ)というレンタサイクル。2007年7月からパリ市が運営を始め、街中のところどころにパーキングがあり、一度登録をすればどこからでも借りられ、どこへ返してもよいことになっています。 また30分以内の利用なら無料で、1日に何度でも借りることができます。パリの人たちはこのヴェリブを利用して、パリ市内をすいすいと移動しています。駅からちょっと遠い場所への移動や、バスやメトロを使うほどでもない短距離の移動には特に便利。旅行者のあなたもパリジャンやパリジェンヌに混じって、パリの街をサイクリングしてみませんか?
ヴェリブを借りるために
ヴェリブを借りるためには、まず登録手続きをしなければなりません。「手続き」と聞くと、なんだか面倒くさそうですが、慣れてしまえばカンタンです。パーキングに柱のように立っている操作センターから登録できます。
以下、写真付きで説明しましょう。
※登録が有効な期間内に再度レンタルするときは、最初の画面で1(登録カードを発行した場合)を選び、指示に従って登録番号、暗証番号などを入力、後は上の写真の16以降と同じ手続きになります。
ヴェリブをレンタルするときのコツ
ヴェリブをレンタルするときのコツは、自転車のコンディションをよく調べること。たくさんの利用者がいるので、それだけ自転車も疲れやすいのです。タイヤはちゃんと空気が入っているか?チェーンははずれていないか?ブレーキはこわれていないか?サドルの高さは調整できるか?…などの点をチェック。特にサドルが反対向きになっている自転車は、前の利用者が「こわれている」、または「調子が悪い」と判断したものなので、選ばないようにしましょう。操作センターでレンタル手続きを始める前に、借りたい自転車をチェックして目星をつけておいた方がスムーズです。
また返却するときには、自転車がスタンドにきちんとはまったかどうか確認しましょう。ピピッという音がして、ランプが赤から緑に変わったら返却OKのサインです。もし、きちんと返されていなければレンタル料がどんどん追加されますし、誰かが乗っていって悪用されるかもしれませんので、ご注意を。
ヴェリヴの困る点
この人気のヴェリブの困る点は、パーキングに自転車がなかったり、あいているスタンドがなくて返却できなかったりすること。そんなときは操作センターについている案内地図を参考にして、近くにある他のパーキングを探しましょう。またパーキングがいっぱいで返却できない場合は、操作センターで最初の画面から1(登録カードを発行した場合)を選択して登録ナンバーなどを認証すれば、無料レンタル期間を15分延長できます。そのとき、近くにあるパーキングの場所と空きスタンドの数が調べられます。もしどこもいっぱいで返却できないときは、ちゃんと返せるまで別のパーキングで同じ手続きを繰り返すことができ、そのつど15分延長されます。
自転車の交通ルールを守って!
このマークがついていたら、そこは自転車専用道路です。
自転車を借りたら、いざパリの街へ。ルールをきちんと守って、安全にサイクリングしましょう。フランスでは、日本よりも自転車の交通ルールが厳しくなっています。原則として自転車は車両扱いですので、基本は車の交通ルールです。特に注意するべき点を挙げてみます。
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自転車は車道の右側を走る。(日本と逆で車両は右側通行)
歩道を走ってはいけません。
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自転車専用道路があるときはそこを走る。
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バスレーンと自転車道路が共同になっているところでは
そこを走る。
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一方通行道路では逆走できない。
(ただし、自転車のみ逆走を認められている場合もあります。)
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2台以上並んで走らない。前後1列になって走りましょう。
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夜は必ずライトを点灯する。(ヴェリブは走行中、常にライトがつくようになっています。)
さらに地区別に詳しく載っているような地図や、自転車専用道路やヴェリブのパーキングが表示されているサイクリング用の地図などを購入して、行きたいところへの道順をチェックできるようにしておけば完璧です。
さあ、これであなたもヴェリブの達人!サイクリングで軽快にパリを移動して、他のツーリストに差をつけましょう!以上、パリナビでした。
旅行者も興味津々。
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仕事帰りの男性たちにも大人気!
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風を切ってパリの街へGO!
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街中の色々なところにパーキングがあります。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-07-19