パリの墓地を散歩しよう!

著名人が眠るパリの墓地はお散歩にもピッタリの癒しスポットです!

パリジャンの憩いのスポットです

パリジャンの憩いのスポットです

こんにちは、パリナビです。フランスでは美術館や映画館といった施設はまだ閉館したままですが、公園など屋外の公共スペースはオープンしています。そこで今回はパリの墓地を散策してみたいと思います。特に有名なモンパルナス墓地、モンマルトル墓地、そしてペール・ラシェーズ墓地は観光地としても人気のスポットですよね。春ももうすぐそこまで。広い墓地は春のお散歩にもおすすめのコースですよ。また、パリの墓地には著名人のお墓が沢山あることでも知られています。どこの墓地に誰のお墓があるかもチェックしてみましょう!

モンパルナス墓地

都会のオアシス

都会のオアシス

左岸のビジネス街の中心地、モンパルナスのまんなかにあるモンパルナス墓地。ここは都会の喧騒からはなれてほっと一段落できるスポットです。墓地は大きく分けて二つに区切られています。
ではここに眠っている主な著名人を紹介しましょう。

ジャン=ポール・サルトル(哲学者)
シモーヌ・ド・ボーヴォワール(作家)
シャルル・ボードレール(詩人)
マルグリット・デュラス(作家)
ギ・ド・モーパッサン(作家)
ジャック・ドゥミ(映画監督)
サミュエル・ベケット(劇作家)
セルジュ・ゲンズブール(歌手)
マン・レイ(写真家)
ジャック・シラク(政治家)


中でも人気なのはサルトルとボーヴォワールが一緒に眠っているお墓。なんと墓石にはたくさんのキスマークがついているんです!そして墓石の上にメトロのチケットを置いていく人がいっぱいいます。チケットをお供えするって面白いですよね。
メトロのチケットと言えば、セルジュ・ゲンズブールも根強い人気を誇っています。ここにもメトロのチケットがよくお供えしてありますが、これはゲンズブールの曲からきているんですよ。
もう一つ目立つお墓は、作家のマルグリット・デュラスのお墓。ここにお供えしてあるのは鉛筆やペンなど。いかにも作家のお墓らしいですね。
一番最近ではジャック・シラク元大統領のお墓もここに眠っています。墓地の中ほどにある広場に面しているので見つけやすいですよ。シラク元大統領が選挙キャンペーンに使っていたリンゴがお供え物のトレードマークです。
お供え物にも個人が偲ばれるユニークな発想ですよね。
サルトルとボーヴォワールのお墓

サルトルとボーヴォワールのお墓

ボードレールのお墓

ボードレールのお墓

セルジュ・ゲンズブールのお墓

セルジュ・ゲンズブールのお墓

ジャック・ドゥミのお墓

ジャック・ドゥミのお墓

マルグリット・デュラスのお墓

マルグリット・デュラスのお墓

この行列は・・・

この行列は・・・

シラク元大統領のお墓です

シラク元大統領のお墓です

モンマルトル墓地

高架下にもお墓があります

高架下にもお墓があります

次はモンマルトル墓地へ。ここは中心から少し外れた下町情緒のある墓地です。ではここに眠っている主な著名人を挙げてみましょう。

スタンダール(作家)
アレクサンドル・デュマ・フィス(作家)
エミール・ゾラ(作家)墓石のみ。遺体はパンテオンにあります
レオン・フーコー(物理学者)
エドガー・ドガ(画家)
ギュスターヴ・モロー(画家)
フランソワ・トリュフォー(映画監督)
ダリダ(歌手)
ジャック・オッフェンバック(作曲家)
ヴァーツラフ・ニジンスキー(舞踏家)


ここで一番目立つのはフランスの国民的歌手、ダリダのお墓でしょうか。まんなかにはダリダの像が立っています。まわりにはファンからの沢山の献花が。どれほどのスターだったかがよく分かりますね。
「椿姫」で知られるデュマ・フィスのお墓はまるでベッドのような天蓋付きです。ロシアのバレエダンサー、ニジンスキーのお墓にはペトルーシュカの像が座っているので見つけやすいですねが、あとのお墓は比較的地味なものが多く、ちょっと探すのが大変かもしれません。特にギュスターヴ・モローやトリュフォーのお墓は分かりにくいのでファンの人は頑張って見つけてくださいね!
ダリダのお墓

ダリダのお墓

ニジンスキーのお墓

ニジンスキーのお墓

ドガのお墓

ドガのお墓

ギュスターヴ・モローのお墓

ギュスターヴ・モローのお墓

アレクサンドル・デュマ・フィスのお墓

アレクサンドル・デュマ・フィスのお墓

フランソワ・トリュフォーのお墓

フランソワ・トリュフォーのお墓

ペール・ラシェーズ墓地

坂の上にある墓地です

坂の上にある墓地です

パリの北東に位置するペール・ラシェーズ墓地は、パリで一番広大な敷地を誇る墓地です。坂の上にあるので見晴らしもいいですよ。ここに眠っている著名人にはどんな人がいるでしょうか。

マルセル・プルースト(作家)
オノレ・ド・バルザック(作家)
オスカー・ワイルド(作家)
ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ(詩人)
アポリネール(詩人)
モリエール(詩人)
マリー・ローランサン(画家)
モディリアーニ(画家)
ウジェーヌ・ドラクロワ(画家)
ドミニク・アングル(画家)
ショパン(作曲家)
ビゼー(作曲家)
ロッシーニ(作曲家)
エディット・ピアフ(歌手)
マリア・カラス(歌手)
ジム・モリスン(歌手)
イヴ・モンタン(歌手)


ざっと挙げただけでもすごい顔ぶれですよね。文学や音楽関係、絵画など芸術関係の著名人がたくさん眠っているのも特徴です。と言っても、派手な墓石はほとんどありません。また道もかなり入り組んでいるのでこちらも探すにはひと苦労です。
この墓地で一番目立つと言えばやっぱりオスカー・ワイルドのお墓。絶対的なファンが多く、以前は落書きやキスマークで墓石が埋め尽くされていたほどです。最近はきれいに清掃され、ガラスで囲われています。ちょっと淋しいですが仕方がないですね。国民的スターのエディット・ピアフのお墓はいつ来てもファンからのお花が飾ってあります。そして、物を供えると言えば、モディリアーニの墓石には色鉛筆がたくさん置いてあります。それぞれお参りする人からの心がこもっていますね。
オスカー・ワイルドのお墓

オスカー・ワイルドのお墓

ショパンのお墓

ショパンのお墓

エディット・ピアフのお墓

エディット・ピアフのお墓

モディリアーニのお墓

モディリアーニのお墓

アポリネールのお墓

アポリネールのお墓


お墓というと怖いところってイメージを持ちそうですが、パリのお墓は木が多く整然として、公園に行くような感覚でお散歩ができます。著名人のお墓と一口に言ってもかなり地味な墓石が多いので、見つけるのはなかなか大変。入口にある地図やところどころにある案内板を使って区画と番地を確かめながら探しましょう。見つけたときの感激はひとしおですよ!
ぜひまた皆さんがパリのお散歩を楽しめることができますように!
以上、パリナビでした。















上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2021-03-24

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